部屋

過去のわたしはこういう感情をどうやって処理していたんだろう。

お母さんとか、他人とか、に、あれされたり、これされたり、あんなこともあったし、そんなこともあった。

そういうときの感情って、どうしていた、あるいは、どこに仕舞ったのか。
思い出せない。

最近なんだか過去のあれこれを思い出すことが多くて、それに付随して自分の感情も思い出すことが増えたのだけれど、どうも最後が思い出せない。
出来事を思い出すと思い起こされるほど大きな感情を抱いたはずなのに、どう着地したのか知らない。

思うに、まだ着地していない。気がする。

しかしながらずっと大きな感情を持っているのは、人間として合理性がない、もしくは不都合、なので、どうやるのかはわからないけど、認識の外にやっているのだろう。
納得(したフリ)。
そうかあ、脳味噌の中までゴミ部屋なのか。
もしかすると、リアルのゴミ部屋が片付いたから、つぎは脳味噌の番が来たのかもしれない。そうそう、片付きましたよ、あのゴミ部屋。

なんだろう、都合よくものごとを憶えていたり忘れていたり、なんか、嫌な奴すぎんか。本意じゃない。きわめて遺憾。不本意。
いっそ記憶だって真贋がわからない。
もう忘れてしまいたい。わすれてしまいたい。
わすれたら改めてわたしになる。
きっとそのときが来たら、さぞ清々しい気分だろう。

もしかすると、もしかするとだけど、そのためにはわたしがわたしを受容することが必要なのではないだろうか。
嫌すぎる。本当に。
なんておぞましいことをさせようとするんだ。
なんで憶えていないのか、考えたことはあるのかね。
わたしがわたしの中の不可侵に触れようとする。

不可侵には、不可侵になるだけの理由があるんだろうよ。

いったんそう思うことにした。いったんね。

思考の敗北。
情けない。
考えろ。
考えたくない。
今日はもう終わりにしよう。

かんがえるのおわり。




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