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✅30代女性【居座る管理職は給料泥棒】を選択理論でコーチング人生案内#102

「30代の会社員女性。約100人が在籍する職場で働いていますが、管理職の偉い人がいつまでも辞めない状況に嫌気がさしています。」

 定年退職制度があっても、嘱託のような感じで残ります。経営状況が良いわけではないのに、高給で、経営を圧迫する原因と思います。その人はろくに仕事もせず、毎日何をしているのかわかりません。なぜ退職しないのか、理由を知りたいのですが、余計に腹が立ちそうなので聞きません。

 次世代を担うのは若い世代です。いつまでも年配の職員がいると、労働環境も変わらないと思います。会社にいるだけで給料をもらうなら、給料泥棒にもほどがあります。

 退職後は好きなことをして暮らしたいと思っている私からすると、悲しく、切ない人間だなと思います。毎日顔を合わせるのがストレス。会社に行くのも苦痛です。(千葉・K子)

(2022年5月18日読売新聞朝刊)

次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】


相談者の「困りごと」

・「定年後も居座り、仕事もしない管理職」と毎日顔を合わせるのがストレスで、会社に行くのが苦痛で、困っている。

相談者の「願いごと」

・会社の経営改善、若い人の労働環境の改善のためにも、居座り管理職にやめてほしい。

【コーチングモデルと選択理論の考え方】

①「自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択
できるし、変えられる」と考えてみましょう。

②「自分には、自分が幸せになるために行動する責任
がある」と考えてみましょう。

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・「定年後も居座り、仕事もしない管理職」がストレスで、顔を合わせるのが苦痛で困っている。早くやめてほしいのに、ずっと居座って困っている。
(「定年後も居座り、仕事もしない管理職」に自分が振り回されて、困っている。相手をやめさせたいが(変えたいが)、変えることができなくて、困っている)
 
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
 

【心に響く回答者(山田昌弘さん)の言葉】


 典型的な年功序列の日本的雇用慣行が残っている企業ですね。私は、やる気があり会社のことを本当に思っているあなたがいるべき所ではないと思います。ストレスになっているのであれば、会社が変わるのを待つのではなく、早めに見切りをつけて、転職を目指すことをお勧めします。

 高度成長期と違って、グローバル化が進み、経済成長が鈍っている今の日本の経済状況では、過去の貢献を理由に、今貢献がない人に高給を払う余裕はないはずです。それでもあなたの会社がもちこたえているのは、他の部署が支えているか、昔からの取引先と惰性で商売しているか。どちらにしろ、そのような職場には、将来性がありません。ただ、多くの若い社員は、自分が年をとれば、同じように処遇されるはずだと信じて黙っています。だから、なかなか変わりません。

 もちろん、新卒一括採用という日本的慣行が残る中、転職活動は就職活動以上に大変な努力を要します。ただ、それでも転職を勧めるのは、あなたのためだけではありません。やる気のある若い人、特に女性が不合理な職場から離れ、新たな場所で活躍することが一般的になれば、日本経済の再生にもつながると思います。応援してます。

(2022年5月18日読売新聞朝刊)

私は次のような質問を考えました(ご参考まで)

・「定年後も居座り、仕事もしない管理職」に自分が振り回されて、ストレスや苦痛を感じているということですが、「辞めたくない管理職」をあなたが辞めさせるよい方法はありそうですか?

・あなたのご相談は、もし、管理職がやめないなら転職したいということですか、それとも、今のところは転職は考えていないのですか? いずれにしろ、積極的に転職したい理由、転職しようと思えばできる理由、逆に、居座り管理職の問題は、それはそれとして、会社に留まりたいがあるとしたら、これらの理由は、どんなことでしょうか? できるだけ挙げてみてください。

・今の職場は、あなたにとって、どのような意味があるところなのですか? また、あなたは将来、どのようなキャリアや仕事をしていきたいのですか?
例えば、10年後、今の会社にいるとしたら、どのような立場や地位にいて、どんな仕事をしていたいのですか?

・ところで、その「居座り管理職」のご本人は、全く仕事をしたくないのでしょうか? それとも、自分ができる仕事や、得意な仕事があれば、職場や会社の役、若い人たちの役に立ちたいと思っていそうですか?

・長年にわたって、会社員としてやって来た、その居座り管理職をあえて、プラス評価するとすれば、その方の強みとか、良さとがにはどんなことがありそうですか?

・その方は、若い世代には、どのように自分が対応されたい、若い人たちからどう見られたいと思っていそうですか?

・あなたの仕事やこれからのキャリアパスなどを考えたとき、その方の存在や、得意なこと(例えば、若い人の相談に乗るなど)を、あなたはどのような方法で、役に立てられそうですか? 

・年配の方の扱いがすごく上手な若手社員がいるとしたら、このような年配の人に対して、どのように振る舞うでしょうか? もし、その振る舞い方が上手で、職場の役にも立つようなものであったとしたら、あなたが、そのような人間関係の方法を身に付けることは、これから将来にどのような役に立ちそうですか?


今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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