火星に独り取り残された宇宙飛行士が地球に帰還するために科学の力で奮闘する映画。
Netflixで配信が始まったと知り、つい見てしまった。
この映画は映画館で一度見たのだけれど、とあるシーンで号泣したことで強く記憶に残っていた。
「宇宙からの帰還」と聞いて想起するのはDavid Bowie。宇宙に取り残され、帰って来られなかったトム少佐の物語「Space Oddity」。
トム少佐はこの後のBowieの曲でも何度か登場します。「Ashes to Ashes」ではヤク中(Junky)となって。宇宙に取り残されたトム少佐は狂ってしまった。
自分であればこれらの曲をBGMに使いたいけれど、あまりに不吉だ。帰ってこられず、気が狂ってしまうのだから。アメリカ映画はそんなことはしない。
そう思って劇中の80年代の洋楽にノっていたら、あるシーンである曲が流れる。その曲で自分は号泣してしまった。確かに希望に満ちたシーンではあるけれど、中盤も中盤で、嗚咽するほど泣くシーンではない。
改めて「なんで俺はあんなに泣いたんだ?」と思い、心当たりがあったので調べてみたところ、やはりそうだった。「オデッセイ」が公開されたその年の初めに、David Bowieが火星に旅立ったんだ。2016年。チャンネル2に回せば、また彼に出会えるかもしれない。
すっかりDavid Bowieの話になってしまった。今回のお題は「オデッセイ」。
素人目には「科学」よりも「アメリカ映画の超展開」を武器に乗り越えている気がしてしまうけれども、科学で目の前の課題を乗り越えていく姿を通じて、人類という存在に希望が持つことができる。
火星からの帰還だけでなく、希望を持って前に進むために必要な考え方ですねぇ。訳出されていないけれど、「You do the math.」も好きな表現。他にも「Let's do the math」という表現も出てくる。数学しようぜ!