✅40代女性【ずぼらで不潔な70代母】を選択理論でコーチング人生案内#63
「40代の女性。70代の母親と2人暮らしです。10年以上前に父親が亡くなってから、母のずぼらさと不潔さが日に日にひどくなり、へきえきしています。」
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・母のずぼらさと不潔さが日に日にひどくなり、へきえきして、困っている。
・何度も注意しても全く聞く耳を持たない母を、どうしたらきちんとしてもらえるようになるのか、方法が分らなくて困っている。
・物をため込んで散乱している部屋など、家の中の不潔な環境に困っている。
相談者の「願いごと」
・ずぼらさと不潔さがひどいのに、何度も注意しても全く聞く耳を持たない母を、どうしたらきちんとしてもらえるようになるのか、方法を知りたい。
・掃除されて、片付けられた、衛生的な住環境の中で暮らしたい。(推測)
【ふだん使いがしやすいコーチングモデル】
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・「ずぼらさと不潔さがひどいのに、何度も注意しても全く聞く耳を持たない母」を「きちんとした母」に変えたいが、変わってくれなくて困っている。(相手を思うように変えたいが、変えることができず、困っている)
・「ずぼらさと不潔さがひどいのに、何度も注意しても全く聞く耳を持たない母」に、自分が振り回されて困っている。(自分の思い通りに変わろうとしない相手に、自分が振り回されている)
・「掃除されて、片付けられた、衛生的な住環境の実現」を願っているが、願いごとが叶わないので、困っている。
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(海原純子さん)の言葉】
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・もし、お母さんの態度や行動が、何らかの病気が原因であり、すぐに治らないものであるとしたら、ご自分としては、今の状況にどう対応しますか?
・お母さんに、あなたが思うような行動をさせることは、難しいと思います。今まで以上に、叱ったり、怒ったり、責めたり、不満を言ったり、何か罰を与えたりしても、「聞く耳を持たない」状況が続き、また、あなたとお母さんの関係も、今以上に悪くなる可能性があると思います。
・また、難しいかもしれませんが、家の中の片付かない、不衛生な環境が「1歳前後の子供」のためだと考えることができたとしたら、あなた自身は、今と違う、どのような考え方や見方をし、行動しますか?
・お母さんの態度や行動は、病気などのために、すぐには変えられない(あなたにはコントロールできない)として、それはそれとして、今の状況で、あなたがしようと思えばできること(あなた自身がコントロールできること)には、例えば、部屋の掃除や片付けを代わってする、ことなどを含め、今の状況を改善するために、どんなことなら、あなたご自身がしようと思えばできるでしょうか? できるだけたくさん挙げてみてください。
・あなたとしては、どのような住環境で暮らすことが出来ることを願っていらっしゃるのでしょうか? また、あなたとお母さんとの関係が、どのような関係であることを望んでいらっしゃるのでしょうか? また、今後、お母さんにはどのような生活や人生を送ってほしいと願っていらっしゃるのでしょうか?
・あなたご自身は、あなたとお母さんの幸せのためにこれまでも「精一杯の努力」をされていると思います。そんなご自分を、どうぞ、励まし、勇気づけてあげてください。自分が自分自身に優しくなるために、自分の身心をリラックスさせたり、喜ばせることが出来ることを、できるだけしてあげましょう。どんなことが考えられますか? もし、そのように、自分自身の状況が、今よりも、良くなったとすれば、お母さんに対する対応について、なにか、今と違ってきそうですか?
・一方、お母さん自身も、お母さんを取り巻く状況の下で、お母さんの幸せのために「精一杯の努力をしている」としたら、そのような、本人としては「精一杯の努力」をしているとしたら、そのことに対して、どのような励ましや勇気づけが出来そうですか? 「病気の人」や「1歳の子供」が何かに努力しているとき、どのように励まし、勇気づけしてあげますか? 親がどのように接したら、子供は喜ぶでしょうか? また、どのよう接したら、子供は泣くでしょうか?
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。