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理想のパートナーシップについて考える(Vol.5)
夫婦関係改善を目指すなら、まずは「相手と自分の関係」ではなく、「自分自身との関係」を見直すことが重要!というテーマについて、複数回にわたって記事をお届けしています。5回目の内容は、ちょっとハードかもしれません。無理のないようにしてください。
前回の記事で、夫婦がうまくいっていない時、実は「夫婦関係を改善したくない目的」があるということについて解説しました。
頭と心がバラバラな状態で、いくら頭で考えた「理想的な夫婦関係」を目指しても、心が「どうせうまくいかない夫婦関係」にフォーカスしていたら、現実は変わらないと。
では、そういう状態に自分が陥っていると気が付いた時、どうすればいいのでしょうか?
私が考える解決策は大きく2つ。
1つ目が、自分のネガティブな本音(心の声)にとことん向き合うこと。
そして、2つ目が、「夫婦がうまくいったらどうなるか」を真剣にイメージしてみることです。
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ワーク4 「本音に向き合い、手放す」
1つ目の、「自分のネガティブな本音(心の声)にとことん向き合う」ためには、ワーク3(「夫と仲良くしたくない目的って何?」)で書き出した内容をもう一度読み返してみましょう。
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ここで書き出した内容は、「夫と仲良くなりたい」と願いながらも、同時に願ってしまっている「夫と仲良くしたくない」あるいは「不仲の方が都合がいい」という自分のもう1つの本音でした。
でも、自分の「本音」を大事にすることと、本当はもういらない「思い込み」にしがみつくことは違います。
例えば、私の場合は「うまくいかない人生を夫のせいにしたい」という本音がありましたが、その本音が自分を幸せにしてくれるかと言うと、答えはNoでした。
あるいは、「自分の正しさを相手に分からせたい。認めさせたい」という本音もありました。でも、これもやっぱり、自分を幸せにするどころか、不幸にしている考え方でした。
「こんなことを考えていても幸せにはなれないだろうな…」と薄々気づきながらも、やっぱり、その思いを手放すことはなかなかできなかったのです。
そんな私が自分のネガティブな本音を手放すことができたのは、自分の本音に向き合って、本音を自覚して、それでいい、それも必要だったんだと認めてあげたから。
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そうすることで、「そろそろ、この気持ちや考え方を手放す頃なのだ」と、自然に思えるようになったからなのです。
実際に、私がカウンセラーとして多くの人の悩みに耳を傾けてくる中で実感していることでもありますが、人は自分のありのままの気持ちを、否定することなく肯定的に受け入れてもらえた時に、次のステージに進む勇気が湧いてくるものです。
「正論」では人の心は動きません。
やっぱり「感情」が動く時、自分が納得できる時に人は変わるのです。
なので、どんなにネガティブな気持ちであっても、どんなに自分を不幸にする考え方であっても、まずは、ジャッジせずにマルっと受け止めてあげること。これが大事です。
他人に認められなくても、自分が認めて、受け止めてあげればいい。
むしろ、他人に肯定的に受け止めてもらっても、自分で認めてあげられない気持ちは、報われません。
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そこで、ここでは、ワーク3(もしくはワーク1〜3全てでもOK)で書き出した自分の本音に対して、自分が自分の一番の味方になって、優しい言葉をかけてあげてほしいのです。
「正しい」や「間違ってる」という評価や判定は抜きにして、自分のネガティブな気持ちにとことん寄り添って、否定せずに肯定してあげてください。
夫を責めたくなるくらいに、辛かったんだよね。もっと、大事にしてほしかったよね。
自分にダメ出ししながらも、今まで頑張ってきたんだね。しんどかったね。
うまくいかないことがあると、誰かのせいにしたくもなるよね。無理もないよね。
こんなに大変な中でも、●●は頑張ってきたんだね!それって本当にすごいこと。
こんな具合に、思いっきり優しい言葉にしてくださいね。
そして、そのあとで、「自分が幸せになるために、この気持ち(夫と仲良くしたくない目的)は残しておきたいか?」を問いかけてみてください。
手放したいと思ったら、ワークの内容に大きくバツをつけて、お別れしましょう。
もし、手放したいと思えなかったら、それはまだあなたにとって必要な気持ちなのかもしれません。
しんどい状況で自分を守るために必要な気持ちかもしれないし、今のあなたには大事にしたい考え方かもしれません。
いずれにしても、無理に手放そうと思う必要は全然ありませんので、自分に優しい言葉をかけるだけでOKです。
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いずれにしても、自分の気持ちはとても大事。
でも、気持ち=あなたではありません。
私は「怒り」でもないし、「悲しみ」でもないし、あるいは「喜び」そのものでもありません。
「私は●●だと感じている」と気づければ、必要に応じて、ちゃんと距離を取れるものでもあるのです。
ワーク5 「もし、夫からものすごく愛されたらどうなる?」
「夫婦が上手くいかない方が、実は都合がいい」という思い込みを手放すことができたら、今度は「夫婦がうまくいったら、こんなにも幸せになれる」というイメージを徹底的に自分の中に落とし込んでいきます。
つまり、「夫から、超絶愛されたら、私はどうなるの?」を真剣にイメージしてみるのです。
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✔ ワークに取り組むにあたってのポイント
1.こんな風に自分に問いかけてみて
夫に愛されたら、私は(夫婦関係は)どんな風に変わるだろう?
どんな風に愛されたい?具体的に何をして欲しい?あるいは、どんな事を言って欲しい?
夫からどう思われたら嬉しい?
具体的に日々の暮らしはどう変わりそう?
2.「愛されたら…?」と想像した時の自分の気持ちも味わってみて
じんわりと胸があったかくなる感じ
思わずニッコリしてしまう、ニヤニヤしてしまう感じ
夫に感謝の気持ちが湧いてくる
夫婦関係がずっと前から冷え切っている場合、「もし愛されたら…」と考えてみても、想像しづらいかもしれませんし、反対に居心地が悪い感じもするかもしれません。
でも、もしこうなったら、やっぱり…嬉しいかも…?と思えたら、その気持ちを大事にしてください。
あるいは、それも難しそうなら、最初は、「一人の時間をもらえる」とか、「口出しされず好きなことをさせてもらえる」とかでもOKです。
満たされた気持ちを先取りすることで、理想のパートナーシップを実現する後押しになりますよ。
【私の場合はこうでした】
・週に1回は二人で外食。いつも美味しいお店に連れて行ってくれる
・行ってきます、行ってらっしゃいの時にハグ
・美味しいご飯を率先して作ってくれるし、お皿洗いもやってくれる
・何でもない日に花束のプレゼントをして欲しい
・風邪を引いた時に、おかゆを作ってくれたり、病院に連れて行ってくれたり。優しい言葉をかけて欲しい
・結婚記念日にサプライズ旅行に連れていって欲しい
まとめ
「自分がどんなふうに夫に愛されたいか」、「夫に愛されることで、どんな私に(もしくはどんな夫婦に)なりたいか?」を、ちゃんと言葉にすることはとても重要です。
なぜなら、それは自分が目指す「理想的なパートナーシップ」や「ゴール」を明らかにすることだから。
それに加えて、自分がどんな愛の形を求めているのかを理解するためでもあるからです。
次回は、そんな自分が欲しい愛の形や、受け取りやすい愛の形について考えていきたいと思います。