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✅60代主婦【30代息子と娘 定職なく不安】を選択理論でコーチング人生相談#35

60代の主婦。子ども2人について相談します。

 息子は2年ほど会社勤めをしていましたが、人間関係が原因で退職。しばらく家にいましたが、今は家を出てアルバイトで生活しています。

 娘は学生時代から演劇に興味をもち、食べていけないと自覚しつつも「好きなことを続けたい」と、小さな劇団に所属。こちらもアルバイト暮らしです。

 生活を安定させるようにと何度も言いましたが、聞く耳を持ちません。2人とも30代。正社員になれる道は遠のきます。2人が将来、生活困窮者になって苦労する姿を想像すると、毎日不安でゆううつです。

 私と同年代の人が孫を抱き、家族が増えていくのを見ると、とても孤独を感じます。主人は「放っておくしかない」と言いますが、何かするべきことはないのでしょうか。

 娘は正月には帰りますが、息子はめったに帰りません。飢えないように米など食べ物を送っています。(滋賀・K子)

(2022年2月21日読売新聞)

次を参考に、相談者の答えを引き出す質問を、自由に考えてみてください。

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・定職に就いていない30代の息子と娘に、生活を安定させるように、
言っているが、聞く耳を持たなくて困っている。

・娘と息子が将来、生活困窮者になって苦労する姿を想像すると、毎日不安でゆううつで、困っている。

・同年代の人が孫を抱き、家族が増えていくのを見ると、とても孤独を感じて、困っている。

相談者の「願いごと」

・息子と娘に、早く定職について、生活を安定して欲しい。そして、家族を持って、孫の顔を見せて欲しい。(推測)

【ふだん使いをしやすいコーチングモデル】

「自分の考え方や見方、行動は、
自分が自由に選択できるし、変えられる」
と考えてみましょう。

「相手の行動を変えられるのは相手本人であって、
他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ」
と考えてみましょう。

 

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・30代の息子と娘に、定職に就かせ、生活を安定させたいが、言うことを聞かなくて困っている。(相手を変えたいが、相手が変わらなくて困っている)

・息子と娘が、将来、生活困窮者になって苦労する姿を想像するなど、定職に就こうとしない息子と娘に、自分が振り回されて、困っている。 

【心に響く回答者(久田恵さん)の言葉】

息子さんは会社を辞めた後、親に依存せず、再び家を出て働き始めました。転んでも起き上がって、わが道を進む、それでいいのだと思います。  娘さんは、困難をわかったうえで、自分の好きな道を進む強い意志がある。すてきだと思います。

・お子さんたちがせっかく、素手で自分の人生を切りひらこうとしているのですから、「頑張って、やってごらん」というまなざしで見守ってあげるのがいいかと思います。

・親が「孫がいないと孤独」などと思い、自分の幸せのために子どもに安定した生き方を求めるのは筋違い。あなたは自分の人生を自力でいきいきとしたものにしましょう。そういう親が子どもにとって一番いい親。子どもは安心して、自分の人生に集中して取り組めます。

次のような質問を考えてみました(ご参考まで)

・大人として、自立して生活しており、それなりに生活に折り合いを付けていて、「今、定職につくこと」を考えていないかもしれない息子さんと娘さんに、「定職につきなさい」「生活を安定させなさい」と、もっと強く言い続けたら、二人との関係はどうなりそうですか? 息子さんと娘さんは、あなたとの距離を近づけるでしょうか、それとも、遠ざけたいと思うでしょうか?

・息子さんと娘さんは、おかあさんであるあなたに、自分たちとどのような関係でいてほしい、距離感でいて欲しいと考えているでしょうか? また、自分たちのことはそれはそれとして、お母さんには、どのような人生を送って欲しいと考えているでしょうか?

・もし、仮に、息子さんと娘さんの今の生活が、あなたには変えられないこととして、諦めることができたとしたら、それはそれとして、あなたは、自分の自由にできるところでは、どのような人生を送りたいと考えているのでしょうか? ご主人と、今後どのような人生を送ることができればいいと考えていますか?

・息子さんと娘さんは、自分たちのことに関わらないところで、元気で、幸せに、楽しそうに生きている両親を見ることができたとしたら、どう思うでしょうか?

今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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