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ギターリストは何回か死ぬ

どうも、澤田です。
僕がやってるバンド、未完成VS新世界の近況報告でもしようかなと。近況というより海藤回になるだろう。そして多分長文になるだろう。

まず、音源をリリースするつもりで録音作業をしていた。もう音は録り終わっていて、もろもろのタイミングを見てリリースするつもりだ。
その時はいまできる限りで大々的に発表する。
レコ発ライブもやるつもりで動いている。けど、いろいろまだ不透明だから明確なことは決まってから言うことにする。

僕が今回書こうと思ったのはメンバーのこと。
僕のギターとボーカル、ベース(サポート)、ドラム(サポート)の3人で録音をして音源を作ろうと思って進めていたんだけど、録音作業をしてく過程でどうしても欲しい音が足りない。音が足りないというか、ギターが足りない。

ギターが足りないというか、もっと正確にいうと海藤のギターが足りない。
二度と人生で関わりたくないと思ってLINEもブロックして、しばらく存在も思い出さずに生きていたけれど、僕の作る曲にはやっぱり海藤のギターが欲しい。

いろいろ投げ出して逃げたゴミ野郎とまた一緒に音楽なんて出来るのか、同じことの繰り返しになるんじゃないかという葛藤もありながら。

でも、未完成が、やってる音楽が良くなるならなんでもやりたい。これが最後の録音になるかもしれないし、やれることはやろう。
と、LINEのブロックを解き、
「久しぶり、生きてる?」とメッセージを送ったら、すぐに返信が返ってきた。
「生きてるよー、どうした?」と
久しぶりに話したいから会おうと、わりとすぐに下北沢の喫茶店で会って、話しをした。

「知ってると思うけど、いまバンド活動していて、録音作業中なんだけど、まだ未完成でギター弾く気があるなら弾いてくれ。別にないんなら大丈夫と。」

「ちょっと時間ちょうだい」と言われたので、なにごとも返信と決断を先延ばしにするやつは、なにやらせてもダメをモットーに生きてる自分としては、まどろっこしいからさっさと決めろと思ってたけど、僕は大人になってたので少し待つことにした。

数日後、未完成のギターやりたいからやらせてくれと返事が来たので、やってもらうことになった。

なったんだけど、ずーっとモヤモヤしている。
ああ、そうか。謝られてないからだ。
一連の流れで、海藤はまず僕に謝るべきだろう。バンドメンバーとしてもそうだけど、友達にするような行為じゃない。まず謝って、そこからだろう。でも、久しぶりに会った喫茶店でも、そのあとのLINEのやり取りでも謝るそぶりはひとつもなかった。そりゃモヤモヤする。

(なにがあったか知らない方は下記noteをどうぞ)

https://t.co/mg9gZVMzAr

もう二度と会いたくない、もしも会ったら殴りたいと思ってたくらいムカついていたんだから、音楽を良くするためだけに動いても、気持ちの面で整理がつかなきゃ良くない。

そこから、面と向かって話すのは嫌だし、電話も苦手だから、苦手な部類の中でもまだマシな、長文のLINEのやりとりをして、和解。内容は割愛。こっちが言い出さなかったらなんも言ってこなかったろうな。思い出したらまたムカムカしてきた。仕方のねえ野郎だ。

で、録音作業。
リードギターの録音なんてもともと予定していなかったから、今から3日で仕上げてくれと、作ってある音源を海藤に送り、その音源の上からギターを録音してもらったのをこっちに送り返してもらって、ダメ出しをして送り返しての繰り返しをして、すぐに本番のギター録りへ。
海藤は全然寝ずにずっとギターを弾き続けてたんじゃないかな。
まあ、それくらいはやって当たり前!とは思いつつ、僕が作った音楽にちゃんと向き合っていてすごく嬉しかった。そして、注文通りのギターを弾き切った。

リードギターを録音して、仮の音源を聞いた時、ああ、海藤にギターを頼んでよかった。
めちゃくちゃ良くなってる。音源もそうだけど、ちゃんと曲を理解して弾いてるのがわかる。それだけでもう満足だ。バンドやってて良かった。泣きはしなかったけど結構感動した。

海藤は、ゴミ野郎で、アル中で、何言ってるかわからないことが多いし、日本語不自由だし、良い歳して敬語を使うようなメールも打てないクソ野郎だ。
けれど、感性がズレてて、基本的に要らない心配ばかりしてくるけど優しいやつだ。
なにより、この世界で誰よりも一番良いギターを弾く僕にとってのヒーローだ。

そもそもどこまで続けるか、どこまでいけるかわからないけど、いけるとこまではこいつといってやろう。くたばるときは一緒だ。

とりあえずライブまでに全曲のコード進行を覚えといてくれ。バンドの雑務は特になにも任せてないんだからそれくらいはやっとけよな!

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