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Ignis-Fatuus”GRAYSCALE" 

こんばんわ。個人プロジェクト「Ignis-Fatuus」主宰のsawacyです。
2015年に1stアルバムを発売してからから9年。ようやく2ndアルバム「GRAYSCALE」が完成し、2024年9月1日、発売しました。
クレジット等のまとめとアルバムを作っての感想などをつらつらと書いていきます。

まだ聴いてない人はこちらから
https://linkco.re/fm9npPuZ

Tr.01 Turn To Gray

ゲストプレイヤー:Wooming(https://x.com/Woomiya
         Kenakwa (https://x.com/kenkawathefog

 アルバムの方向性を決定づけ、出来上がった瞬間に「これは1曲目だな」と確信した曲。
 スタイルとしては、前作のタイトルトラック「Through Darkened Days」をそのまま発展させ、よりメロディックな方向へ進めた感じ。
 実は2015、16年頃にはほぼ完成していて早い段階から完成形まで見えていたんだけど、ボーカルレコーディングで恐ろしく時間がかかった。
 Testament、Machine Head、Trivium、Disturbed、A7Xと、アメリカのメタルが大好きなので、エッジの利いた声でストレートなメロディを交えて歌うスタイルをやりたかった。カラオケではお遊びでエッジきかせた歌い方もしてたし、ちょっと練習すればレコーディング出来るはず、という甘すぎる見通しでスタートしたら地獄。
 イチから発声を見直して、歪ませつつもきちんとメロディを歌えるようになるまでどえらい時間がかかった。新たなチャレンジはいつも時間がかかるものですね~。

 結果的に1曲目に相応しい、パワフルかつキャッチーな曲になったと想う。本当はじわじわ盛り上げるタイプの長いイントロが入ってたんだけど、再生した瞬間から殴れるように今の形になった。

 ギターソロは親の声より聴いたWoomingとKenkawaコンビ。両者の持ち味が存分に発揮されてる。Kenkawaさんのフルピッキングは健康に良い。Woomingさんはこの曲だけじゃなくて全体に関してのアドバイスを下さり、力になってくれました。感謝!

Tr.02 Leave It All Behind

ゲストプレイヤー:Kenakwa (https://x.com/kenkawathefog

 こちらも2016年にはできてた曲。アルバム2曲目はひたすらに激しくてストレートなやつにしたい、という計画があって、その通り全編スクリーム、メロもハードのめちゃくちゃエクストリームな曲に仕上げた。

 こちらもゲストはKenkawaさん。本領発揮みたいな超速ソロが炸裂してる。長年一緒にやってきただけあって、スラッシュメタル的なクレイジーなシュレッドに甘くなりすぎない塩梅のメロディアスなパートが組み合わさっている。健康に良い。

Tr.03 Cold Blood Deceiver

ゲストプレイヤー:Maki(@maki_idr)

 ミドルテンポ合唱曲。アルバムに1曲はこういうリズム主体の曲を入れたい。TAOM側では絶対にやらないタイプの曲。

 サビ~ブレイク~ギターソロの流れがめちゃくちゃ気に入ってる。サビで絡む歌とリードギターは必聴ポイント。

 サビの歌メロは絶対にライブで映えるよな~と自画自賛しているけどライブの予定もメンバーもいない。

 ゲストプレイヤーはMaki。現在はチャリで長距離を走ったりカレーを作ったりする男で特に音楽活動はしていないけど、上京してきた時からの昔なじみでフレーズのセンスの良さは知っていたので声をかけた。他の曲とはかなり雰囲気が異なるCold Blood Deceiverに色を添えてくれた。感謝!

 Threat SignalのThrough My Eyesみたいな曲つくりてぇ~!と思って作ったんだけど、完成してみると全然違うわ。

Tr.04 Phantom of Gallows

ゲストプレイヤー:Wooming

 三拍子ノルマ達成。アルバムに1枚は三拍子曲を入れなくてはならない。でも最初は普通に4拍子だったので、奇しくもTAOMの「I Killed the Sun」と同じ変化が起きた。

 個人的には一番ストレートなメロデスソング。疾走だけじゃなくスローなパートも沢山盛り込んであって、緩急のついた展開がお気に入り。
 ギターもかなりこだわっていて、アルペジオやトレモロを交えてメロディアスさを表現してみた。サビは分かりやすいリードを入れるのではなく、コードをメインに音を積み上げたのもこだわり。

 ボーカル的には、Bメロからサビをクリーンで歌うか、シャウトで押すかでかなり迷った。
 でも悩むってことはクリーンで歌メロを入れるのは不正解なのでは?という結論に至ったため、左右にうっすらと歌メロを残すが、全編シャウトメインでいくことにした。メロデス純度プラス100になったので大正解だったと思う。

 ゲストプレイヤーはWoomingさん。Woomingさんといえば暗い曲にソロ入れるのが得意なので、イントロができた時点でやってもらうことは確定していた。TAOMの方ではWoomingさんがギターソロを担当する機会が減ってきているので、Woomingファンは必聴。

Tr.05 End Of The Line

ゲストプレイヤー:なし

 色々とアレンジに苦労した一曲。

 高校生の頃に作ったとある曲の第2弾的なコンセプト。

 サビの歌メロや構成はかなりギリギリまで悩んだけど、今の形が思い浮かんだ時は「これだ」ってなった。夜中だったけどサクッとレコーディングして、そのままの勢いでギターソロの原型まで作れたは気持ちよかった。

 サビの「This is the end of the line」をライブで合唱する夢を見ている。サビとギターソロで合唱できて、落ちサビからの大サビ(シャウト畳み掛けもある)と、実質アイドルソング。

 当初は「Turn To Gray」と「In Solitude」には少し及ばないかな、と思いながらも録音を進めていたんだけど、小さな違和感や妥協を全部つぶしたらそれらに並ぶ曲になった。忍耐力と閃きは大事にしていきたい。

 ゲストプレイヤーはなし。自分でソロを弾きました。
 リズムギタリストとしてはともかく、シュレッドはてんでダメで、フレーズも思いつかなければ指も追いつかないんだけど、シュレッドを要求しないこのタイプの曲だったらやれるという自信にも繋がった。

Tr.06 Face My Evil

ゲストプレイヤー:なし

 ルーツの1つであるTestamentから勝手に受け継いだ魂が表出して生まれた曲。これも2016年くらいにはできていたと思う。

 メインリフはこのアルバムの中で一番シンプルだけど、言葉をリズミカルに畳み掛けるシャウトが乗ることで独特のうねりになっているのがお気に入り。

ギターソロは前曲に引き続き俺。めちゃくちゃ頑張った。

Tr.07 Take An Oath

ゲストプレイヤー:やっくん from キバオブアキバ(@YKN_JPN)

 別の曲と悪魔合体した結果生まれた曲。メインリフとサビのコードがそれぞれ別曲だったらしい。キーを変えてつなげたらあるべき形になったようで面白かったな。

 メインリフが弾いてて楽しいんだけど、続くBメロが右手を恐ろしく酷使してくる。左手はちゃんとミュートしないと鋭さが出ないし、レコーディングではめちゃくちゃ苦労した。その分聴いてて気持ちの良いプレイになったと想う。ライブでは絶対に弾けない。

 2024年にできた曲なので、他の曲で培った知識や経験を活かせた感じがする。サビのアレンジとか、2016年の自分では絶対に思いつかなかった。
 長い期間制作するのは良くないことだとは思うけど、1枚の作品の中で成長を出せるってのは良いね。

ゲストプレイヤーはキバオブアキバのやっくん。彼とは大学も所属してたサークル(俺は半年でやめた)も同じだった。その縁で同人音楽時代にも色々コラボしていた。懐かしき青春の日々。
彼の同人サークル/バンド「Clockworks Tracer」と「キバオブアキバ」での活動でも証明されている通り、ギターの腕とセンスは一級品。必聴!

Tr.08 Down In The Sweetest Dream

ゲストプレイヤー:Shimpei from Alphoenix(@ShimpeiBiljee)

 サビにはこれでもかってくらい分かりやすいリードが入ってる。サビにクリーンは沢山やったし、ちょっと逆パターンをやりたくなって誕生した。
 あまりにもスムーズに作曲が進んだので、2時間位でフル尺完成したのが気持ち良すぎたね。

 ギターソロはAlphoenixのShimpeiさん。届いた演奏データを確認した瞬間に拳が天井を突き破ってしまった。ギタートーンのツヤとか、ビブラートの感情表現とかが完全に達人。ライブでも音源でも浴びたあのプレイが自分の曲に入ってるの、嬉しいね~。

Tr.09 In Solitude

ゲストプレイヤー:Wooming、Kenkawa

 どんどん展開していく長くてドラマチックでハードでメロディアスな曲をやりたい欲を満たしたくて生まれた曲。Machine Headが好きなので。

 メインリフでは左右のギターで全く違うフレーズを奏でて、Bメロでガッチリユニゾンにする展開がお気に入り。賢くなった気がする。
 アレンジ中にチューニングが変わったので、それに合わせて歌メロは全体的に変更することになってめちゃくちゃ苦労した…。

ゲストプレイヤーはいつメンのお二人。Kissing the Mirror時代からもう10年以上一緒にメタルやってるんだよな…。曲の雰囲気をきちんと汲み取りつつ、お互いの強みを活かすようなコンビネーションに超笑顔になりました。


アルバムをリリースしての感想

・全部自分でやると想像以上に大変

・メタルのベースはギターとユニゾンメインでも肉体的にキツイ

・今作はシンプル、メロディック、速いの三要素を意識して作っていたけど、次はもう少し自由に色々やってみたい

・ミックスマスタリングは自分なりに勉強して頑張ったけど、次は予算用意して誰かに頼みたい

・ボーカルが歌いたいものを作るためにやっているはずなのに、曲が出来た時点で満足してしまう現象が発生してしまうバグ

・我慢できずに突然リリースするのは本当に良くない

以上、長文を読んでくれてありがとうございます。
それとアルバムたくさん聴いて感想ください!!!!!!!!!!!!!!


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