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一人暮らし10年、猫と暮らす夢を叶えた話①

うちの可愛い猫ちゃんを紹介します。
体重6〜7kg、やや大きめの黒猫「らむ」2歳6ヶ月オス。


“同居人“となってから1年半、らむくんは毎日私をメロメロにしている。

産まれた時から動物と育ってきた人生

私の実家は、ひとに話せば必ず「動物園じゃん」と言われるほどペットが多い。
小学校にあがるタイミングで越してきた戸建ての実家にはたくさんの猫と犬(たまにインコ)がいた。

・家の前の空き地でミャーミャー泣いてたミーちゃん
・母がどこからか拾ってきたラムとボム
・近所のブリーダーから引き取ったメインクーンのクーちゃん
・クーちゃんが出産したレオ
・母が勝手に買ってきたスタンダード・シュナウザーのジュリ
・祖母から譲ってもらったインコのぼたんともみじ
・突然増えたミニチュア・シュナウザーのココ
・珍しく父が欲しがったミニチュア・シュナウザーのリキ
・妹が母の誕生日プレゼントを買いに行った際一目惚れしたらしいメインクーンのメイとノルウェージャン・フォレストキャットのみぃ
・訳ありでやってきたノルウェージャンのソラ
・多分妹が買ってきたノルウェージャンのまい
・兄がアパートで「母猫が見当たらない」と拾ってきたユキ
・母が犬の散歩で拾ってきたエル
・大晦日に帰省した際、突然現れたジャイアント・シュナウザーのテラ
・看護のため引き取った祖母についてきた保護猫クロ

多いな?🤔

もちろん上記には生を全うしたり病気で亡くなってもういない子がたくさんいる。
今いるのは猫4匹と犬2匹。一番多い時は猫6匹と犬3匹だった。人間は3人しか住んでない家に。

ちなみに、大人になってから発見した私が赤ちゃんのころのアルバム(母作)には、ぼんやり記憶している祖母の家の猫と写っている写真もあった。

いい写真すぎる


こんな環境で育った私はもちろん幼い頃から動物が大好きだった。
(いつか上記の子たちとの思い出もまとめたいなぁ)

一人暮らしを始めたのは社会人一年目の二十歳の年末。
唐突に「このままここにおったら甘ちゃんが加速する!」と貯金もないくせに実家から車で30分ほどのところのアパートを借りた。
この家を気に入った理由のひとつも「すぐそこに厩舎がある」だった。(競馬の町だった)

仕事は毎日帰宅が11時を過ぎていたし、流石に最初から動物を飼うことなどできるわけもなく、でも犬や猫には会いたいので毎週金曜の仕事終わりは実家に帰っていた。

そんななんちゃって一人暮らしも新卒で入った会社に退職届けを出すと同時に4年で引き払い、一旦実家に戻ってから半年後くらいに上京した。

職業的に遅い時間にしか帰れない。この引越しもペット不可物件だった。
でも徒歩10分のところには区が運営する無料動物園があった。隣には大きなお寺もあり、行けば必ず野良猫に会えた。

実家と離れたことで気軽に犬猫に会えなくなったものの、大型連休やら旅行やらを駆使して何かとこまめに帰っていたし、母に「これで犬や猫のことを教えてね」とインスタを教えたらドハマりして毎日何回も投稿されていたので寂しさは意外に少なかった。
(母はインスタで友達をつくるほどになった)

そして上京1年をすぎた誕生日目前、溺愛していたレオが老衰で亡くなると同時に彼氏に捨てられる。

はじめての猫カフェ

溺愛していたレオを失ったことで後ろめたさがなくなったこと、その数年後のコロナ禍で2年ほど実家に帰れなかったことが私を猫カフェデビューへと導いた。

どうせ猫ちゃんにお金を払うなら保護猫活動の力になりたくて、横浜の保護猫施設に行くことにした。

ここはカフェというか「猫ちゃんがいる空間に人間がお邪魔させてもらう」といった感じのお店で飲食はできない。(保護猫施設はどこもそうかも?)
ペット不可物件に住んでたし、里親になるつもりはなく、ただただ猫ちゃんと合法的に触れ合いたかった────

施設にはいろんな子がいた。
若くて元気があり余り、初対面の人間に容赦なく遊ぼうと誘ってくる子、
気配を消して高いところで静かに寝ている子、
まだまだ人が怖くてケージやタワーの中に隠れている子、
など。

その中で私は「参ニ(さんじ)」というミルクティー色男の子が目に留まった。
人間が近づいても微動だにせずソファを独り占めしていて、名前は「さんじ」なのにその態度は明らかに「ゾロ」だった。
「あなた…すごいわね…」と思った。

ただその時は前述の通り猫を飼える状態でもなく里親になるつもりもなかったのでそれで終わったのだった。

人生、動く時は一気に進む

しばらく経った年明け、会社でお世話になった元先輩の家にお邪魔する機会があった。
その先輩は一緒に働いてた時から黒猫「玉露さん」と二人暮らしだった。
私は横浜で猫と触れ合った喜びを忘れられず、また猫ちゃんお触りチャンスを得たのだ。

先輩の家は1LKで、2つの部屋を分ける襖を取っ払ってワンルームとして使っていた。
キッチン側はフロアカーペット、リビング側は畳が敷いてあり、古さを感じる造りではあったものの先輩らしいインテリアでとても素敵なおうちだった。

こたつであたたまりながら玉露さんと遊ばせてもらったり、手作りの餃子を頂いたり、悩みを聞いてもらったり楽しい時間を過ごさせてもらった。

そして保護猫施設に行ったこと、いろんな子がいたこと、名前はさんじなのに態度はゾロな子がいたことを話した。

「そういえばうちの下の階の人が引越してフルリフォームするらしいけど、引越してきたら?」

私が猫への愛を語ったせいか先輩が予想外の提案をしてきた。

かなり動揺した。賃貸の更新年だったからだ。

そしてコロナの影響でリモート生活が長く、出社時代よりずっと強く孤独を感じていた。

…参ニくんと一緒に暮らす未来があるってこと…!?

5年以上住んで、いい思い出もつらい思い出もたくさん作ったこの家をそろそろ離れようとは思っていた。
けど動物を迎えるのは同棲とかしないと単身では無理だろうと思ってたから全然覚悟がなかったし、そんな未来全く考えてなかった。
でもインスタでいつも参ニくんがうつるとニヤ…とする自分もいたり。

3ヶ月ほど経ち、また先輩のおうちにお邪魔した。
先輩は私が越してくることに乗り気で、アポもとってなかったのに上の階に住む大家さんちのインターホンをならし私を紹介してくれた。

「よかったら部屋みていきますか?」

なんとそのままリフォームほやほやの部屋を見せてくれたのだ。展開はやっっっ!こういうのって不動産通さなくていいんだ!?

リフォームしたのは2部屋、造りは違うけど壁紙やフローリングの色は同じだった。
今の家より全然広いし採光も問題ないし風呂トイレ別。ただ、家賃は2万UP。
でもペット可かつ大好きな先輩が上の階にいるという安心感…!!

70代であろうお上品な大家さんと先輩と私の3人で「ここはこうなったんですね〜」「ここってこうしても問題ないですか?」「徒歩◯分でなんとか商店街があって…」と話が弾んだ。
先輩に加え大家さんが上の階にいる安心感も加わり、私の引越しへの気持ちは90%固まっていた。

一応似たような条件で別の物件も見ておこうとネットやアプリで探した。ペット可で部屋はよくても、町が微妙だったりで見学もせず候補から消え去っていた。

お気づきかと思いますが、この時「猫を迎える」ほうの気持ちももう固まっており………
急がないと参ニくんが…!!!

内見させていただいた時に聞いたように、不動産屋へ連絡し、担当者ともう一度内見(というかもう決まった前提で採寸させてもらった)し、無事審査も通り、5月のGWすぎに引越しが決まった。
ほぼ同じタイミングで勤め先も変えた。

ということで、猫を迎える環境が大枠整った。
私は狙っている猫ちゃんと暮らすことができるのか!?

後半に続く👉

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