マインドセットを転換するだけで、人生が劇的に好転するということ
先日挑戦していたクラウドファンディングが大変ありがたいことに大成功のうちに終わりまして(皆様本当にありがとうございました!)、本当はそちらの事後対応に注力しなくてはいけないですし、昨年末から書きたいことが溜まっている状態なのですが、最近ある本を読んでいて、これは今暗闇でもがいている方にどうしてもお伝えしたい!と思ったことができましたので、書き残しておこうと思います。
これまで何度も書いてきたように、私は2年ほど前に長年苦しめられてきた自殺衝動から抜けられました。
「どうやって克服したのですか?」と聞かれることも多いのですが、これまではなんとなくぼんやりと、「あるとき気がついたら抜けていたんですよね」とお答えしていました。
でも下記の本を読んでいて、自分がこの本で言われていることを無意識にやってきていたことに気がつきました。
暗闇から抜け出るためにやってきた様々なこと
暗闇から脱するために、これまでに私がやってきたことは沢山あります。
・心療内科でカウンセリングを受けた。
・関連書籍を読み漁った。
・鬱を引き起こす可能性がある鉄欠乏性貧血の治療をうけ、さらにその先生から「過去を消すのではなく受け入れることの大切さ」を教えてもらった。
・催眠療法的なものを受け、幼少期の自分を癒した。
・色々なタイプの瞑想を体験しにいった。時間はかなりかかったが、現在では、自分用にカスタマイズした瞑想で、自分の心を冷静に観察することができるようになった。
(日本テーラワーダ仏教協会の瞑想会で、先日私のアート仮装を着用いただいた幸福学第一人者の慶應大学の前野隆司先生ともよく対談されているスマナサーラさんの1日瞑想指導も受けたこともありました)
・あらゆる友人知人と、腹を割って話しあった。
・自己肯定感の低さの大きな原因ともなっていたADHDの診断を受け、それとの向き合い方を学んだ。
・「アート仮装KESHIN」で自己開示し、恥の感情を乗り越え心を解放した
これらの一つ一つを、「今回こそは、これできっと私は救われるはず」と過度な期待をかけて受けてみては、即効性がないことに失望したりもしてきました。
でも、思い返すと、これらのピースのすべてが効いた結果のサヴァイブだったのだと今はわかります。
脱出に必要なのは、「道」ではなく「足場」
これまでは、暗闇のはるか上に出口があり、そこに至るまでの「道」を探すのが、抜け出るのには重要なのだと思ってきました。
でもこの本を読んでから、私の場合はこれまで試みてきたすべてが「足場」となって積み上がった結果、出られたのだと感じました。
道だと、間違った経路を選んだ場合は戻らなくてはいけません。でも足場なら、間違うもなにも、とにかく積んでいけば良いだけです。
あやしいものにはもちろん注意しなくてはいけませんが、何が自分にとって効果的なのかはやってみないとわかりませんし、そして効果が時間が経ってから出てきたり、いくつかのものが相乗効果で効いてきたり、色々なパターンがあると思いますので、とりあえず全部試してみたら良いのではないでしょうか。
ストレスすら生かせるようになる、マインドセット転換の重要性
この本では(実はまだ半分も読んでいないのですが)、
これまで体に害しか与えないと考えられてきたストレスが、実はむしろ人生にとって良いものとなる可能性が大いにあり、
そうマインドセットを変えるだけで、人生が劇的に好転した例が多数紹介されています。
しかもそれには大変な訓練が必要なのではなく、裏付けデータや心のメカニズムなどの説明を含むたった2時間程度の研修を受けるだけでも効果があったとも。
私は2時間どころではなく20年近くも遠回りをしてしまいましたが、自らのマインドセットを手探りしながら力技で変えてきたとも言えるので、方向や手段としては間違っていなかったようです。
「必ず出られる」、とマインドセットを転換・定着させること
今暗闇でもがいていらっしゃる方も、このようにマインドセットを転換させるだけで、必ず出られるようになるはずです。
私は長い時間がかかりましたが、この心のメカニズムさえ知ってしまえば、すぐにでもぱっと出られてしまうかもしれないのです。
それには、この本を読んでみるのも一つの手かもしれません。
必要なのは、「自分には無理だ」と思うのではなく、「必ず出られる」と、ただマインドセットを変えること。
暗闇から出られた以降の私も、この本を読むまでは、またいつか足を踏み外して暗闇に転がり落ちてしまうことがあるのではと、心のどこかで恐れていました。
たしかに今でも時々やさぐれて「死んでやる!」と衝動的に思ったりすることはありますが、少ししたら冷静に戻り、まだそのような深刻な事態には至っていません。
そして、この本の内容と照らし合わせると、例え転がり落ちても、また足場を積み上げれば何度でも必ず出られるということを確認出来て、またこれが大きな自信となりました。
マインドセットを変えるだけで暗闇から出られるし、しかもそれは長く苦しい特訓などせずに、すぐにでも実現されるかもしれない。
「心の解放」はとても困難で、しかも長期的な取り組みが必要かもしれない。どこかでそう思っていた私にとって、これはかなり画期的な考え方でした…!
本の内容を自分に必要なところだけをピックアップした上に、かなり私なりに曲解していますが、今現在暗闇でもがいている方がいらしたら、これを心に留め置いていただけたらと思います。
(実際私ももう少し早くこれを知りたかった…)
おまけ【暗闇を脱出するための澤奈緒おすすめ本】
『うつヌケ』。鬱を完全に撲滅するのではなく、受け入れながら仲良くつきあっていくやり方は、私の大きなヒントになりました。
アダルトチルドレンの大先輩、ヘルマン・ヘッセ。彼の本には大いに救われましたが、その中でもこの『シッダールタ』は何度も何度も読み返しています。
何度かご紹介している、わたなべぽんさんの本も!子供時代を癒すことで現在の自分を育て直せる。そのことがとても楽しくわかります。