✅30代女性【母へご機嫌うかがい 限界】を選択理論でコーチング#82
「30代の女性公務員。父母と兄の4人家族ですが、兄は結婚後に家を出て、現在は3人暮らしです。母は私を妊娠した時、念願の女の子ということで非常に喜んだそう。幼い頃から兄より大切に育ててもらった記憶があります。」
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・母は私に「子どもは絶対女の子がいい」と勧め、産み分けの本まで用意し、何度も同じことを言う。男の子を妊娠したらどんな顔をされるのか、不安で仕方がなく、困っている。
・母は父や私に突然きつくあたるなど気分の波が激しく、人の悪口やうわさ話も多いなど、一緒に暮らしていてとても苦痛で、困っている。
・幼い頃から母に自分の意見を聞き入れてもらった記憶が薄く、常に母の機嫌をうかがって生きてきたが、限界を感じており、困っている。
相談者の「願いごと」
・母には「子どもは絶対女の子がいい」と私に強要することをやめてほしい。(推測)
・母には、気分の波や、人の悪口やうわさ話も多さなど、一緒に暮らしていてとても苦痛なので、自分の性格を変えてほしい。(推測)
・自分は常に母の機嫌を伺って生きてきたが、もう限界なので、今後も母とうまくやっていくためには、どうしたらいいかを知りたい。
【コーチングモデルと選択理論の考え方】
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・母には、「子どもは絶対女の子がいい」と私に強要することをやめてほしい。また、気分の波や、人の悪口やうわさ話も多さなど、一緒に暮らしていてとても苦痛なので、自分の性格を変えてほしい。(相手を変えたいが、変わってくれないので困っている。変わろうとしない相手に自分が振り回されている)。(推測)
・今後も母とうまくやっていくためには、どうしたらいいかを知りたい。
(母とうまくやっていく方法を知って、自分お願いごとを叶えたいが、叶ええられなくて、困っている。)
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(大日向雅美さん)の言葉】
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・あなたにとって、「お母さんとうまくやっていけている」という状態や生活は、具体的には、どういうようなことなのでしょうか? 理想として願っていらっしゃるのはどういうことですか?
・今の生活を色で例えると何色でしょうか? 一方、あなたの理想とする生活は何色をしていますか? その色の中で、あなたはどんな生活をしているでしょうか? そのときは、お母さんとは、物理的、心理的に、どのような関係で、どんなコミュニケーションが取れているでしょうか?
・もし、何の制限もなく、お母さんに言いたいことが言えるとしたら、どんなことを言いたいですか? そして、仮に、お母さんが、あなたの望み通りに変わってくれたとしたら、あなたは、今満たせていないどんな大切なニーズや価値観を満たせるようになるでしょうか?
・お母さんに変わってほしいとリクエストしたことはありますか? リクエストしたら、お母さんが変わってくれる可能性は何%くらいありそうですか?
・どうしたら、お母さんを変えることができそうですか? もし、お母さんを無理やりにでも変えようとしたら、どういうことが予想されますか?
・お母さんが、仮に、これからも今のままだとしても、それはそれとして、あなた自身が自由に行動を選択できる領域では、あなたが保ちたいお母さんとの関係(おかあさんとの距離感)を含めて、どのようにしていきたいですか?
・仮に、あなたが理想とする「おかあさんとの関係」を保つことを決心した場合(おかあさんとの関係で、自分の立ち位置を決めた場合)、そのときに、その立ち位置で、できるだけおかあさんとの関係をよくできそうな行動として、どんな行動がとれそうですか?
・あなたが実現したいことが、実現するということが既に分っているとしたら、手始めに、どんな小さいことでもかまいませんので、どんなことから始めたいですか?
・もし、手始めの行動が出来たとしたら、今とどんな変化があるでしょうか?
・上の質問に答えられてみて、どんなことに気づかれましたか?
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。