【SAP】CDSビュー
CDSビューは、S/4から新たに実装されるようになったビューです。
今までもABAPディクショナリでビューを作ることができましたが、できることは限定的でした。
CDSビューでは、従来のビューと異なり、複雑なロジックを組み込むことが可能となっています。
また、CDSビューを使うことにより高速化を図ることも可能となっています。
従来のABAPのアドオンは、データをSQL文で取得し、内部テーブルに保持し、それを使ってロジックを記述していく流れですが、今後は、ロジック部分もCDSビュー側に可能なものは記述し、アドオン側はシンプルなコードにする流れになっていくと思われます。
したがって、今後、アドオンを書いていくにはCDSビューの理解がないと適切なプログラムが書けない可能性があります。
加えて、標準のテーブルもS/4からCDSビュー化されているものが多くあります。例えば、MKPFなど。
ということは、CDSビューのことが分かっていないと標準テーブルの解析にも支障が出る可能性があることになります。
CDSビューは、SAP GUIの従来の環境からSE11などで照会はできます。
しかし、開発はHANA StudioやEclipseベースのABAP Development Toolで行う必要があります。また、CDSビューの記述言語は、独自のCDS Scriptを使用します。
ABAPに慣れていれば、それほどハードルは高くありませんが、とは言っても習得にはある程度の時間がかかります。
CDSビューが今後必要になることは、確実なので少しずつでも学ぶ機会を作った方がよいと思います。