リオデジャネイロ滞在記⑥マラカナンへ行く
マラカナンでサッカーを観たい。
せっかくブラジルに来て、リオデジャネイロに来たなら、伝説のサッカースタジアムで観戦したい。
だが、ブラジルで観光客がサッカーのチケットを買うのは実はすごく難しい。
なぜならブラジルではCPF(納税者番号)という制度があって、購入するときにCPFを提出しないと買えないものがたくさんあるからだ。サッカーのチケットもそのひとつ。
仕方がないのでホテルの受付の人に頼み、あまりにも割高な金額を払ってチケットを用意してもらう。これが最初で最後のマラカナンに行けるチャンスだからよしとしよう。
マラカナンへは地下鉄で向かう。
最寄り駅のgeneral osorio駅から、ボタファゴ駅で乗り換えて、マラカナン駅へ到着。
1人で観戦する予定だったが、地下鉄でばったりと学校の友達と会ってそのまま3人で観ることになった。
この日の試合はフルミネンセvs.LDUだ。
CONMEBOL RECOPAという大会の決勝の2ndレグで、かなり重要な試合だ。
南アメリカのチャンピオンズリーグ決勝のようなものと思ってもいいのかな。
フルミネンセはリオのチームで、LDUはエクアドルのチームなので、フルミネンセを応援する。
マラカナンの周辺ではサポーター達が爆竹を鳴らして煙を上げながら、大声で歌を歌っている。
これがブラジルのサッカー観戦なのかと少しずつテンションが上がっていき、マルセロのユニフォームの偽物を買う。
フルミネンセにはマルセロがいるのだ。
緊張しながらマラカナンに入場すると、フルミネンセのチャント(応援歌)が大音量で聞こえてくる。リズミカルなドラムにサポーターの歌が合わさって、迫力がすごい。
試合が始まる。
応援のボルテージがさらに上がる。
あまりにもサポーターの熱気が大きくて、フルミネンセが勝って当然のような空気になってくる。
LDUのキーパーがゴールキックを蹴るときのブーイングがめちゃくちゃうるさい。これが本場のブーイングか。
試合はフルミネンセが2-0で勝って優勝を決めた。
後半にマルセロが途中出場してから明らかに流れが良くなり、フルミネンセがヘディングで1点目、その後にPKで2点目を決めた。さすがマルセロだ。
帰りの地下鉄では、フルミネンセサポーターが電車の壁をドラム代わりに叩きながら大声で歌っている。これがブラジルか。
ホテルに着いたのは深夜1時すぎで、遅い時間なので警戒して安全な駅からUberで帰った。どっと疲れがでる。それでもすごく楽しい夜だった。
マラカナンでサッカーを観れてよかった。