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心を過ぎゆく、来し方、行く末、今、ここで。

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つれづれなるままに、心を過ぎゆく思い出、つぶやき、ぼやき、学ぶ楽しみ、はたまた人生観、座右の銘、などをまとめた、エッセイ集です。くすっと、ほっこり、笑っていただければうれしいです。
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2021年2月の記事一覧

「災難にあうときには災難にあうのがよい」良寛の言葉に学ぶ「人の生き方」③

「災難にあうときには災難にあうのがよい。 死ぬときには死ぬのがよい。これはこれで災難をのがれるいい方法だ」(筆者意訳)(良寛 江戸時代の曹洞宗の僧侶) 災難に遭う不安、死ぬ不安など、私たちは、現実にそうなってもいないのに、自分の心の中に、自分で「大きな不安」を育てる。 そして、「自分が育てた不安」に「自分」が振り回されて、不自由な、消極的な、自分でも不本意な生き方をしてしまう。 そのような、自分が心の中に勝手に作り上げた不安に振り回されず、日々を自由に生きていくには、「

「散る桜 残る桜も 散る桜」 良寛の言葉に学ぶ「人の生き方」②

「散る桜 残る桜も 散る桜」 (良寛 江戸時代の曹洞宗の僧侶) 散っていった人、散っていく人、残った自分たちも、いずれ散っていく人。 散っていく順番は、よくわからない。 どこからか、「次はあなたの番ですよ」と聞こえてくるのだろうか、 それとも、突然、自分の順番が来るのだろうか。 神様、仏様に、痛くありませんように、怖くありませんように、苦しくありませんように、と願うばかりである。 残される人ができるだけ困らないように準備をして、「備えあれば憂いなし」にしておく。

「裏をみせ 表をみせて 散るもみじ」良寛の言葉に学ぶ「人の生き方」①

「裏をみせ 表をみせて 散るもみじ」(良寛 江戸時代の曹洞宗の僧侶) 裏を見せ、表を見せて、散っていった人々。 裏が本当のその人だったのか? 表が本当のその人だったのか? 裏の自分も、表の自分も、みんな本当の自分。 善い自分も、悪い自分も、本当の自分。 自分は、善くもあり、悪くもあり。 善いところは、見方を変えれば、悪いところ。 悪いところは、見方を変えれば、善いところ。