起業メモ #52 被扶養者を被保険者に変更する
起業直後は一人で全ての業務をやっていたため、自身が協会けんぽの被保険者になり、配偶者は被扶養者にしていました。1期目の決算を終えて、事務処理などの作業が分担できることが分かってきたので、配偶者を社員にして、被扶養者から被保険者に変更することにしました。今回はその手続きを電子申請でした歳の記録を残します。
「被扶養者(異動)届」と「被保険者資格取得届」の2つの手続きが必要
被扶養者を被保険者に変更するには、次の2つの手続きが必要です。これは電子申請でも書面申請でも同じです。
被扶養者(異動)届
被扶養者だった配偶者が被扶養者ではなくなることを届け出る申請。
被扶養者の収入が条件から外れる(収入が増える)などのケースで提出します。被保険者資格取得届
新たな社員を雇用して被保険者となったことを届け出る申請。
元が被扶養者かどうかは関係なく、社員を雇用した際に被保険者とするケースで提出します。
人事労務ソフトやe-Govで電子申請する
協会けんぽでの各種手続きは、次の3つの方法で電子申請が可能です。
今回は、市販ソフト(freee人事労務)とe-Govを試してみました。
届出作成プログラム
市販ソフト
e-Gov
被扶養者(異動)届をe-Govで電子申請する
gビズIDを取得済みであれば、協会けんぽの各種届出はe-Gov経由で電子申請ができます。
パソコンにインストールした「e-Gov電子申請アプリケーション」を起動してgビズIDでログインすると、e-Gov経由で申請できる手続きの検索ができます。検索キーワードに「被扶養者」と入れて、「健康保険被扶養者(異動)・国民年金第3号被保険者関係届(2024年12月以降手続き) 」を選んで「申請書入力へ」をクリックします。
「申請者情報」や「連絡先情報」はすでに登録済みのため、実際に入力が必要なものは「被扶養者(異動)届」の様式(紙のものと同じ)での入力だけでした。
入力が終わったら、あとは提出先(最寄りの年金事務所)を選び、「内容を確認」をクリックして、記入漏れがないかチェックをしてもらいます。これで問題が無ければ「提出」をクリックして申請完了です。
被保険者資格取得届を人事労務ソフトで電子申請する
使っている人事労務ソフト(freee人事労務)には、社会保険関係の届出書を作って電子申請をする仕組みがあったので、被保険者資格取得届の方は、こちらの仕組みを使って申請してみました。
書類作成画面で被保険者資格取得届を作りますが、すでに人事労務ソフトに申請したい人(社員)の情報を登録済みなので、新たに入力する項目はなく、自動で作成できました。
書類作成画面で「電子申請」をクリックすると、gビズIDでログインする画面が表示され、ログインすれば電子申請が完了します。
電子申請結果の確認
電子申請後、いずれの手続きも2日間程度で決定通知書が送られてきました。結果の通知は、申請したツール(e-Gov、人事労務ソフト)でそれぞれ確認できます。