「国際女性デー」にちなんで。女性同士が闘わないことが鉄則
2021年3月8日は、国際女性デーでした。それにちなんで、今日は女性活躍推進のお話。
お薦めの本も2冊、ご紹介させていただきます。
女性活躍やダイバーシティ推進に関わる仕事をしていますが、この最終ゴール、目的は「多様性」。
女性「が」活躍ではなく、誰もが適材適所で、その人らしい活躍ができること、そのために平等に機会が与えられること。
企業研修では、その点がうまく伝わらずまた、何度も講義中に目的を説明しても、女性だけに特化しての施策は、逆に差別じゃないかといった意見があがってきます。
私もこのような仕事をしているのに、実は性別を男女二手にわけることに違和感を感じ続けており、男性は、女性は、と括りたくないし、本当は括られたくないと思っています。
だから、女性は、男性は、という言葉を使いたくない人なのですが、
激しく固定観念や生理的反応が入ると、奥まで浸透していかないので、とてもデリケート、難しいなあ・・・と感じつつも、女性活躍推進は、あくまでも通過点!と、携わっています。
さて、歴史上、男性上位だったのは明らかで、例えば、選挙権が女性にはなかったり、哲学者、科学者、司祭などの職業は、女性が就くことができなかった、つまり、学問は男性のものでした。女性は男性の所有物。
この「所有物」をめぐって男性同士の争いは、やがて「戦」に発展することも多々ありました。この話は脱線するので、別の機会に・・・。
男尊女卑文化は、根深いのです。
そんな中、実は日本の男尊女卑文化の歴史は浅い、と言われています。
社会的に女性の地位が低くなったのは江戸時代がはじまりらしいのです。そう、江戸幕府です。士農工商という階級ができ、一番上は武士。そして、その武士に女性はなれませんでした。
もう一段掘り下げて考えれば、男女差だけでなく、日本では職業で人を差別する考え方や制度が江戸時代にはっきりした、作られたとも言えます。
さて、ダイバーシティ推進のゴールは、
誰もが適材適所で、その人らしい活躍ができること、そのために平等に機会が与えられること。
その一歩目として女性活躍推進という課題に日本だけでなく、世界中が取り組んでいるわけですが、この長い長い歴史の中で、女性が男性と平等に扱われる、機会や自由が与えられなかったのを徐々にウーマンリブ運動しかり、女性たちは声をあげて変えてきましたが、
ここで今、勢いをつけて大きく変えている真っ最中。
男女だけでなく、LGBT、障がい者、人種など、様々な差別をなくそう、という考え方が背中を押してくれています。
まさに人類の歴史を大きく変えようとしている流れではないでしょうか。
だからそう簡単には進みません。
常識だと信じていた、人々の固定観念が邪魔をするからです。男性はこうあるべき、女の子なら普通は、みたいな。
さて、そんな中、当事者の女性は何をすべきか。
それは、女性同士が闘わない、ということかもしれません。
そこで、是非、手に取ってみていただきたい本を2冊ご紹介いたします。
この本は、面白おかしく、女性のサバイバル術を軽快に書いていますが、このクラブのルールがまさに、女性同士は闘わない、なのです。
元女子サッカーアメリカの代表、アビー・ワンバックさんの本。やはり、彼女も仲間と手をつなぎ、やりたいことをやり、なりたい自分になると言っています。
女性同士が思いやりを持ち、支え合うこと。
私たち女性ができること、やらなきゃいけないこと。