2024年・蔵王町議会議員選挙について考えてみる
去る2月25日(日)、仙南地区の蔵王町において町議会議員選挙が執行されました。前回の2020年の選挙までは定数が15名でしたが、我が亘理町と同様に議員定数の削減がなされ、今回は2減の13名の席を19名の立候補者で争う形となりました。6名が落選するという激しく厳しい選挙となり、どのような結果となるか?注目されていました。
今回の選挙で特に注目すべきは、蔵王町政が始まって以来、初めて女性の候補者が出馬したということでしょう。今回は3名の女性候補者が出馬しました。これは地元のマスコミでも大々的に報じられており、今まで女性の候補者がいなかったことが不思議でなりません。今回の選挙でついに「ガラスの天井」をぶち破りました。
地元紙の報道によれば、女性が立候補するという土壌になっていなかったようです。それを打開すべく、蔵王町では昨年に「女性模擬議会」を開催しています。これが功を奏し、その模擬議会に参加した方の中の3名が今回出馬した方々でした。町として女性が議会に進出しやすくするような取り組みがなされたことは、大変素晴らしいことであると私は思います。
女性候補の当選以外にも特徴的なことがもう2つあります。それは
①立憲現職と共産新人の落選
②残念ながら落選してしまった6名のうち、4名が現職候補だった
①については仙台市などの都市部とは違い、郡部においては政党所属の有無は当選に大きく影響しないかと思います。政党で投票する有権者が少ないということですね。
②については、有権者である町民の皆さんが新しい議会を期待し、行動した結果なのだと思います。新しく当選された方もそうですが、議会に残ることができた現職の方に対する期待度は高まることでしょう。議員の皆さんの今後4年間の仕事ぶりが次回の選挙で結果として現れます。期待したいと思います。