『ストレスゼロの生き方』が8万部を超えました
東京都ではこの土日、不要不急の外出を控えるようお触れが出ていて、そんなときに恐縮なのですが、昨年11月に刊行された担当編集本『ストレスゼロの生き方』(Testosterone著)の帯をまた変えましたのでそのご報告です。
前回変更したのは「5万部突破」のとき。
そして今回は「8万部突破」です。
私にとってひとつの大きな目標である「10万部突破」まであともう少し(本当は30歳までに10万部超える本を作るという野望を密かに抱いていたのですが、これには間に合いませんでした)。これもひとえに、ご購入いただいた読者、書店、営業部などなど皆さまのおかげです。
さて本書が売れたのは、間違いなく著者であるTestosterone(テストステロン)さんの力です。
Twitterフォロワー100万人超(本書発売時は約87万人だったので、いまだに増え続けています)という怪物インフルエンサーであり、著書でも10万部を超える本が出ています。売れる素地はそもそもあったのです。
ただ、今回の本『ストレスゼロの生き方』というのは、一種の賭けではありました。
「筋トレ」「筋肉」を使わない
Testosteroneさんの書籍はほとんど「筋トレ」「筋肉」という言葉が入っていて、内容も基本的には筋トレをひたすら薦めるという内容です。今回の本はそれらを入れず、内容にもほとんど筋トレが出てきません。これが吉と出るか凶と出るか、読めませんでした。
ただそれでも私が「いける」と思ったのにはもちろん理由があります。Testosteroneさんのツイートをずーっとさかのぼって見続けていると、じつはここ1~2年の発信内容で筋トレを薦める内容は少数で、本書でまとめたようなメンタルを守る考え方、コツなどをシェアするものが多かったのです。
いざ発売するまではドッキドキでしたが、結果的にはいい方向に転がっていったようで、売上データを見て本当に安心しました。
帯にイラストを使わない
もうひとつ、今回の『ストレスゼロの生き方』ではTestosteroneさんのこれまでの本と変えたことがあります。
それは「カバーにイラストを使わない」ということです。Testosteroneさんの書籍の場合、ほとんどのケースで本人を模したグラサンマッチョマンが描かれています。画像だと違いがわかりにくいですが、『ストレスゼロの生き方』でイラストが描かれているのは「帯」だけ。カバーには描かれていません。
書籍の場合、カバーデザインを変更することはほぼできない(少なくとも私は前例を知らない)のですが、帯はわりと手軽に変えられます。であるなら、帯の変更でイラストが変わっていったほうが印象を変えられるからいいよね・・・と。カバーにイラストを使うとインパクトが大きくなっていいのですが、そのイラストのイメージが強い分だけ、帯を変えてもインパクトを出しにくくなってしまうのではないかという考えもありました。
もちろんイラストを買えるのは「本の固定イメージがつかなくなる」という良くない側面もあると思うのですが、今回に関してはイラストを変えたのがいい感じの結果に結びついたのかもしれません。
でも結局は結果論
ほかにも
●1項目1見開きで完結させて、どこからでも読み始め、どこでも読み終えられるようにする
●判型を四六版(いわゆる単行本サイズ)ではなく、一回り小さいサイズにして持ち運びやすくする
などの工夫をしています。
ただ、これらはすべて結果論で、こうした事柄が本当に本書が売れた要因なのかは、ぶっちゃけよくわかりません。もしかしたらタイミングが良かっただけかもしれないし、もっと違うやり方をしていたらもっともっと売れていた可能性だってあります。
ただ、これまでいろいろ試行錯誤してきて思うのは、
「どれがベストかはわかんないけど、『これがベストだ』と思うことをやる」
ということが大事なのではないかと。「正解」を追求するのではなく、「正解だと自分のなかで確信できるもの」を実現する。
日々是勉強です。