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【FX】ゴトー日は現在でも勝てるのか?
どうもさべっくすと申します。FXにはゴトー日というものがあります。
ゴトー日とは?
ゴトー日と呼ばれる5と10がつく日(5日、10日、15日など)は企業の決済日が多く、取引先に支払うドルが大量に必要になることから、ドル高・円安になりやすいといわれています。 この傾向を利用して、東京市場で仲値に注目しながら取引するトレーダーもいるようです。
この5と10が付く日、通称ゴトー日は朝仲値が付く時間(9時55分)までドル高・円安、つまりドル円を買いで入っていれば稼げるという有名なロジックです。
ロジックというのは時が経つと有効に稼働しなくなることが多いです。市場がそのロジックに対応するようになるからだと思っています。
では、現在ゴトー日ロジックは有効なのでしょうか?
MT4で過去データを検証して現在も有効なロジックであるか調べてみましょう。
調べる上でゴトー日のロジックを下記の通りとします。
朝8時に買いで入って9時55分に約定する
では様々な期間でどれくらいの精度が出るのが見てみましょう。
まず最初に2015年1月1日~2024年3月22日の期間で上記ゴトー日ロジックがどれくらいの精度が出るか見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1711275521620-aSPTK7Bsx2.png?width=1200)
見づらいので抜粋します。
プロフィットファクタ(どれだけ損失に対して利益が出ているか):1.46
純益:1400.94
勝率:58.23%
グラフはこのようになります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134970174/picture_pc_9acfbb85a911e563ad9693ae35ff7842.gif?width=1200)
このグラフを見てどう思うでしょうか?
私はグラフの横軸369辺りから上昇の割合が緩くなった。余り利益が出なくなったと読み取りました。
しかし、まだわずかに上昇トレンドにあるため現在もゴトー日ロジックが有効と言えると私は思います。
次は、上記期間の中から二つの期間を抜き出してみましょう。
一つは順調に右肩上がりに上がっている期間です。
その期間はグラフをみると2016年12月1日~2020年3月24日です。
この期間の結果は以下の通りです。
![](https://assets.st-note.com/img/1711290733587-7Zahc8Z5lR.png?width=1200)
見づらいので抜粋します。
プロフィットファクタ:2.25
純益:928.05
勝率:62.93%
全体のプロフィットファクタが1.46だったので、ゴトー日のピーク時はこれだけの高成績だったことが分かります。
勝率も4%も高いため、よりゴトー日の傾向が強かったことが分かります。
グラフは以下の通りです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134998392/picture_pc_a6b103170e4915570643cfa945d9eca3.gif?width=1200)
緩やかに上がっている期間もありますが、全体的に右肩上がりで有効なロジックであることが分かります。
次に緩やかに上がっている直近の期間を抜き出してみてみましょう。
期間は2020年3月25日~2024年3月22日です。
精度は以下の通りです。
![](https://assets.st-note.com/img/1711291186793-OpF6AV6bxI.png?width=1200)
見づらいので抜粋します。
プロフィットファクタ:1.27
純益:362.85
勝率:58.18%
私はプロフィットファクタが1.25以上であり、かつ、勝率55%以上であれば、有効なロジックであると思っているので一応有効なロジックだと言えると思います。
ただピークの頃と比べるとかなり精度が落ちていることが分かります。
後、重要なのが本ロジックだと勝率が58%しかないということです。
ゴトー日だからと言って8時と比べて仲値が発表される9時55分時点の方が必ず値が上がっている訳ではないということです。
この勝率に関してはピークのときですら62%でしたのでゴトー日だからと安易に買いでポジションを取ると結構な頻度で負けるという訳です。
最後にボリンジャーバンドを組み合わせてポジションを取った場合を見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1711291707897-zhSdT6Esrm.png?width=1200)
見づらいので抜粋します。
プロフィットファクタ:1.54
純益:841.42
勝率:58.81%
ボリンジャーバンドを使用しないときと比べると僅かにプロフィットファクタと勝率が上がっていることが分かります。
ボリンジャーバンドで押し目買いのタイミングを取って売買した方が僅かに精度が上がりました。
しかし、グラフを見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135000044/picture_pc_338a3c3e107a2b44366259ed0d3a5a33.gif?width=1200)
このように2020年3月25日付近から横這いになることが分かります。
つまり、ボリンジャーバンドで押し目買いタイミングを取ってゴトー日に買いで入るロジックは昔はかなり勝てたけど現在は余り有効でないことが分かります。
このようにゴトー日で買いに入る場合にも条件の付け方によっては現在は有効でなく過去は勝てたというロジックがあることが分かります。
因みにちょっとおまけとして4、9が付く日、だったら精度がどうなるか見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135001570/picture_pc_94b86f293ffd27770717aa3f0aef10b3.gif?width=1200)
昔は4,9日でも本ロジックだと結構稼げていたことが分かります。
しかし、直近の2022年3月25日辺りから精度が悪くなっています。
そのため、本ロジックは現在は使えないロジックであると判断できます。
まとめましょう。
ゴトー日ロジックは現在も有効であることが分かりました。
ただし、昔に比べると得られる利益が少なくなり、勝率も落ちており、勝率は5割8分くらいしかないことが分かりました。
もしかしたら、今後、更にゴトー日ロジックが使えなくなるかもしれませんね。
ゴトー日だから買いで入ろうというのはちょっと短絡的かもしれません。もし、Youtuberやブロガーでゴトー日を推奨している人がいた場合は昔の大きく勝てていた時代のイメージを引きずっている可能性があるので気を付けましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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ではでは、皆様の素敵なFXライフを(/・ω・)/