幸せ日曜日

記憶が薄れる前に書こうと思いながらもお仕事に追われて、どんどん記憶が薄れる。

先週の日曜日は、本当に幸せ日曜日だった。

去年1年、本当に我慢して…お笑いライブを観に行くという事を諦めた。

勿論コロナのばかちんのせい。

その中には、
「コロナのばかちんに出来るならば侵されたくない。心疾患もあるし…怖いな。」

という感情があった。
でもやはり1番は…

「もしコロナのばかちんを知らない内に私が持っていて、劇場に行ってしまったら…」

劇場のスタッフさん達は毎日一生懸命感染予防している。
消毒や換気、検温…その他諸々。

私の隣に座るであろう…見知らぬお客さん…
同じ空気をマスク越しにでも吸ってしまうであろうスタッフさん、お客さん、芸人さん。

1人が持ってるだけで何人に迷惑がかかるだろうと。

そんな思いで私は劇場で観る事を諦めた。

だがしかし。

一方に減らない感染者数。
ワクチン接種したらしたで高熱にうなされる。
ニュースでは連日の様に「最多、最多」。

チューリップかなんかですかー？

ふざけんじゃないよ。
人生1度きりなんだよ。
コロナよ、あまり調子に乗るなよ。

と、半分キレ気味で取ったチケット。

それが先週の日曜日に行われたライブだった。

カバンの中にはキレイキレイ除菌シート。
ジェルタイプの消毒液。
マスクは7枚入りを持って、こまめに交換。
何故なら私はマスクを触ってしまう癖があるから。
公演時間ギリギリまでは車内で待機。
ご飯食べるのも車内。

そんな思いをしてまで何故観たかったのか。

初で生のナミダバシのネタが観られるから。
初ナマダバシが観たかったから。

ナマダバシって何？（笑）

朝早くにお家を出発。
お仕事では早番続きの寝不足続き。
車内で「寝たらごめん」を連発するも、テンション上がり切ってて眠らない私。
車内ではオズワルドのラジオで大笑いしてる私。
そして、それに付き合わされる友達。

1公演目は到着してすぐに始まった。
お席は右端。

前の2列は着席出来ない様になっている為、実質最前列。

嗚呼、な…なんて素敵なお席なんでしょう…

生で観たいと思っていた人達を、こんなにも早く観られるなんて。

感無量。

「ネタ…何やるんだろーね。」

と落ち着き払った感じで友達に話し掛けるが…心の中ではサンバが鳴り響いてる。
笛を吹きながらサンバのリズムで踊ってる自分が容易く想像出来る位の心躍る感じ。

初めて観た、ナミダバシは…めちゃくちゃ面白くて、凄くて、カッコよくて(見た目がと言うよりネタが)綺麗で(ネタが)気持ちよくて、心地よくて、耳障りが良くて…(語彙だいじょぶそ？)
一言一句聴き逃したくない漫才だった。

2公演目のお席は左端。

コレまた良いお席ですよ。
太朗さんの新しい御衣装が目と鼻の先ですよ。
2つ目のネタも、素晴らしかった！
1度聴いたことのある短目のネタの後にもう1個付いててお得感満載。

勿論その日の1番の目的は「漫才」。

しかし私は自他ともに認める「ミーハー」な奴なので、トークコーナーなる物でお2人が浴衣姿で現れた時はもう目がハートになる訳ですよ。

もうね、
「あ～…もう浴衣姿でトークなんて…私を殺す気ですか…」

ってな位なんですよ。

やっぱ夏って良いね。
何かと男性の浴衣姿が見られるもんね。

ネタが観られる2公演は先にチケットを持っていたのだが、その日はナミダバシは出ずっぱり。その後も3公演程残っていた。

興奮冷めやらぬ私に友達か現実を突きつけてくる。

「で、どうする？大宮移動する？」

はっ！

そうですよね。
私達は大宮でもチケット取ってたんですよね。

こういう時だけ発動する

「歳上の後輩パワー」

「あ、先輩に任せます。お時間など把握されてるのは先輩なので！」

と、友達に言い残し御手洗へ。

私は知っている。
私がもう1公演観たがっていることを奴は重々承知してると言うことを。
そしてちょっと位大宮のライブに遅れたとて、ナミダバシが観たいという事も。
大宮で劇場まで走れと言われたら、文句言わず走るであろう事を。
知っているだろう、解っているだろう、奴は。

しかし…御手洗から戻った私に奴は言う。

「買おうとしたんだけどさ…ネタやらないんだって、次の公演」

あれ。
もしかして私ピンチですか？
ここでナミダバシとお別れですか？

こういう時だけ発動する

「女の子がお願いパワー」

「で…でもさ、ほら、せっかく幕張まで来たんだよ？2公演しか観ないのって…残念だよね…。ね。だって、次来られるのいつか解らないし…まだ、帰りたくない…」

我ながら嫌な女に成り下がったもんだ。

「うーん、解った。じゃあ…もう1公演観てこ。」

こういう時だけ発動する

「小さな喜びを素直に喜べる女の子パワー」

「え～✨いいのぉー？！ありがとう～！
めちゃくちゃ嬉しい～😭」

そんなこんなで3公演、ナミダバシを堪能した訳ですよ。

奴が観たかった大宮のライブにも、遅れずに余裕を持って到着した訳ですよ。

ほら、諦めたらそこで試合なんちゃらかんちゃらって言うじゃない。

結局、もう1公演観ようが観まいが大宮には間に合うんですよ。

とても幸せな日曜日。

コロナのばかちんと共存して行くというのはこういう事なのかなと。

お前達になんて屈しないから。
屈せずに楽しい事はして行くから！
ただし近寄ってきたお前達はキレイキレイで殺してやるけど。

その日私は思った。

「太朗さんの新しい御衣装のボタン綺麗だったなぁ。何か緑みたいな青みたいな…キラキラしてたなぁ。」
「たくみさんて思ってたよりぷくぷくしてて可愛かったなぁ」
「太朗さんは声がデカいし、キレキレだったなぁ」
「たくみさんは先輩をいじったりするの嫌いなのかなぁ…」
「やっぱり…漫才最高だなぁ」

有難いことに今は劇場まで足を運ばなくても配信がある。
今までいくつの配信を観たか解らないけど…
やっぱり配信では見えない部分が沢山ある事に気付いた。
芸人さん達の小さな声も、ほかの演者さん達の影に隠れたコンビ同士のちょっとしたやり取りも…
生で目に焼きつけるのって最高だと再確認した。

帰りの車の中で、ナミダバシがM-1グランプリの1回戦を1位通過していた事に気づき、またテンションが上がった。

台風で雨が降っていてちょっと肌寒い…

そんな1日に私は恐らく関東イチ熱い1日を過ごしていただろう。

※コロナについては皆さん色々な意見があると思います。このnoteは私個人の感覚であって、決して「どんどん遊びに行け！」と言っている訳では無いので…よろしくお願いします。