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初のフルマラソンでなんとかサブ3.5達成しました(本番編)

前回の続きです。
なんとか出場まではこぎつけましたが、更なる試練が待ち構えていました。

天気が悪い

なんとかサブ4で完走できるだけのトレーニングは積んでおり、あとは本番を走るだけ…となったとき、新たな問題が発生。

天 気 が 悪 い 。
自転車では何度も悪天候の中を走っていますが、マラソンとなると雨天でのランは初。
チェックした回数で天気が変わるわけでもないのに、毎日数時間おきに天気をチェックしていました。

前日の徳島市の天気予報。これはいける…か?

装備

荒天も見据え、とりあえず用意した服装は以下。

トップス

・DECATHLON KALENJI ランニング Tシャツ DRY+ メンズ
いつも使っているランニングシャツ(厳密に言えば旧モデル、もっと安かった)。安くて速乾性もあるので好き。

・イオン BODY SWITCH肌側ドライメッシュスリーブレスインナー
インナー、一時話題になったイオン網。真の網使いは、いかなるときでも網を着る。
実際、メッシュインナーの「身体からの汗を吸い上げ、アウターと密着させない」機能は、悪天候の時にこそ効果を発揮するものだと思っています。

・100均 携帯用コンパクトレインポンチョ
軽くて使いやすいレインポンチョ。ランナーの人はみんなこういうのを羽織るらしいと学びました。すごく小さくなるので、日常生活の緊急用にも良さそう。

ボトムス

・adiads ハーフパンツ
アウトレットで買った、ラン用かサッカー用のもの。
…何なんだろうねこれ?今回雨でぴったりくっついて邪魔だったので、新しいのを買うかもしれないです。

・ジオライン シェイプ トランクス Men's
真のモンベラーはパンツもジオライン。
雨なので、少しでも乾きやすいインナーを選択。

手足

・ウイックロン ZEOサーマル グローブ
グローブ。日常用に買ったものですが、普通にラン用にも使えます。扱いやすく、薄いのに暖かい。

・ASICS magic speed 3
ランニングシューズ。購入の経緯は前回の記事の通り。気休め程度の効果でしょうが、撥水スプレーも吹き付けておきました。

・itoix ランニングソックス ラウンド セミロング
ランニング用のものは、トライアスロンでも使えるラウンドソックスしか持っていません。以前はショート丈のものを使っていましたが、靴擦れでかかとが血まみれになった(2敗)ためセミロングへ。

アウトドアでは、アウターは適当でもインナーはしっかりしたものを使った方がいい、とよく言われますし、私もインナーはある程度いいものを使うようにしています。インナーなら、ある程度他のアクティビティにも使い回せますし。
もちろん、雨天でもこのセットで特に困ることはありませんでした。

補給

また、補給は以下のプランを計画。少しカロリーが足りない分は途中のサービスで補給。必須の栄養素は手持ちだけでカバーしたいところ。
といっても、家に転がっていたジェルの余りから使えそうなものを見繕っただけですが…。しかも一部は賞味期限切れ。

・出走前

アミノバイタル  ゼリードリンク SUPER SPORTS 100g,100kcal
近くのスーパーで安くなっていた、BCAA・クエン酸系の飲料。とりあえず深いことは考えず、出発前に。

・10km地点

アミノバイタル アミノショット パーフェクトエネルギー 45g,109kcal
パウチが開けやすそうだったので。

・20km地点

Mag-on エナジージェル Grapefruit Flavor 41g,120kcal
マグネシウム50mg入り。今考えると、10km地点と逆でもよかったかもしれない。

・30km地点

Mag-on エナジージェル Aomikan Flavor 41g,120kcal
マグネシウム50mg、カフェイン25mg入り。
最後にカフェインを入れて頑張る。

・緊急用

梅丹本舗 2Run
各所が攣りそうになったときのための2Run。
この3月末で生産終了とのことですが、代替品は出てくるのだろうか…。

Garmin

そしてサブ4達成に向け、GarminのPacepro機能でサブ4を達成するラップを登録。これで準備万端です。

PacePro、初めて使…結局活用しませんでしたが便利ですねこれ

前日移動~本番前

ある程度近いとはいえ徳島は遠いので、体力温存のためにも前日入りして宿泊。私は貧乏人なので車はMT、左足でクラッチを踏む必要があります。
そのままではただでさえ痛い左膝が更に痛くなり、どうしたものかと悩んでいると、左のクッションを外すと足が痛くならないことを発見。見た目は悪いですが、外した状態で徳島まで運転しました。
(マラソン予測タイム -1min.)

豆知識:左のクッションを外すと膝が痛くならない。
みんなもフルバケで膝が痛くなったらやってみよう!


そして当日朝。目が覚めてまずチェックするのはもちろん天気予報、しかしひどい雨。

9時で5mmってさあ……

結局雨じゃん、ぬか喜びさせやがって……と憂鬱になりながらもホテルの朝食会場に来てみると、同じようにランニングウェアを来た人が多数。この人たちも同じ苦行をするんだな、と思うとだいぶ気が楽になりました。

そして会場まで車でGo。しかし更なる試練が待ちかまえていました。
臨時駐車場が河川敷にあり、水が溜まって地面がドロドロ。車が何台もスタックしていました。
マイカーは四駆なので事なきを得ましたが、さすがに見て見ぬ振りをするわけにもいかず、スタックした車を押す手伝いをしていました。
(マラソン予測タイム +30s 善行ポイント +2pt.)

四駆乗り特有の上から目線。

そんなわけで、なんとか会場に到着。元々あまり時間に余裕を持っていなかったこともあり、ギリギリになりました。

ただ、最終的に見た天気図はだいぶマトモに。これは少し希望がもてそうです。

これがこうなってこう…なれば、後半晴れる気がするじゃん?
荷物を預けるトラックが一直線に並んでいる。壮観

スマホを持って走っている人もいましたが、タイムのためには少しでも軽量化したいため、泣く泣くスマホも預けることに。なのでここからの写真はありません。
(マラソン予測タイム -1min.)

またトイレも綺麗なトイレは非常に混んでいましたが、仮設トイレはあまり並んでおらず、無事軽量化も完了。フランスの仮設トイレと比べると綺麗なものです。
(マラソン予測タイム -30s)

行きはよいよい(スタート~23km)

この大会はウェーブスタートで、私もトイレで列に並ぶのが遅れたため、ブロックの最後尾からのスタート。
途中で膝が痛くなってペースが落ちることを考え、まずはいけるところまで5:30/km(サブ4+αペース)で走ろうと思っていました。
ただ、5:30/kmでも周囲よりあきらかに速い。開始直後は詰まっており、左右から人を抜きつつ走っていました。
その後、前を走っていたサブ4のペースランナーも抜き、気が付くと5:00/km(サブ3.5ペース)で走っていました。

開始時点では脚の調子も良く、今までにない軽快感。よくよく考えれば、いままで長距離を走った時は大体前日に自転車に乗っており、脚が完全に回復した状態で走ったことはなかったはず。
これはもしやサブ3.5いけるのでは…?という気持ちがむくむく湧いてきます。
また、最初とりあえず5:00/kmで走り、後半で脚がダメになったらペースを落とせばいいか、とも考え、そのままのペースで走ることに。
また、コース的に行きは吉野川を遡上、風も北風なのでわずかに向かい風。帰りは吉野川の下り+追い風で楽になるはず。
というようなことを考えつつ走り、とりあえず23kmまでは難なく走りきることができました。

完走後に撮った写真。こんな道を延々と走る
23kmまでのペース。
最初の5kmを除き、安定したペースで走れておりとてもよい

帰りは怖い(23km~36km)

23kmを過ぎて橋を渡りUターン、ここからが本番。
レインポンチョを脱ぎ捨て、後半戦に挑みます。しかし、ここで想定していなかった事態が起こります。

・心拍数が異様に高い
 今までGarminのPaceProのページを見ており、心拍数等はノーチェック。サブ4のペースを見ていても仕方ないのでページを切り替えましたが、そこで表示された心拍数がなんと180。
私はゆとりライダーなので、特別なシーンを除いて今までこんなに高い数値は見たことがありません。
とはいえどうしようもないですし、視界が暗くなる等のヤバい症状も出ていないので、見て見ぬ振りをしながら走ることにしました。

・風が向かい風
 予報は北風、コースは西北西に上って東南東に下りるルートなので、帰りはわずかに追い風になるはず。なのに、何故か向かい風が吹き付けてきます。

・止まない雨
 当初は後半になったら雨止まないかな……なんて脳天気なことを考えていましたが、全く雨は止まず。降ったり止んだりの天気が続きます。

幸い近くに4:50/kmペース(サブ3.5+α)で走るランナーさんがいたため、時々前後を交代しつつ、その人の後ろを走らせてもらうことに。だいぶ大変でしたが、なんとかついていくことができました。

36kmまで。ここまではまだ良かった

地獄(37km~ゴール)

37kmまでは大変ながらも同じペースで走っていましたが、残り5kmでついに腹筋が攣りはじめました。
すぐにポケットに入れていた2Runを飲んだものの完全には回復せず、後は騙し騙し走るしかありません。
既に頭は回っていませんが、暗算ではこの時点で貯金は1分、単純計算で5:12までは許されるはず。

私はスタートが遅かったためサブ3.5の可能性がありますが、周りにいる人たちはみな前ウェーブの人たち。この人たちはもう助からないだろうな……というようなことを考えつつ、ギリギリのペースで走ります。

そして、なんとか這々の体でゴール。公式ネットタイムは3:29:23でした。

37kmからゴールまで。なんとか走りきった

Garminのログを止め、荷物受け取り。
サブ3.5取れるとは全く思っていなかったので、そもそもなにを書いていいのか分かりません。ですが大きな達成感だけはあります。

ゴールした時は偶然雨が止んでいましたが、すぐに雨が降ってきました。とりあえず最低限の写真を撮り撤収しました。

これが勝利の証だ!グロスタイムは気にしない。

得られたもの

今までトライアスロンの一部としては走ってきましたが、社内の駅伝を除くと公式のランニング大会に出たのはこれが初。自分の走力を試す良い機会となりました。

サブ3.5はマラソンランナーの上位10%と言われています。私もギリギリその一員になれたことは非常に嬉しく思いますし、これで一人前のランナーになれたのかなと思っています。

勝因

サブ3.5達成できました!やったー!だけではアレなので、何故達成できたのか、個人的な所見を。

・VO2max

前半で軽く触れていましたが、VO2maxが足りていたこと。まずはこれ。筋肉?攣らなきゃどうにでもなるよ。(暴論)
個人的な意見ではありますが、ランニングには以下の能力が必要だと思っています。

・心肺能力(VO2maxの一部)
・脚の筋力
・エネルギー供給能力(グリコーゲン貯蔵量+α)

心肺能力は自転車と共用ですし、ロングライド(特にファストラン)勢はエネルギーの出し入れに長けているはず。ある程度のVO2maxを持った人なら、あとは筋力が足りていれば長距離のランもそこそこ走れるのではないかと思います。

・雨

雨が降っていたこと。もちろんデメリットの方が多いですが、メリットとしては喘息が起きなかったことが挙げられます。
私は喘息持ちで、肺活量でVO2maxが制限されるタイプ。特に空気が乾燥していると喘息が起きやすく、今までのトライアスロンでも時々喘息状態で参加していました。今回は念のためアレグラ(とロキソニン)だけは飲みましたが、他にはなにも使用せずに完走できました。

・左膝

最後まで悩みの種になっていた左膝。
これはおそらく想像ですが、私の患っている膝滑膜ひだ障害は、一度は痛くなくなっても
・筋が硬直し、ひだが復活する
・ひだが擦れ、炎症が起きる
という機序で再発するため、逆に言えば激しい運動をしている最中には起きづらいのかなと思っています。
なのでツケを払うのは翌日以降。たぶん膝にデカいひだが復活していると思います。

・善行

善行ポイントをためるとLUK値が上がって、天候が晴れやすくなったり筋肉が攣りにくくなったりします(嘘)。今回はスタックした車を押すことで善行ポイントを多少稼げたため、筋肉がそこまで攣らなかったのではないかと思っています。みんなも善行ポイントを稼いで奇跡を起こそう!

今後の予定

今回はなんとかマラソン完走までこぎつけましたが、Fake Athleteにとってはトレーニングすること自体が大変なのに、更にヒザに問題を抱えながらトレーニングするというのは精神的に非常に大きな負担となりました。
既にエントリーしてしまっている春輝1200とThe Peaks UFOラインは出場する予定ですが、正直、膝の問題が不可逆的に解決するまでは大会に出るのは遠慮したいところです。
どなたか、広島 or 首都圏でランニング用のインソール作成に長けたところをご存じの方はいらっしゃいませんか……?

おまけ

・VO2maxが足りてるって言ったけど、この心拍数をみる限りどうみても足りてなかったと思う。最大心拍数203とかはじめてみました。翌朝心臓が停まっていたら起こしてください。無事起きれました。

無酸素ゾーン1時間 is 何

・2日後、無事風邪をひきました。しばらくはおとなしくしていようと思います。

熱出ました

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