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小説なんて時間の無駄だ!と言われたけれども。。

ある人にこう言われた。「小説なんて時間の無駄だ」と。

言われてみたら、その通り。いまどき、電車の中でさえ、熱心に小説を読み耽っている人もいないし、小説のことを飲み会の席で話そうものなら、めんどくさい奴というレッテルを貼られてしまう。

殻に閉じこもって生きていると、周りのことが見えなくなるものだ。僕は自分に忠告してくれるその方の意見を素直に受け入れることにし、しばらく小説を読むのもやめた。

でも、文字が生活の中からいなくなると、何だか寂しい気持ちになってくる。そこで、選んだのは、素早く読める本だ。たとえば、自分の成功を自慢してきたり、モテる男には何がを足りないかをいちいち説明してくると言った、いわゆるどうでもいい本。

「なるほど!」と思うこともあったが、どれも面白いとは思えなかった。そして、思った。こういった本も時間の無駄ではないかと。

僕に小説は時間の無駄と忠告してくれた彼も、携帯ゲームに夢中だったし、昨日見たテレビの話題に夢中だった。僕からみれば時間の無駄である。

結局、自分の好きなこと以外は無駄ということになる。自分が好きでも反対から見たら無駄なのだ。

無駄なことしかないのだから、自分の好きにすればいいと思う。それが1番時間を無駄にしないことになるのだから。


昆虫採集、ファンタジー小説と無駄なことばかりしている無駄のプロが書いたエッセイが面白かった。小説や好きなことに、いちいち意味を見出さなくてよろしい。面白い。それだけで十分だ。


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