🦌477 実はウチの●●は最強のプロの聞き手です?
GWに実家に帰省した時に1つ氣づいたことがあります。
それは、
ウチの父親は、実はかなりのプロの聞き手だったということです。
とはいっても、別にプロのカウンセラーではありません。
ごくごくフツーのガテン系の会社員でした。
暴力をふるうことは一切ありませんでしたが、
酒が好きで、仕事が終わっては毎晩飲んだくれていました。
1人で日本酒1笙瓶を2~3日で空けます。
そんな不摂生がたたったのかどうかわかりませんが、
あるとき脳梗塞になり、緊急入院。
命に別状はありませんでしたが、後遺症として言語障害が残り、
仕事は続けられなくなりました。
リハビリこそやっていたものの、あまり改善はされず
いまだにきちんと言葉を話すことはできません。
また、歩くときに片足を若干引きずるようになりました。
さて、そんなことはあなたには関係ありませんね。
そんな父親ですが、仕事をやめて家にいることが多くなりましたが、
その結果、なぜか親父を訪ねてくる客人が増えました。
田舎ですから、アポをとったりはしません。
いきなり近くの友人が車でやってくるわけです。
最初は、まぁいつも家にいるから
ヒマしているからだろうとは思っていました。
もちろんその意味もあります。
友人の方々は、お土産を手にして、世間話をします。
それで自分の家族のことや自分の病気のことをグチるわけですが、
親父は何を言うわけでもありません。
ただ、ニコニコしながら聞いているだけです。
いや、正確には「何かを言いたくても言えない」ので、
ただ、ウンとかあぁ~とか言うだけなのですが。
相手はそれがわかっているので、自分からどんどん話しています。
それで話すだけ話したら「じゃあ、行ってみっから」と帰っていきます。
こういうことなんですよね。
私もよく、アドバイスなんていらないとか
自分の問題の答えは自分自身が持っているというのですが、
人は、何か特別なアドバイスが欲しいわけでもなく、
聞いてもらっているうちに、
脳が整理されて的確に自分で判断できるようになっている。
もちろん、明らかに道を間違えているようなら
そっちは違うよと言いますが、それも聞いてはくれないですよね。
むしろ、行くなといわれても行ってしまうのが人間ですから。
親父の場合は結果的に何も話せないからただただ聞いているだけですが、
人にとってはただそれだけの存在でいてほしいのかもしれませんね。
「人の話を聞くことが大切」というのは、
何度も耳にタコができるほど聞いてきましたが、
本当の意味でできている人ってほとんどいません。
ほとんどが、「そうだよねー、それでね・・・」と自分の話をしたがりますし、
なにかと自分のやり方をアドバイスとして押し付けたがるものですからね。
・・・とこんなことを言っている自分自身が怪しいので
つねに自分でしゃべりすぎていないか?チェックしていますけど。
あなたの参考になればウレシイです。
ほなまた!いつもおおきに!