見出し画像

✅50代男性【妻の愚痴 もう疲れた】を選択理論でコーチング人生案内#107

「50代の男性。妻の性格、考え方についていけません。妻は働くことが好きで、様々な資格を持っていますが、どこの職場でも誰かしら嫌いな人や敵をつくります。」

 家では愚痴ばかりで、聞かないと機嫌が悪くなります。先日、中学生の息子が友達からバーベキューに誘われ、そのご両親が迎えに来た時も、旦那の身なりや車がダサいなどと言いたい放題。相手の厚意に対してあんまりだと思い、気分が悪くなりました。物をなくしたり、物事が思い通りにいかなかったりした時も、イライラを私にぶつけます。

 妻は世間的な常識はありますが、家庭内ではまるで王様です。普段は穏やかでもイライラすると手がつけられません。

 もう疲れました。最近は息子が独立したら、離婚も考えています。こんな妻との生活の気の持ちようについて、ご助言いただければ幸いです。(千葉・B男)

(2022年5月25日読売新聞朝刊)

次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】


相談者の「困りごと」

・家では他人の愚痴ばかり言い、何か物事が思い通りにならないとイライラを自分にぶつけ、手がつけられなくなる、妻の性格や考え方についていけず、疲れ果てて、困っている。

相談者の「願いごと」

・このような妻との生活の気の持ちようについて知りたい。

【コーチングモデルと選択理論の考え方】

①「自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択
できるし、変えられる」と考えてみましょう。

②「自分には、自分が幸せになるために行動する責任
がある」と考えてみましょう。

③「相手の行動を変えられるのは相手本人であって、
他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ」
と考えてみましょう。

 【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・家では他人の愚痴ばかり言い、何か物事が思い通りにならないとイライラを自分にぶつけ、手がつけられなくなる妻に振り回されて困っている。
(相手に振り回されて困っている)

・そのような妻との生活の気の持ちようについて知りたいが、わからなくて困っている。
 
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
 

【心に響く回答者(最相葉月さん)の言葉】

愚痴とは、言っても仕方のないことをくどくど嘆くこと。原語はサンスクリット語のモーハ、辞書には「 馬鹿ばか 」の語源とあります。

 柳に風と受け流せばいいものを真正面から受け止めるのですから、疲れるのも無理はありません。

 ただ残念ながら妻を変えることはできません。変わるのはあなたです。

 手っ取り早いのはオウム返しです。反射板となり、妻の言葉をそのまま返します。あの人が嫌いといえば、ほう、嫌いなんだね。隣の旦那がダサいといえば、へえ、ダサいんだね。なんか変だと感じつつも、話は聞いてもらっているのでそのうち落ち着くでしょう。反論したり相手をかばったりするのは火に油を注ぐようなもの。要注意です。

 そんなの受動的すぎると思うなら、ひたすら逃げましょう。風呂に入るとかコンビニに行くとかでは毎回は使えません。建設的に逃げなければなりません。

 たとえば勉強はどうでしょう。語学でも資格でもいい。目標をたてて本気で目指すのです。この際、学校に通うのもよし。あなたが真剣に勉強していれば、世間では常識人とされる妻は無駄口を遠慮するはずです。それで資格がとれたら一石二鳥。「馬鹿」には知恵で対抗しましょう。

(2022年5月25日読売新聞朝刊)

私は次のような質問を考えました(ご参考まで)

・奥さんから見て、あなたは、とても良い旦那さんのように見えているのではないかと思われるのですが、奥さんにとって、あなたはどんなご主人なのでしょうか。奥様は、どうあなたを見ているでしょうか?

・そのような性格の奥様でも、何とか今までがまんしながらもやってこれたのは、どのような理由があったのですか。

・奥様の良さ、強みなどを挙げたら、どんなことが挙げられそうですか。そもそも、奥様のどのようなところに惹かれて、結婚されたのですか。

・今のような生活がこのまま続いていくと、どうなりそうなのですか。いつ頃までがまんできそうですか。

・もし、何の制約もなく、あなたも奥様に言いたいことを言えるとしたら、どんなことを奥様に言いたいですか。そして、もし、あなたの望んでいることが実現したとしたら、そのときはどんなご自分、家族関係、になれるでしょうか。そのときは、あなたは何をすることができているでしょうか。

・仮に、奥様と離婚するとしたら、あなたの離婚後の生活が、どのようなものであったら、一番に良いのですか。もし離婚できたとしたら、あなたにとって、どんな大切なニーズ、価値観、生き方が満たされるのでしょうか。

・息子さんは、両親の性格、両親の関係、家族の生活などについて、どのように考えておられそうですか。あなたのこと、お母さんのことをどのように見られているでしょうか。

・案の制約もなかったとしたら、あなたは、どんな生活、どんな人生を望んでおられるのですか。

・以上のことから、どんなことに気づかれましたか。

・気づいたことを踏まえて、奥さんや息子さんと、どのようなコミュニケーションを今後とっていくことが必要だと思われますか。

今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?