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✅60代女性【夫から「ダメ人間」呼ばわり】を選択理論でコーチング人生案内#79
「60代の女性。同世代の主人が25年前に脱サラし、個人事業主として仕事を始めてから、小さい子どもを連れて手伝うなど、私なりに支えてきました。仕事が少ない時は「そんな時もあるよ」と、追い込まないように努めました。」
でも、私のそんな言動は主人にはのんきで苦労知らずのダメな人間と映っていたようです。大変な時に何もしてくれなかったと思っていて、何年もの間、努力しない、ダメな人間と言われ続けています。
主人は自分の考えを強く持っていて、人の意見など聞き入れません。会話はなく、家の中は緊張感が漂っています。主人の気持ちを察することができず、主人の思うように立ち回れない私がいけないのでしょうか?
同居している認知症の母とうまくコミュニケーションをとれないのも、私が仲を取り持てないせい。やはり私はダメな人間でしょうか?(神奈川・P子)
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・夫から何年もの間、努力しない、ダメな人間と言われ続けていて、困っている。
・自分の考えを強く持っていて、人の意見など聞き入れない夫に、困っている。
・夫との会話がなく、家の中に緊張感が漂っており、困っている。
・夫が、同居している認知症の母とうまくコミュニケーションをとれないのを、私のせいにするので、困っている。(推測)
・「私はダメな人間なのか」と自己否定してしまいそうな自分に、困っている。
相談者の「願いごと」
・夫には、私のことをのんきで苦労知らずのダメな人間思わないでほしい。「努力しない、ダメな人間」と言わないでほしい。
・夫には、人の意見を聞き入れることができる度量を持ってほしい。
・夫との会話を取り戻し、家の中に漂っている緊張感をほぐしたい。
・夫が、同居している認知症の母とうまくコミュニケーションをとれないのを、私のせいにしないでほしい。(推測)
・「私はダメな人間」などと自己否定せず、自分自身を肯定できるようになりたい。
【ふだん使いがしやすいコーチングモデル】
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他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ」
と考えてみましょう。
②「自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択
できるし、変えられる」と考えてみましょう。
③「自分には、自分が幸せになるために行動する責任
がある」と考えてみましょう。
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・私のことを「努力しない、ダメな人間」だと言い続け、人の意見を聞こうとせず、自分の意見を押し通す夫に、自分が振り回されて困っている。
(相手に自分が振り回されて困っている。相手に変わってほしいが、変わってくれなくて困っている)
・家庭の中での会話を取り戻し、家庭内の緊張感をほぐしたいが、うまく出来なくて困っている。(願いごとを叶えることが出来ず、困っている)
・ 「私はダメな人間」と自己否定してしまう自分でなく、自己肯定できる自分になりたいが、自分をうまく変えられなくて困っている。(願いごとを叶えたいが、うまく叶えられなくて困っている)
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(海原純子さん)の言葉】
「私はダメな人間なのでしょうか」という言葉が何度もくり返されるお手紙ですが、その質問をご自分に問いかけてみてください。そしてまず自分でじっくり考えてみてください。
いかがでしょう。生き方について「これでいい」と決めるのは自分しかありません。あなたはこれまで、自分で「これでいい」と思うやり方で夫と接し、仕事を支えてきたのではありませんか。それなら、それで「いい」のです。
ただもう少し夫に理解できるように、平易な言葉で分かりやすく、ご自分の気持ちを伝えてはいかがでしょう。親しい人には「察してくれるだろう」「これぐらいは分かるだろう」との思いで、詳細に説明しないことがあります。
でも、自分は夫を追い込まないようにわざとのんびり構えていたが、いつも精いっぱい手伝ってきた。夫は自分の話を聞いてくれないこともあるから、怖くて説明できなかった。母親は認知症だから会話が難しいことを分かってほしいなどと、怖がらずに伝えてみては。
あと一つ、他人に「あなたはそれでいい」と言われないと不安になるのをやめ、自分が「これでいい」と思ったら、自分を認める心のあり方が必要です。
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・ご自分なりに、精一杯の努力をして、これまでご主人や家庭をよく支えられ、頑張ってこられたと思います。今回の相談は、このまま夫婦を続けて行かれることが前提ですか、それとも、離婚も考えていらっしゃるのですか?
(以下では、夫婦を続けて行かれることを前提として質問します)
・あと、どのくらい、今の状況をがまんできそうですか? そのときまでがまんできるとしたら、その理由は何でしょうか?
・また、つらい状況を、今日まで、何とかやってくることができた理由があるとしたら、どういうことがありますか?
・ご主人のことやお母さんのことなど、いろいろ大変な状況だと思いますが、あえて、今のあなたが得られていることで、これからも失いたくないこととして、どんなことがありますか?
・ご主人の脱サラ後、先の見えない不安な状況の中を、子育てをしながら、ご主人を励まして、あなたなりに「精一杯の努力」を今日まで、そして、今もよく続けられていると思います。
そのような「精一杯よくがんばっている自分」に対して、どういう優しい言葉を投げかけ、励まし、そして、どのように思いやってあげたいですか? これまでのご褒美に、どんなことを自分に言ってあげ、してあげたいですか?
もし、友人にあなたと同じ状況にいる人が居たら、どのような言葉やアドバイスを投げかけてあげたいですか?
・たいへんなご主人ですが、あえて、ご主人の良いところ、これまでの家庭への貢献などを考えれば、どんなことがありそうですか? できるだけ挙げてみてください。
・もし、「自分勝手で、頑固で、口の悪い御主人」に振り回されることがないとしたら、また、「自分はダメだと自己否定しそうな自分」にも振り回されることがないとしたら、「あなたが自分次第で自由に何でもできる領域(時間や空間)」で、あなたは、どのようなことをし、どんな自分でありたいですか? どのような人生にしていきたいですか?
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。