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高校生ファースト

今を遡ること一年前、夏の全国高校野球選手権大会の中止が決まりました。誰の為の大会なのかを含めて、多角的に議論が繰り返されましたが、100人いれば100通りの考えが存在したと思います。

その中でこんな現役高校生が1人くらい表に出てきてもよかったんじゃないかな、という思いも込めて綴ってみました。

2021年大会は制限こそあれど、予定通り開催されるとのこと。今こそ一年前を振り返ってみたくなりました。



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高校野球夏の大会が中止になった。無観客としても選手の密はさけられず、地区予選の準備期間も到底足りないということらしい。加えて他の高校スポーツも軒並み中止が発表され、野球ばかりを特別扱いできないことが理由らしい。
 
ここで独断と偏見にまみれた超個人的意見を述べてみたい。因みに私は高校のバスケットボール部に所属している。

開催はすべきだと思う。理由は二つ。

1つ目は野球が屋外競技であり、3人以上の選手が1カ所に密集するシチュエーションはほぼ無いこと。移動と宿舎の問題は残るが、衛生面の徹底で乗り越えられると思う。

2つ目はやはり高校野球は歴史・話題性両面から見ても高校スポーツの頂点に君臨すると思われるからである。この点については一般的にも「奢りだ」とみられる風潮が強い。

ならば現役高校生に聞いてみたい。甲子園大会が開催されたらどう思うか。特別扱いされた野球を寄ってたかって集中砲火を浴びせるだろうか。私は全く逆の認識をしている。

日本の高校生は大人が思うよりもっと集団の一員として成熟した考えを持っている。他のスポーツ部員からは自らの無念を晴らす対象として、現三年次生からは唯一開催されるスポーツイベントへ参戦する同校の代表として「エール」を送るのではないかと確信している。

巷では〜ファーストという単語が当たり前のように使われているが、なぜここで「高校生ファースト」のワードが使われないのか不思議でならない。


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