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何もなかった僕が9店舗の統括マネージャーになるために意識した4のこと

僕は運に恵まれている。
特に優れた能力があるわけでもないし、人を惹き付けるカリスマ性があるわけでもない。

そんな僕が転職して3年で9店舗の統括マネージャーを任されるようになったのは、どう考えても運が良かったからだ。

ただ、『9店舗の統括マネージャーになるために意識したこと』が運が良かったで終わらせてしまうと、期待外れも甚だしい。
後頭部めがけて小石が飛んできそうだ。

なので、普段仕事の時はこんなことを意識してるよ!
という内容をお伝えしていく。

治療院で働いていて、どんどん出世したいという人にはもちろん、その他業種の人でも、リーダーやマネージャーを目指す方にも参考になる内容になっていると思う。

0章

本題に行く前に、少し僕の経歴をお伝えしておく。

私は今から4年ほど前に上京してきた。
当時27歳。
接骨院で働き始めてから5年目の秋だった。

当時は貯金もなく引っ越し代を削減するために、ハイエース一台に乗るだけの荷物を乗せて上京してきた。
冷蔵庫や洗濯機、テレビ、そして机も捨ててしまったもんだから、床にお皿を置いてご飯を食べた。

そこから4年で今は、9店舗の統括マネージャーを任せていただけるまでになった。
これは本当に環境のおかげといえばそれまでなのだが、そのような立場になるために意識したこともたくさんあるし、いろいろなことが見えるようになり、当時の自分の考えが間違っていたなと思うこともたくさんあった。

今より少しでも出世したい。
もう少し成長したい。

そんな人に少しでも参考になれば幸いである。

当時の自分に活をいれるために、少し強めの言葉も使っているがあらかじめご了承をいただきたい。


意識した4つのこと

1.提案をする

僕は仕事をする上で「どうすればいいですか?」は断じて言わないようにしている。
「A案で行こうと考えていますがよろしいでしょうか?」
というような感じで、必ず自分の意見を入れるようにする。

さらには「A案で行こうと考えています。理由としては、A案には◯◯のようなメリットがあり、B案よりも優れています。ただ、A案には□□のような懸念点があるので、そこに関しては△△で対応します。これらをふまえてA案で行こうと考えていますがよろしいでしょうか?」

というように、他案との比較や懸念点、それに対する対応なども含めて提案する。

「どうすればいいですか?」を簡単に使う人は、もはや仕事をしていない。

出世したくないのであれば、ずっと「どうすればいいですか?」と質問し続ければいい。

出世し自分の市場価値を高めたいのであれば提案する勇気を持つ必要がある。

提案すると責任が生じる。
出世するということは、責任が大きくなることと同じである。

もっというと、言われたことをするのであればAIでいい。chatGPTさんに頼めば、あれやこれややってくれる。
僕が上司の立場だとして、部下に何も提案されずに常に受け身の姿勢でいられると、勝手にGPTさんにお願いしてやってもらおうと思ってしまう。

こんなことを言い始めると、マネージャー失格な気がしてきた。

ただ、自分の決裁権を増やしていくためには、提案することは不可欠である。

提案には責任を伴うが、それを乗り越えないとAIに負けてしまう。

自分がいる時といない時の差分を作ることで自分の価値を高めていくのだ。


2.上司の仕事を奪う

提案すると近いのだが、仕事を奪うというのも意識している。奪うというと少し語弊があるが、もう少し柔らかくいうと【上司の仕事を巻き取る】だ。
提案した上で、「これで問題なければ、僕がいい感じにやっておきます」というように伝える。
僕がやれない場合は「A案だと、誰々に動いてもらった方が早いんで、僕の方で声かけてやるように伝えておきます」という感じ。

上司には「おう!じゃあそれで!任せた!」と言うことが仕事、という状態になってもらう。
僕ができる範囲の事を巻き取ることで上司にはもっと大きな課題に取り組んでもらう。
そうすることで、大きな岩が動かせる。

自分のキャパは少しオーバーするぐらいが丁度いい。
キャパがオーバーしていると、どうすればもっと効率よく動けるかを考えるようになる。
気づけば前まできつかったキャパにも慣れてくる。

そしたら、また新しい仕事を奪いにいけばいいのだ。

スピードを上げて圧倒的な量をこなすことで、初めて質が高まる。
質を高めるには経験値が物を言うのだ。
経験値が少ないのに、完璧な質にこだわり「あーでもない、こーでもない」といい仕事が進まなかった23歳の頃の自分に「とりあえず、量を抱えろ」とおすすめしたい。

仕事を巻き取ることで、今までやることがなかった仕事の経験が積める。
正直もしそれでうまくいかなかったとしても、しっかり上司に相談をしたうえで失敗したのであればそれは上司の失敗だ。
なので実質リスク0で経験を積めるのだ。

失敗をする前提でいることは良くないが、どんどんチャレンジしていく精神は非常に重要だ。
上司が『あなたにはできな』』と判断されたら、その時点で止められるであろう。

3.「誰も負けない」を考える

僕の働く店舗はFC形式をとっているので、仕事に関わるのは、FC本部、オーナー、スタッフ(セラピスト)、そして顧客である。
僕はそのオーナーから9店舗の管理を任されている。

意思決定に関しても、かなりの決定権をいただいており、提案に関してもほとんどの場合「やっていいよ!任せる!」といっていただいている。

なので、僕の意思決定にはかなりの責任がのしかかる。

僕が意思決定を間違うと、20人ぐらいのスタッフに迷惑をこうむる。そうなると顧客にもオーナーにもFC本部にも迷惑をかけることになる。

僕が意思決定をする際には「誰かが犠牲にならないか」を意識している。

誰かが犠牲になり、損をするのであれば、他の選択肢を考える。

人が多くなると、Win-Winを作るというのは結構難しくなる。全員が勝てる選択肢があればもちろん素敵なのだが、毎回そうはいかない。

ただ、負けなければまた、チャンスが来る。
全員が勝てるチャンスが来るまで負けずに耐えるのだ。


4.理念を深く理解する

理念というと、「古くさっ」と拒絶反応が出る人がいそうだが、もう少し待っていただきたい。僕も数年前までは「理念とかダサっ」と思っていた。

ただ、関わる人が増えてきて「理念って大事だな」と腑に落ちてきたのだ。

マネージャーというのはいわゆる中間管理職だから、上司からもスタッフからも意見が上がってくる。

その時、目的地を見失うと周りの意見に流されてしまう。
日々の業務に追われ、細かい数値を追いかけていると、目的を見失う。
「あれ?何を目指していたんだっけ?」
とマネージャーがなってしまっていたら、部下ももれなくさ迷っている。

部下たちを迷子にしないためにも、会社が目指すべき場所をマネージャーは深く理解している必要がある。

理念を理解していることで、指導にも一貫性が出てくる。
「会社の目的地はあそこだから、今あなたの判断は間違っているよね。」
としっかり伝えることができる。

理念を理解することの重要性が少しわかってもらえただろうか。

ただ、会社によっては理念なんてないよという会社もあると思う。
僕の前職も理念は無かった。
個人院だとそういう会社も多いかもしれない。

そういう場合は、自分が関わるスタッフ、チームで目標を決めてみるのよさそうだ。
院として何を目指すのか、どんな院を作りたいのか。
そしてその院を目指すためにはどんな行動が必要なのか。

これらを決めておくとチームとしての一体感も生まれるし、目指すところも見えてくる。

まとめ

恐れ多くも今回は、僕が仕事をする上で意識してる4つのことを伝えさせてもらった。

これが正解というわけではなく、僕はこんなことを意識してるという話なので参考程度にしてもらえればと思う。
結局は自分で考えて答えを出す必要がある。

休みに関わらず、情報収集をしようとこの記事を最後まで読んでいただいたあなたに幸あらんことを。






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