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自分の時間を「生きた時間」にするためにできること

こんにちは。
旅するカウンセラー、SAWAです。

我が家では夜はオーディオブックを聴きながら寝るというのが、毎日のルーティンになっています。

最近の子どものお気に入りは、『モモ』。
耳で聴くと、けっこう怖いんですよね(笑)

私が最初に読んだのは、多分、そこそこ大人になってからだと思います。

そんな『モモ』を久しぶりに読んで(聴いて)、すごくハッとさせられる言葉がありました。

(略)時間は、ほんとうの持ち主からきりはなされると、文字どおり死んでしまう。人間はひとりひとりがそれぞれのじぶんの時間を持っている。そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ」

p222

最近、あまり心がワクワクしていないこと、目の前の人(例えば子ども)に集中できていないこと、気持ちがフワフワしていて現実感がないことが気になっていた私は、この「時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられる」という言葉にドキっとしたのです。

自分の時間(=自分の命)をどう使うかは、私たちが選べることだし、選ばなくてはいけないこと。そのことについて、改めて考えてみたい。

そう思って、簡単なワークを考えてみました。

実際に私もやってみて、少し思考がスッキリしたので、日ごろの時間の使い方を見直してみたいと思ったら、試しにやってみてくださいね。(ワークの質問は全部で5つです)

1.理想的なオフが1日あったら何をしたい?

やるべきことや、TODOではなくて、自分が心からやりたいこと、思わず笑顔になってしまいそうなことを考えてみてください。

最近の私なら、
youtubeにアップする動画を編集したい
カフェや図書館でのんびり、38歳の1年の目標を考えたい
自宅のリビングの模様替えをしたい
でした。

もしも、今あなたが疲れていて、とにかくゆっくり休みたい、寝たい、癒されたいという状態なら、まずはちゃんと休んで下さいね。

余裕が無い時、余白がない状態なら、自分をフラットな状態に戻すことが最優先です。

さて次は、その「やりたいこと」をやりたい理由を考えてみましょう。

2.それをやりたいのはなぜ?
  それをやることで、どんな気持ちになりたい?

どうしてそれがしたいのか?それができないとすると、どんな気持ち…?
それのどんなところが好き?楽しいポイント?
それをやることで達成できることって何?等、色々な角度で、自分に問いかけてみてくださいね。

「youtubeにアップする動画を編集したい」という私の場合は、チャンネル登録者数1万人にして、ブックホテル(本×ホテル)といえば私!になれるくらいにまで、発信力を高められるようになりたいから。そして、収益化することで、もっともっと自由に旅ができるようになりたいから、でした。

あるいは、「自宅のリビングの模様替えをしたい」のは、散らかっている部屋がストレスで、居心地がいい家にしたいから。図書館っぽくして、大好きな空間で過ごすことで、癒されたいから。そして、家族や友人を気兼ねなく招ける部屋にしたいから。

ここまで考えたら、さらに、「そう思うのはなぜ?」を繰り返し考えてみましょう。

3.そう思うのはなぜ?
 それは何のため?(目的は?)
 どんな自分になりたい?

例えば、私が「もっともっとたくさん旅がしたい」と思うのはなぜ?と深掘りしていく中で見えてきたことは、こんな感じでした。

好きな時に、好きな人と、好きな場所で過ごしたい。
自由に過ごしたい、素敵な景色をたくさん見たい、美味しい物を食べたい。
そういう、子どものような素直な気持ちを大事にしたいし、そんな自分の感性を大切にできる人生にしたい!

そして、ひるがえって、自分がやりたいと思ったことに再度目を向けてみた時に、手段が目的化していないかな?とか、本当に大事にしたいことがおろそかになっていないかな?とか、本末転倒になっていないかな?等といった点検もできるといいかもしれません。

4.オフが1日じゃなくて、1週間(あるいは1ヵ月)あったら、何をしたい?

自由に使える時間が1日だけと思うと、「このくらいしかできないかな…」という制限がかかってしまうかもしれないので、あなたが思う十分な休暇の時間が取れたら…?と考えてみるのも1つです。

私は、「遠方に住む親友に会いに行く」、「おばあちゃんに会いに行く」と、大事な人に会いに行きたくなりました。

5.じゃあ、それいつやる?

最後は、自分がやりたいことをいつやるか?です。

書き出してもらったのは、タスクでもTODOでもなく、あなたが笑顔になれそうなことでした。

自分が笑顔に、幸せになれる事なら、今すぐにでもやった方がいいですよね!

でも、私たちはついつい、そういうことを後回しにしてしまっていないでしょうか。

「しばらく忙しいから難しい」、「人に迷惑がかかるから」、みんな我慢してるから、好き勝手にはできない」と言って、心からやりたいと望んでいることを自分に許可してあげられない。そういうことってないでしょうか。

これを解決するための方法は2つ。

1つ目は、今やっている何かをやめること。
特に、自分ができればやりたくないと思っていることや、手放せたらラッキーと思っていることをやめて、時間と余白を作ることが何よりも大事です。

言うのは簡単でも、実行するのはとっても怖いですが、誰のものでもない自分の人生なのだから、心から望んでいることを自分にさせてあげたくないですか?

2つ目は、いきなり100%を目指さないこと。
例えば、私が「遠方に住む友人に会いに行きたい」と思っても、飛行機や船を乗り継がないと会いに行けない場所に住む友人には、現実問題、簡単には会いに行けません。

それなら無理!と投げやりになるのではなくて、まずはできそうなところからやってみるのです。

久しぶりにLINEしてみる、
実際にどのくらいの旅費と時間がかかるのかを試算してみる、
仮でスケジュールを決めてみる等、
今の自分でもできる1%から取り組んでみるのです。

ほんのちょっとしたことでも、「自分がやりたいことができた」という感覚は、「自分を大事にできた」という感覚に繋がっていきます。

そういう感覚を積み重ねていくことが、満足度の高い時間(=命)の使い方にも繋がっていくのではないかなと、ワークをやってみて感じました。

最後に、『モモ』からもう1つ素敵な名言を紹介しておしまいにします。

時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないようでした。(略)けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。

p107


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