✅70代女性【定年後に不倫、夫を許せない】を選択理論でコーチング人生案内#136
◇今回は、相談者が「相手と『自分』に振り回されている」という事例です。
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を考えてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・大好きで尽くしてきた夫が、退職後に不倫していたことがわかり、今は憎しみでいっぱいで一緒に生活するのが辛くて困っている。
・離婚も考えたが、子供に理由を説明できず、困っている。
相談者の「願いごと」
・少しでも精神的に楽になりたい。
相談者が満たせていない(満たしたい)基本的欲求
(愛所属の欲求、力・自己価値の欲求、自由の欲求)
【選択理論コーチングの三角モデル】
【選択理論心理学で考えてみましょう】
・自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択できるし、変えられる、と考えましょう。
・自分には、未来に向って自分が幸せになるために行動する責任がある、と考えましょう。
・相手の行動を変えられるのは相手本人であって、他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ、と考えましょう。
・同じするなら、いやいやでなく進んでする方が自分のコントロール感も高く自由度も広がると考えましょう。
・「もう一人の自分」も、「自分なりに精一杯がんばっているんだ」と考えましょう。そして、「もう一人の自分」の心の声を聴き、応援者として励まし、勇気づけてあげましょう。
・自分が満たせていない、自分にとって大切なニーズや価値観、欲求が何か、を考えましょう。
・相手が満たせていない、相手にとって大事なニーズや価値観が何かを考えましょう。
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・一番信頼し、大切にしてきた人を喪失した(裏切られた)うえ、目の前で自分を傷つける存在となった。
(困りごとのパターン:「相手」に振り回されている。「自分の喪失感」「自分の憎しみ」に自分が振り回されている)
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(海原純子さん)の言葉】
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・どうしたら、ご自分が少しでも精神的に楽になれるかということですが、「大切だった人を失った喪失感」と「憎しみの対象が目の前にいる嫌悪感」、「ずっとだまされてきた自分に対する嫌悪感」のようなものがあったとして、それらの「ご自分の気持ち」が少しでも楽になるようにできないか、という相談として、進めてもよろしいでしょうか?
・このようなときに、ちょっと変わった質問をしますが、今の精神的なきつさを最大限を10、一番低いのを1として測るとしたら、今は何点ですか。どういうところからその点を付けられましたか?
その点数より、低い点数を付けられなかった理由はなぜですか?
また、「少しでも楽になりたい」ということですが、それは今の点数が何点になるようにしたいということでしょうか?
・今は、たいへんお辛くて何も手につかないということかもしれませんが、もし、その点数に上がることができて、精神的に楽になることができたとしたら、今はできていないどんなことをしたいですか? どういうふうなことを考えることができそうですか? また、できるようになりますか? さらに、しなければならないこととかはありますか?
・また、「離婚も考えたが、子供に理由を説明できない」ということですが、大きなものを喪った一方で、新たに自分として「守りたいもの」が見えてきたということでしょうか。あなたが、今のような辛い状況でも、「これだけは守りたい」ものとして、あなたご自身のことも含めて、どのようなものがあるのですか。
・そのように考えると、あなたが「今の状況でも得ることができていること」で、これからもずっと続いてほしいもの、これからもずっと失いたくないものとして、どんなものがあるでしょうか? できるだけ多く挙げてみてください。
・今は辛くて大変な状況ですが、あなたには、これからも守っていかなければならないものがいくつもあるとしたら、今後、どういう自分でありたいと思われますか? どんな自分になれたらいいと思われますか。
・ところで、また、変な質問で申しわけありませんが、もし、ご主人が交通事故で突然亡くなったとしたら、あなたはどうされますか。
今回のことや、これまでのこと、これからのことを含めて、どのようなことを考え、また、思われるでしょうか?
・精神的にたいへんお辛いでしょうが、精神的に楽になったときに、したいこと、できること、しなければならないことの中で、辛い気持ちを抱えながらも、今でも何とかできそうなことを、あえてされてみることで、それがあなたにとって、変化の糸口になっていってくれるのではないかとも思えますが、いかがでしょうか。
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。