✅50代女性【社長の姉が隣席 うるさい】を選択理論でコーチング人生案内#119
「50代の女性会社員。10人ほどの事務員が働く事務所に就職して1年になりますが、隣席の60代女性の絶え間ない独り言に参ってしまっています。」
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・社長の姉である隣席の事務員が、絶え間なく、独り言を言うので、うるさくて困っている。
相談者の「願いごと」
・私がたまに相づちを打つなど相手をすべきなのか、社長の実姉ということで、今の状態を諦めた方がいいのか、どう対応すればよいのかを知りたい。
相談者が満たせていない(満たしたい)基本的欲求
(愛所属の欲求、力・自己価値の欲求)
【コーチングモデル】
【選択理論の考え方】
・「相手に自分が振り回されていることに気づきましょう」
・「相手を批判したり、強制したり、脅したり、文句を言ったりすることはやめましょう。」
・「同じするなら、仕方なくしたり、いやいやさせられてでなく、進んでする方が自分のコントロール感も高く、自由度も広がる」と考えましょう。
・「相手が満たせていない、相手にとって大事なニーズや価値観が何か」を考えましょう。
・「相手がこちらにしてほしい行動で、してあげられるものがあれば、積極的に協力し貢献しよう」と考えましょう。」
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・「社長の姉である隣席の事務員の、仕事中に絶え間のない独り言」に、自分が振り回されて、困っている。
・たまに相手をすべきか、今の状態を諦めて受け入れるべきか、どうすればいいのかが、わからなくて困っている。
(かっとうに悩んでいる、自分の願いごとがわからない)
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(最相葉月さん)の言葉】
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・相手の「社長の姉」の方も、職場での普通の人間関係や、コミュニケーションが苦手な方なのかもしれませんね。
・もし、この人が社長の姉でなくて、普通の事務員だったとしたら、この人がどんな態度や行動をとってくれればいいと、あなたは期待しますか。
・もし、この人が、普通の事務員だったら、職場で、この人とどんな人間関係がもてたらよいと思われますか?
・あなたが望んでいることが実現できるようになるために、本当はその人にどんなことを言いたいですか、リクエストしたいですか?
・今までその人と「口をきいたことがあまりない」ということであれば、そもそも、その人との人間関係ができていないようにも思えますが、今の段階で、その人にずばっと、一方的にリクエストを伝えたら、相手はどんな気分になるでしょうか? また、相手の気分は、相手が「社長の姉」であるか、「普通の事務員」であるかで、違いがありそうですか?
・もし、相手の人が「社長の姉」であるかどうかにかかわらず、職場での普通の人間関係が、その人との間にできていて、普通に会話が交わせるようになったとしたら、「その人の独り言」には、何か変化が起きてきそうですか? また、あなたの相手に対する行動について、今と違う選択肢が出てきそうですか?
・「独り言」なので、周りの人は、なかなか反応しにくい内容のものが多いかもしれませんが、もし、「相づちを打とう」とあなたが決めたとしたら、どのような「独り言」なら、どんな相づちが打てそうか、10個、挙げてみてください。
・仮に、今までしてなかった「相づち」を打った場合、最悪の事態としては、どういうことがありそうですか?
・また、「相づち作戦」が非常にうまくいった場合には、どんな良いことがありそうですか?
・一般的に、職場での普通の人間関係を作っていくためには、相手の方とどんなコミュニケーションをとることが必要ですか?
・その人は「独り言」をいうことで、周りの人にどんなことを伝えたいのでしょうね。あなたが周りに聞こえるように独り言を言うとしたら、それはどんなときでしょうか?
・その人には、今の職場で、何か満たされていないもの、これから得たいものがありそうですか? もし、その人が得たいものについて、あなたが協力できたり、貢献できたとしたら、その人にとって、あなたはどんな存在になりそうですか?
・以上のようなことが、よい方向でうまくいったとしたら、今の状況には、どんな変化がありそうですか?
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。