✅20代女性【社会人3年目で役職、重圧】を選択理論でコーチング人生案内#66
「20代前半で社会人3年目の女性会社員。役職に就くことになりました。ありがたいことだとわかっているのにプレッシャーを感じてしまい、 動悸どうき がしたり、朝早く目が覚めてしまったりしています。」
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・社会人3年目で、経験も知識もあまりないのに、部署のリーダーとして周りの人たちをまとめ、数字を管理し、自分の倍くらいの年齢の経験や知識も豊富な人たちの指揮を執っていくというのがしんどくて、 動悸どうき がしたり、朝早く目が覚めてしまったりして、困っている。
・自分は人の表情や態度、言葉が気になるタイプで、ものを頼むのも苦手であり、困っている。
・そもそも職場には人手不足という大きな問題があって、困っている。
・世の中の人たちは頑張っているのに、私はこんな気持ちで社会人失格なのではないかと思えて、困っている。
相談者の「願いごと」
・部署のリーダーとして周りの人たちをまとめ、数字を管理し、自分の倍くらいの年齢の経験や知識も豊富な人たちの指揮を執っていける自分になりたい。
・そのような自分になれて、部署の仕事もうまく回っている状態になってほしい。
・プレッシャーが小さくなり、動悸どうき や、朝早く目が覚めてしまったりすることがなくなってほしい。
・会社や上司に、職場には人手不足という大きな問題を解消してほしい。
・今回、自分に降ってきた試練をどのようにとらえたらよいのか、どう対応したらよいのかについて、考え方や方法を整理し、社会人失格なのではないかというような思いを払拭したい。
【ふだん使いがしやすいコーチングモデル】
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・「部署のリーダーという難しい仕事」に、自分が振り回されて困っている。
・人の表情や態度、言葉が気にならず、ものを頼むのが上手な自分になりたいが、うまくなれないので、困っている。(願いごとが叶えられず、困っている)(推測)
・「職場の人手不足」という「自分にコントロールできないこと」に、自分が振り回されて困っている。(推測)
・今回、自分に降ってきた試練をどのようにとらえたらよいのか、どう対応したらよいのかについて、考え方や方法を整理し、社会人失格なのではないかというような思いを払拭したいが、うまくできなくて、困っている。(願いごとを叶えたいが、うまく叶えられず困っている)(推測)
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(佐貫葉子さん)の言葉】
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・今のあなたの立場に立ったら、どんな若い人でも、あなたのように、大きなプレッシャーを感じ、心理的に戸惑い、身心に影響が出るのは当然だと思います。どうぞ、今のご自分に理解を示し、やさしくしてあげてください。
・ところで、大変な仕事だと思いますが、今のあなたに、時間やお金、知識、情報、経験、能力、スキル、応援者、優秀な部下、頼りになる上司、助っ人、相談相手など、どんなものや、どんなこと、人の助けなどが加わったら、今のあなたの仕事をやっていくことが出来そうですか?
・もし、あなたが、それらのさまざまな助けが十分得られたら、あなたご自身や、あなたの部署や仕事は、例えば、半年後には、どのような状況になっているでしょうか? あなたは、どのようになっていることを願いますか?
・あなたの周りにいる、信頼できそうな上司や、先輩、特に、同じような立場を乗り切ってきたモデルになりそうな先輩などがいたとして、今のあなたの気持ちや思いを話し、アドバイスを求めたら、どういうことを話してくれそうですか? 会社の人でなくても、友人、親、場合によって、プロのコーチなど、あなたが心おきなく相談できる相手が居たとしたら、何か、今のあなたと違いは出てきそうですか?
・入社3年目で、部署のリーダーを任されるというのは、客観的には、「あなたが優秀で、その仕事を任せられる」と会社や上司が認めたからだと思われます。その意味で、仮に転職したとしても、そのような優秀さはあなたの武器になると思いますが、会社や上司は、あなたのどういう所が優秀であり、あなたの長所、強みだと思っていると思いますか? 聞ける人がいたら、聞いてみたらどうでしょうか?
・とはいっても、世の中には、人手不足の問題などをうまくマネジメントできず、現場の社員に、無理を押しつけてくるような会社や上司もいます。適応障害や精神的ストレスで心身を壊して、退職をせざるを得ない状況に陥る人も多く居ます。
あなたとしては、今回の難しい仕事に、懸命に取り組むとしても、どうしてもうまくいかないような場合、仮に自分や職場環境、仕事環境がどういう状態になれば、自分の身心がまだまだ大丈夫なうちに、転職なども含めて、新しい方向に転換することなどを考えたり、実行した方がいいと思いますか?
また、そのような悪い状況や、最悪の事態も予め考えておいて、そのような場合でも、こうすればいいという方針がいくつかできていたら、今と違いはありそうですか?
・今のあなたが、「部署のリーダーをやっていける」という自信度は、全然大丈夫だを10点、全く自信が無いを1点としたときに、何点を付けますか?
どうして、その点より下の点数を付けなかったのですか?
また、現実問題として、10点は難しいとしても、何点位にまでなら、自信度を高められそうですか?
・どうしても、今の自分にとって、難しいことが多すぎて、全然自信が無く、心身の状態も悪くなるということであれば、今すぐにでも、会社を辞めるという選択もあると思います。そのような選択をするのも、「自分で自分のことに責任を持つ、自立した社会人」として、別におかしいことでは無く、当然の選択肢の一つだとも思います。
一方で、今回の仕事に対して、周りの助けを得ながら、自分が出来るところまで、色々がんばってみることで、あなたの未来に向って、どのような役立つ力や経験、知識を身に付けることができそうですか? 今回の仕事をうまくこなせた場合、どのような、さまざまないいことがありそうですか?
・ちょっと視点を変えますが、あなたは、10年後、どのような人生や生活をしていたいですか。どのような社会人になっていたいですか? そして、もし、「10年後、そのように成れている自分」がいたとしたら、「今の自分」に対して、どういうアドバイスをしてあげるでしょうか?
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。