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タイらしさ全開。街で見かけた「いかにもTHAILAND」な風景
面白くて楽しくて、クセになる魅力いっぱいの国タイランド。そんなタイの街角で見つけた「いかにもタイ」な風景を、棚から一掴みでご紹介。
➡️タイの「塩沢とき」
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コンビニのキャンディコーナーにて発見。かつての昼番組『ライオンのいただきます』にて人気を博し、2007年に他界した塩沢とき。彼女のことをタイ人が知っていたとは思えないが、その独特のヘアスタイルと大きなメガネから、中高年の方ならすぐに「ときオバ様」を想起することだろう。
➡️レトロな素朴さが売りです。山岳地帯の茶摘みレディー
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喧騒から離れた山岳地帯の一角に、昔ながらのやり方でジャスミンの茶葉を摘むレディがいた。決して垢抜けはしなくとも、その柔らかなまなざしからは、彼女の生真面目さと純朴さが伝わってくる。
「お茶はいらんかねー」
彼女のジャスミン茶で一服すれば、夕焼けのニャン子を思い出す。小サイズが約170円、大サイズが約340円。
➡️現役バリバリ。昔ながらのアイス屋さん
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こちらも昔ながらの販売方法を守り続けるアイスクリーム屋さんである。チリンチリンと涼しげな音を鳴らして近づくそのレトロな姿には、子供の頃の記憶が蘇ってくるかのようだ。
オヤジさんは今日もまた、熱さに負けず、三輪車で涼味を運ぶのであった。
➡️意味を知ってるの? それともシャレ? じわる泥除け
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タイと聞いて真っ先に連想するものの一つに、三輪バイクのトゥクトゥクが挙げられるだろう。2ストの小気味良い爆音と黒煙を撒き散らして街中を走る姿や、観光スポットで客待ちする車列は、バンコク名物でもある。
あるとき、後輪の泥除けに珍妙な表記がなされていることを知った。
4WD
私が間違っているのかと思い調べてみると、4WDとは、辞書でこう説明されていた。
《four-wheel drive》
自動車で、前後四輪とも駆動する構造。また、その自動車。砂地やぬかるみなど悪路の走破性がよい。四駆。四輪駆動。FWD。
何度トゥクトゥクを確認してみても、それは三輪であったし、前輪が駆動している様子もない。おシャレなのか駄ジャレなのかは分からないが、実際のところは4WDの意味も知ることなく「なんとなくカッコいいから泥除けに書いてみた」というのが理由だろう。
➡️ネズミ天国のタイでは、強力でキャッチーな殺鼠剤が揃う
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気候が良く、高温多湿で残飯が大量にある国、タイランド。ネズ公たちにとっては、まさに天国と言えるだろう。ネズ公は毎日、栄養満点のご馳走をたらふく食べているので、おどろくほどデカい。本当にデカい。また、人を怖がらない。
夜、ゴミ置き場の近くを歩く際には、ぜひ気を付けていただきたい。チョロチョロとあなたの足元をネズ公が行き来しているから。
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しかし一般的に、タイでは害虫駆除に関心が強いとは言えないように思う。なぜなら、キリがないからである。まさにネズミ算式に増えていく害虫たち。駆除し切れるはずがない環境のもとでは諦め半分、ネズ公やGと共存の道を選んだとしても不思議ではない。大衆食堂の舞台裏を覗けば、そこには “奴らの大家族” も暮らしている。知らぬが仏だ。
➡️激熱! ヤケドに注意! 熱伝導ダイレクト設計ポット
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「熱湯を扱う時には一寸たりとも注意を怠ってはならぬ」という教訓を教えてくれる電気ポットである。あえて本体をコーティングしていないため、沸騰したお湯本来の熱さをダイレクトで体感できるのだ。タイガー魔法瓶に「わく子」という商品があるが、このポットはHANABISHIの「アチャ子」とすべきだろう。
以前、これと同じタイプのポットが安ホテルに置いてあった。迂闊にも少し触ってしまい、あまりの熱さに飛び上がってしまったことがある。
ポットの販売員に、「これはヤケドするだろう。危ないではないか。なぜこんな作りなのだ?」と聞いてみたところ、「知らんがな。それならこっちを買え」と別タイプを勧められた。
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思うに、ヤカンで湯を沸かした時には、我々は金属部分に触らぬよう気を付けて把手を持つ。だからこのポットの設計者も、「お湯を沸かせば金属部分が熱くなるに決まってんジャン。それと同じジャン」と考えてのことかもしれない。
いずれにしろ、小さな子供のいるご家庭には、危なすぎて全くお勧めできないポットである。
➡️「目のつけどころがSHARPでしょ」 ごっつあんです炊飯器
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同じく米どころの国、日本からやってきた家電メーカー、SHARP。日本の技術と文化をタイ炊飯器市場にアピールするために選ばれたキャラが「お相撲さん」だ。おかわりを次々と重ねるほどに、美味しいご飯がたっぷり炊けることを印象付けられる。
🍚←←←←←👀
このお相撲さん、よく見ると左利きであり、さらに「サムアップ」を見せるなど、お茶目な一面も細かく描写されている。
➡️大きいサイズの「SUPER JUMBO」
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続いても相撲関係だ。日本人がムエタイを想起するように、タイ人も日本といえば大相撲、特に大きな体の力士たちをイメージするのかもしれない。
4Lサイズの大きなサイズに付けられたタグには、幕内力士が激しくぶつかり合うシーンが収められている。その名も「SUPER JUMBO」。たとえ日本製でなくても、消費者に日本からの舶来品かしらと誤認を誘発できる優れたデザイン。
➡️ファンシーでメルヘンな世界が動き回る。萌系バス
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タイでは、個性的なペイントがなされた観光バスを毎日のように目撃する。車体にペイントしたのはプロではないかもしれないが、描き手の、その情熱は痛いほど伝わってくる。
ある者は萌え系キャラを、ある者はアメコミヒーローを、車体というキャンバスに、思い思いの絵筆を走らせている。情熱がこもっているだけに、AIの画像生成では絶対に醸し出すことはできないタイらしい味わいが感じられる。
➡️ストロー問題。どうやって飲めというのか?
日本ではそのまま飲むスタイルだが、タイでは、画像くらいの大きさのペットボトルでもストローが添えられる。なぜなら、どのような流通過程を経たか分かったもんじゃないため、飲み口部分に直接口をつけたくない心情がそうさせる、と聞いたことがある。要するに、不潔かもしれない飲み口を避けてストローで中身を吸い上げよう、という趣旨だそうだ。
さて、タイの飲食店では基本的にお冷は無料提供されないから、水のペットボトルを100円程度で注文することになる。
あるとき、某日系飲食店で水をオーダーしたところ、このような形で提供された。グラスは出されず、店員は本体とストローだけを置いて去っていった。
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ペットボトルの全長よりもストローの方が短いことはすぐに分かる。これをペットボトルに差し込んで水を飲んだらどうなるか。これだって、すぐに分かりそうなものなのだが、疑問を挟むそぶりもなく提供されるのである。
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ものごとの道理に従い、沈没するストロー。こうなると、ストローで水を飲むことはできなくなり、却ってストローを飲み込まぬように注意しながら、チビリチビリと水を飲むハメになってしまう。
また、今回のストローは個別包装品であったが、そうでない場合も多々ある。そこらじゅうを触りまくって清潔とは思えぬ指でストローをつまみ、飲み物と添えて提供される場合も非常に多い。こんなときは、「えっ、清潔に飲むためにストローを使うのではなかったか?」と本末転倒な場面に混乱させられてしまう。
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流石にビールはストローを使わず、ラッパ飲みすることとなる。しかし、置き場がないのか、トイレの小便器の真横にビールケースを置くような飲食店も存在する。盛場で提供されるビールにはご注意されたい。
➡️引退は断固拒否。生涯現役にこだわる24年目の大ベテラン
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オールドプロレスファンならば、かつて新日本プロレスのマット上で繰り広げられた、ニューリーダーとナウリーダーの激しい世代抗争を憶えておられるだろう。
プロレスのみならず、どこの世界でも世代交代が繰り返されるのは必定であるが、タイの地下鉄では、引退を頑なに拒否して居座り続けているものがある。それがウインドウズ2000だ。発売がその名のとおり2000年のことだから、すでに24年が経過している。なお、2010年にサポートも終了している。
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画面にタッチしても反応しない
行きたい駅を上手に選択できない
硬貨を入れても受け付けない
紙幣を入れても受け付けない
お釣りの硬貨が受け皿全体に吐き出されて至極取りづらい
などなど、この券売機にはいつもイライラさせられるのだが、そのOSがウインドウズ2000だったとは驚きだ。一般家庭でも中小企業でもなく、タイの首都を走る鉄道会社が今でもこれを使っているのだから、奇跡的といえるだろう。
この日も、営業時間中に突如のクラッシュが生じたようで、再起動に長い時間がかかっていた。
地下鉄でもスカイトレインでも、券売機の他、窓口で切符を買うことができるのだが、常に人気があるのは有人窓口だ。タイの券売機は非常に性能が悪く、購入するのに時間がかかる。ここにはビジネスチャンスが眠っているのだから、日本の企業には、ぜひ契約を勝ち取ってもらいたい。
➡️ヘンテコ日本語
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親日国とされるタイでは、至る所で日本語を見かけることができる。しかし悲しいかな、正しい日本語で表記されていることは少ない。もっとも典型的なのが、長音符が「ー」表記だと誤解し、縦書きでも横向きのままになっていることだ。たとえば「カウボーイ」なら、
カ
ウ
ボ
ー
イ
と記載されることになる。
さて、どこをどう訳せば「それが燃えます」になるのか分からないが、とにかく、これがストア名として採用されたのだ。このお店では、甘いおやつの類が販売されていたのだが、もしかすると、闘魂を燃やして販売に臨む姿勢を表しているのかもしれない。
どちらにせよ、日本語を読めるタイ人はほとんどいないから、気にするお客さんはいない。
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ラストを飾るにふさわしい画像と共にお別れしたい。旭日旗に似たデザインに、「またね」と銘打たれたこのストアは、餃子を販売していた。
善意解釈すれば、「千客万来」→「いつでもおいでよ」→「またね」という隠された意図があるのだろうか。
マッチョマンが店の影から見守る姿も、なんだかシュールだ。