母見舞い。 2016/04/03 日曜
甲状腺の手術をした母の見舞いに。
最寄りの小田急線伊勢原駅まで約一時間半。家を出た時パラついていた雨はすっかりやんでいた。
こじんまりとした駅前に反し、バスはひっきりなしに行き来している。待ち合わせた父に聞くと、このロータリーは平塚方面との中継地点になっているらしい。
病院は伊勢原駅から5-6分の距離にあり、その巨大さはベットタウンの大型マンション並みで、周囲の閑散さの中で一際際立って見えた。
個室に入っていた母は思ったより元気そうで一安心。術後二日目でチューブも外れ、明後日にはもう退院するのだという。
手術部位は食道付近まで及んだとのことでご飯粒が痛くてまだ飲みこみにくいらしく、お粥やヨーグルトなど食道に負担のかからないものを中心に食べている。
長く看護師をしていた母。声が出て良かったと言っているので、なぜ?と聞くと甲状腺の場合、腫瘍の大きさによっては声帯に及ぶこともあるのだと教えてくれた。
小一時間ほどで父に任せ、病院を出た。折良く来ていたバスに乗り、発車を待つ。
乗客はまばらで、熟睡している男性が窓に頭をゴツン、ゴツン、と一定間隔でぶつける音が車内に響いていた。