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✅20代女性【パートの母が休みの日も仕事】を選択理論でコーチング人生案内#6


20代の女性会社員。40代後半の母は休み中でも仕事をしようとします。やめてもらいたいです。
 母は今の職場に勤めて約2年。フルタイムのパートで、休みはきちんと取得できる職場のようです。でも母は休みでも常に仕事用の携帯電話を持ち歩き、電話がかかると飛びつくように出ます。運転中でも出ようとするので危険ですし、そもそも休み中に働くのはおかしいと思います。
 せっかく母を旅行に誘っても、何度も電話で離席するので注意すると「じゃあもう旅行に誘わないで」と言われました。いつもはどんな話にでも耳を傾ける母が、この件だけは不機嫌になって話もできません。
 先日、母方の祖父が亡くなり、葬儀の間でさえ母は携帯を握りしめていました。母の人生ですが、楽しく生きてほしいです。私にできることはないでしょうか。(神奈川・F子)

(22年1月20日読売新聞)

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・お母さんに休みの日は仕事をやめてもらいたいが変わってくれず、困っている。
・仕事の電話に休みの日も振り回されているようにみえるお母さんが心配で困っている。 

相談者の「願いごと」

・お母さんに、仕事に振り回されているような生活を改善してもらいたい。
・いつも仕事の方ばかりでなく、娘の私にも、もっと関心を持って欲しい。お母さ良い時間を過ごしたい。(推測)

<次の簡単なコーチングモデルを参考にしてください>

「相手の行動を変えられるのは相手本人であって、
他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ」
と考えてみましょう。

【相手方(お母さん)の困りごと、願いごとを推測しましょう】

相手方(お母さん)の「困りごと」

・常に臨戦態勢でないと、いつ首を切られるかわからないとか、正社員に負けてしまう、という危機感にいつも振り回されて困っている。(推測)

・(ひょっとして)休みの日に仕事するのを、困りごとと思っていないかもしれない(仕事にやりがいと感じているとか、その方が仕事がはかどって自分も楽とか、)(推測)

相手方(お母さん)の「願いごと」

・自分のしたいように仕事をさせてほしい(仕事の仕方に干渉しないでほしい)。
・母と娘の良い関係はこれからも大切に維持したい。(推測)

相談者の【困りごとのパターン】

・お母さん(相手)の仕事の仕方を変えたいが、うまく変えられない。

・「思うように変わってくれない相手(お母さん)」に振り回されている。

【心に響く回答者(最相葉月さん)の言葉】

あなたの心遣いは空回りしている様子。アプローチを変える必要があるかもしれませんね。

・就職氷河期に社会人になった世代ですから、いつ首を切られるかわからないという危機感があるのかもしれません。もしかしたら、正社員に負けまいと必死なのかもしれません。

・お母様の心の声に耳を澄ます。それがあなたにできることではないかと思います。

【本人から答えを引き出す質問】を3つ考えてみました

・あなたの目には、お母さんの姿がどのようにみえるのですか? 何か心配することが具体的にあるのですか?

・お母さんは、お仕事にどのくらい満足しているように見えますか? 満足している点と、不満な点を聞いたら、お母さんはどのように答えるでしょうか?

・あなたに見える、お母さんの客観的な姿(仕事に振り回されているように見える、余裕がないように見える、危なっかしいように見える、など)と、自分の気持ち(健康を害さないか心配、事故を起こさないか心配、私と一緒のときはもっと関心を私に向けてほしい、など)を伝えたとしたら、お母さんはどのように応じられるでしょうか?


今回は以上です。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。




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