全日本社会人選手権 in 山形 "2016/2017 監督2年目”
2016年の夏の出来事。監督2年目に迎えた山形県での全日本社会人選手権について振り返っておこうと思う。JHL開幕直前の8月31日〜9月4日という例年に比べて少し遅めの開催だった。大会結果は2015年に続いての3位入賞。
前年は監督就任3週間後の2015年5月にこの大会がありノリ&勢いで3位になってしまった。(クラブ創設以来、初の3位入賞)今回は最終戦に勝てば初優勝という試合に敗れて「悔しさ」と「手応え」を感じた3位だった。
大会結果
・予選トーナメント
MVI 26(10-13 16-8)21 SONY
・決勝リーグ
MVI 24(11-10 13-12)22 オムロン
MVI 18(9-10 9-10)20 広島メイプルレッズ
MVI 23(11-15 12-10)25 北國銀行
予選リーグ1勝 決勝リーグ1勝2敗 3位入賞
ベスト7 池原綾香 多田仁美
予選トーナメントでSONYに26-21で競り勝ち、決勝リーグに駒を進めた。決勝リーグは北國銀行、オムロン、広島メイプルレッズ、そして三重バイオレットアイリスの4チームで1回戦総当たり。
決勝リーグ初戦、強豪オムロン24-22に競り勝ち(この勝利は本当に嬉しかったなぁ。確かオムロンに創部初勝利やったかぁ。)、翌日の広島メイプルレッズ戦18-20に2点差で敗戦。最終日のオムロンvs広島メイプルレッズ戦を終えた時点で、北國銀行との最終戦に勝てば優勝、負け&引き分けで3位という条件下でファイナルマッチに挑んだ。
「ファイナルマッチの直前の成績」
北國銀行 2勝0敗
広島メイプルレッズ 1勝1敗1分
MVI 1勝1敗
オムロン 0勝2敗1分
ファイナルマッチ、勝てば日本一
前半一時は7点のリードを許す展開から、粘り強くプレーし続け後半27分23-23の同点。そこから北國銀行に2点をねじ込まれて終わってみれば23-25の2点差で敗れた。後半残り3分で同点、振返れば日本一がそこまで近づいてきていたのかもしれない。しかし試合中はそんな事は頭になくて、ただただ目の前のワンプレーに集中し続けていた。
試合後、目に涙を浮かべている選手もいた。しかし泣き崩れるといった様子とはまた違っていた。悔しさと共に手応えを、手応え以上の悔しさを噛み締め、向き合っている様子だった。チームの中には学生時代に何度も日本一をかける舞台でプレーしてきた選手もいれば、今回みたいな舞台は初めての選手もいた。大会最終日に日本一をかけてハンドボールできる、選手としてこんなに幸せな事はない。
前キャプテンの漆畑が引退し、原が新キャプテンになって初めて臨んだのがこの大会だった。色んな意味で懐かしい。下記は大会を終えての率直な感想である。
昨年は「喜び」に満ちあふれた3位、しかし北國銀行とオムロンにはWスコアでの敗戦でコテンパンにされた。今回の3位は「手応え&悔しさ」といった感じだろうか。何よりも勝てば日本一の舞台を経験できた事はこれから必ずプラスになると確信している。そして日本一になるには、今回はまだ早かった。まだ何か足りなかったという事なんだと感じている。