noteの会社に転職したデザイナーの話。
こんにちは、piece of cakeデザイナーの沢登(@sawamemo)です。
前回のエントリではjoinする前でしたが、1月の頭から入社しプロジェクトに参加しています。(今ちょうど入社して1ヶ月ですね)
この1ヶ月間どんなことをしていたのかザッと書き出してみようと思います。
課題の可視化
弊社ではgithubのissueで課題管理しています。
noteカイゼン目安箱で頂いたご意見・フィードバックやバグの情報、などなどを全て集約して管理しています。
ただ、この方法の問題として
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・少人数のチームでは良いが、大人数になった時にissue数がさらにカオスになる
・あとからjoinしたメンバーは過去の経緯をissueレベルで探さないとならず、これまでの経緯の学習コストが高すぎる
・今、誰が何をしていてどれくらいのリソースがあるのかがパッと見でわかりづらい
・重要な課題が埋もれ気味になり、優先度を上げづらい
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などがありました。
これらの課題を解決する方法として、githubのProjects機能を利用したkanban管理でした。issueに対してprojectsを指定するだけで解決出来るなら、コスト少なめで良い効果が出そうだなと。(とはいえ、僕がやったこといえば1回ちゃんとみんなで運用してみよう。と発言したくらいです)
これによって、issueの上下で優先度を決め、進んでいるissue・完了したissueが一目でわかり、完了済みのissueを見ていけば経緯や順序が把握出来ます。
導入することで新たに生まれる課題もあると思うのでそれも洗い出しつつ、パフォーマンスが落ちるようならバッサリと捨てて、新しい方法を模索していきます。
シェアボタンが隠れてしまう問題
iPhoneX限定ですが、twitetr内で使われているwebview「SFSafariViewController」が影響して、シェアボタンが隠れてしまう問題を解消しました。
おそらくこのバグはiOSの今後のアップデートで改善されるとは思うのですが、似たような症状のメディアやウェブサイトをいくつも確認しているので、ご自身のサイトも一度ご確認頂いた方が良いかもしれません。🙏
タイムラインのリニューアル(β)
リニューアルした意図などは深津さんの記事でも書かれていますが、発見性の向上を狙った施策になります。
語られていない部分があるとすれば、このタイムラインの改修からマージンルールの制定にも手をつけています。
このあとにするスタイルガイドの話とも関連するのですが、note内で一貫したマージンルールを用意することで表側にはデザインテイストの統一に役立ちますし、内側にはデザイナーやエンジニアがマージンをつける際の迷いの払拭にも役立ちます。
もちろん、イレギュラーは発生してきますがそこはルールの強度で決めていきます。💪
- ここからは中長期のデザイン計画の話です。 -
スタイルガイドの不在
現在noteはデザインガイドラインもありませんし、スタイルガイドラインもありません。
もともとnoteは少数のデザイナー(1人〜2人)でデザイン保守され、彼らもコードを書けたのでスタイルガイドの優先度が高くありませんでした。(実際、作ろうとするとコストもすごくかかります)
ただ、今後デザイナーやエンジニアが増えていく事を想定すると、デザインをデザイナーだけのものにしないという事が重要になってきます。その為、ガイドラインの策定は今後確実に必要になります。
この課題は集中して時間を取ろうとすると、数十人日規模のコストになってくるので今のデザイナー2人体制ではなかなか難しいです。
その為、キャプチャでUI要素を分類するという所から小さくはじめました。
この作業は日々のカイゼン施策と平行して進められるので、コスト最小で始められ、来たるスタイルガイド制定やcssリファクタの際に効いてきます。
また、既存UIの網羅できていることで類似UIなどの発生も防ぐ効果があります。
記事本文の可読性検証
noteでの文章の読みやすさは、サービスのコア体験の1つだと考えています。
読みやすい行間・文字間・ジャンプ率・マージンなどの検証を進めています。
また、本文にバーティカルリズムを導入した場合、可読性が上がるのかどうか、なども今後検証していく予定です。
バーティカルリズムとは、デザイン4大原則の「反復」を用いて一定のリズムで文章を読む事で、読みやすくなる。という考え方です。
マイクロインタラクションルールの策定
今までnoteではアニメーションやインタラクションの要素は極力使われずにいましたが、これらは利用者のアクションへのフィードバックにも利用できますし、示唆を産む事にも利用出来る為、ここぞというシーンやアクションで利用していきたいと考えています。もちろんnoteの世界観を破壊しない塩梅を考慮する必要があります。🤔
最近では第一弾として、WEB版noteをスマホで見た際のタイムライン上のスキに適用しています。イージング(アニメーションの緩急)は荒いですが、今後策定していく上でさらに磨かれていきます。
その他
・上記に含まれていない施策やバグ解消の対応
・デザイナーの採用
・noteで行われているハッシュタグコンテスト系のお仕事
・社内wikiの作成
・デザインの管理方法の策定(abstractの導入など)
・他たくさん!
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いかがでしたでしょうか。
やりたいこと、やれること、やらなくてはならないこと、が膨大にある今の状況はデザイナーにとっては最高の環境だと感じます。(チームも最高!)
また、noteの利用してくださっているクリエイターの方々の反響がとても糧になっており、それによってチームの活気も上がっています。(みなさん、ありがとうございます!🙏)
今後もnoteをよろしくお願いします。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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twitterもやってるよ
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