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2013年 夏の学会・研究会のまとめ⑤〔廃刊メルマガ記事より〕(2013年12月18日)

 現在、夏の学会・研究会のまとめをしています。第5回は、〈国語教育学会全国大会〉の第5弾です。

 前回は、大会二日目の午後の「テーマ別分科会」で参加した卯月啓子先生の漢字学習の御著書を2冊紹介しました。

卯月啓子=監修『小学漢字1006字の書き方辞典』(小学館)
卯月啓子=原案・うだひろえ=漫画『コミックエッセイ 意外に知らない けっこう間違いやすい漢字』(アスコム)

 ブログでも紹介したので、よかったらぜひ御覧下さい(卯月先生の本ではない“ある本”をメインで紹介しています)。

 すでにnoteに記事を収録しています。きしゃこく先生がピックアップをしてくださったため、多くの方に読んでいただいています。

 さて、今回は「翻作」や「読むこと」「書くこと」の指導(小学校)についての御著書(共著)です。
 「翻作」については、簡単な説明ですが、ワークショップについて報告した前々回のメルマガも参考にして下さい。

卯月啓子・首藤(しゅとう)久義共著『ことばがひろがるⅠ―楽しい国語、生活に生きる国語―』(東洋館出版社/1999年3月)

 「場を作ること、個に即すこと、これが学習支援の二つの大事な仕事である」として始まる「理論編」は首藤先生、「実践編」は卯月先生が執筆されています。「実践編」の目次については以下に示してみました。

 ことばと文字で遊ぶ「ザ! お経!」(6年生)
 詩を楽しむ「詩の世界へ」(4年生)
 読書を広げる「ぼくらの読書案内」(6年生)
 科学読み物を翻作で楽しむ「私家版絵本『大陸は動く』」(5年生)
 物語を翻作で楽しむ「紙上対談『お母さんの紙びな』」(3年生)
 調べて発表する「子ども防災集会」(3年生)
 フィクションを楽しむ「子ども作家集団」(6年生)

 単元名を見ただけでもとてもわくわくしますね。

 個々の単元の発想や着眼点、子どもたちの作品はとても楽しく、自分でもいろいろと単元を考えてみたくなります(例えば、高校生でも古典では翻作は有効な手段だと思い、模索している最中です)。

 なお、姉妹編で卯月啓子・首藤久義共著『ことばがひろがるⅡ―教科をこえてひろがる国語―』(東洋館出版社/1999年3月)があります。

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