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【ネタバレ】Outer Wilds Echoes of the Eyeをクリアしたという話

この記事にはOuter Wilds Echoes of the Eyeエンディング及びクリア後以降のネタバレが含まれます。(隠し要素の話も一部含まれます)
プレイ後の閲覧を推奨します。とりあえずクリアしてきてください。

ネタバレ回避改行


















総評

新しい場所への行き方を模索して実際に発見した時のワクワク感 500点
直通エレベーターを発見した時の、発見により世界が広がる感覚 200点
中盤の新エリアを発見したときの驚き 150点
ラストの展開 100点
エンディングでの補完 30点

終盤の恐怖要素 -600点
シンボル室以降のやらされている感 -100点
意味ありそうで意味のなかった伏線らしきもの -20点
(点滅、決壊とか、塔から伸びるコードとか、感電する水とか)
たまに起きる謎のバグおよび脱字 -20点
※序盤の探索中の1ループ中に色んな所でポリゴン通過できる現象を確認してしまい何かフラグを立てた結果なのかバグか迷った。その後、同じ現象は再発はしなかったけど別の所で無に落ちた

宇宙の眼がヤバそうな点は強調されたが結局何もわからなかった -20点
なぜ各所に手がかりを残したままリールを焼いたかわからなかった -20点
結局エンディングは変わっていない。違う結末を見たかった -150点

ということで差し引き50点の渋めの評価ですが、Outer Wilds本編が面白かった人は是非やるべきDLCです。買いましょう。また航行記録が更新される体験ができるぞ!
なお、本編は途中で心が折れてしまい攻略に頼った勢なので85点ぐらいの評価です。
本編をやってない人にDLCセットで買え!とは言いづらいぐらいの評価ですね。そもそも本編のゲーム性が合わない可能性も高いからね。でも知り合いにはみんなプレイして苦しんで感想を垂れ流して欲しい。

プレイ開始~終わりまで

新しい場所への行き方を模索して、いざ発見して突入したときの「Outer Wilds Echoes of the Eyeが始まった感」はすごく良かった……!

展示を見てからマップを見たら、もう縦軌道の新しい何かをポイントできたので「おっここに行けばいいんだな!ちょろいなー!」という考えは甘かった。

到着して謎のシグナルを受信したものの何も無く、マップもオフラインになってわけがわからないし、シグナルを追ったら木の炉辺に帰っちゃうし、謎の建物が増えていたけどわけがわからない。
※本当は電波塔に寄ってから衛星に行く流れだったんだろうな 逆順に行ってしまったので余計わけがわからなくなった。
Gabbroに話しても壊れてはなかったわーしか話してくれないし。

マップがオフラインになった、つまりマップを見られると困る?宇宙に何か変化が起きた?パラレルワールドに突入した?って謎の勘ぐりをしてしまい、流れ者に行くまでに2~3時間ぐらい掛かった気がする。
電波塔から宇宙観察してたら謎の惑星を見つけた!?と、行ってみたら普通に巨人の大海だった事件もあった。

あれこれ模索した後に、じゃあ衛星横で待機して再現を待ってみようと待機していたら待ち望んでいた日食が発生して、
急いで太陽に向かっていったら画面いっぱいに日食が広がり、その後に理解を超えたものが表示された時の驚き
謎の文字が書かれているけど翻訳できず何が書いてあるのかわからない時の困惑
謎の真っ暗の部屋でリトルスカウトを飛ばしたら何やら動き始めたけれど、止まる気配がなく困った時の焦り
そしてその奥に光に反応する謎の物体とハンドルがあり、ハンドルを回した時の感動はまだ記憶に新しい。

The Riverは名曲
イカダに乗ってても適当にやってると転覆したり岩に激突して死んだりするのは本当にOuter Wildsやってるぅ~~~っという気持ちであふれる。
それに水池のエレベーター!最初からずっとあるのに気づくまで見えない近道もOuter Wildsの華。
ただ実際のところ、あれを使わないといけない場面は全編を通してほぼなかったんだけども……。

今回は曲のパワーが凄かった。良くも悪くも。映像中心に物語が綴られたけども、曲が強力に補助をすることでどのような場面なのかという理解を助けていた。だからそのスライドリールのBGMの切り替えは怖いって。

謎解き『は』ほぼ全編詰まることなく進められたと思う。
舞台が限られていることもあり、本編よりは圧倒的に難易度が低い。ただ本編クリア済みを想定した設計には感じた。
Outer Wilds本編の知識や他のゲームから得たメタ視点も総動員した。
深読みしすぎて空回りしたところもあった。

少なくとも、もう何したらいいのか見当もつかない!完全に詰んだ!!という事はなかったはず。基本的には未探索地が残っている箇所を探せばよかったから。
なかなか裂け目を見つからないなどの苦労はあったけども。
(船でないと行けなさそうな所があるから、船が通過できるぐらいのサイズだと思い込んでた)

島の塔の隠し道ムービーは遺物を持って外に出ていたから上で何かしていたに違いない!と、塔の上に遺物を置くと反応するのかな?ってあれこれ試した結果、その時点では認識していなかったけれども"あの現象"を見つけてしまったのは貴重な経験。
ムービーをよく見たら上ではなく下に降りていたし、今考えるとロウソク消しにいってただけだったね。行くの早いな。


…と、DLC部分への突入から中盤は新たな発見に溢れていて本当に面白い

しかし、中盤から終盤に差し掛かるあたりから急激に評価が落ちる。
具体的にはシンボル室から。
それまでも散見はしていたが、謎解きの出題と答えがあまりにも直接的で「次はここへ行け」「次はここへ行け」「次はここへ行け」…と一本道な『やらされる感』が続くようになる。

それだけでもちょっとうんざりしている所に、問題の「恐怖要素」が本格的に出てくる。

森は保管庫の次、実質初めて行った所で最初は面食らったが、わかってしまえば後ろをついていけば道の答えにもなっている良い設計。
許せる。
ちなみに行くべき場面になる前に最下層にはたどり着いてしまっていた。

谷は……いやお前ら居なかったじゃん?嫌な予感はしてたけどさ?しかも何でお前ら明かり消して歩いてるの?見えないのに襲ってくるのズルくない?
許せない。
ただ偶然にも谷のクリア後の情報を知っていて、あまりの行きたくなさに色々試していたら無視することができたのでギリ許した。

入り江は許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない
森と同じ方法で突破できたと思ったらその先に広がる絶望。
腹を決めて正攻法でやろうとしたけれども色々うまく行かず、攻略を見ずに頑張ろうとする思いよりもう嫌だという思いが勝り、ここはもう攻略動画を見た。無理だってば。

その後、入手した情報をつなぎ合わせていよいよ最後の局面へ差し掛かる。

それまでの探索で一人居ないのは発見してたし、今まで見てきたところに居なかったから、どこかには居るんじゃないかとは考えてたんだよね。
そしてシステム構築していたシーンは何度か見ていたけども、実際にそれを行った開発室ないしサーバー室は発見できていなかったから、それを守るために厳重に封をして沈めて、一人はサーバー管理者の任に就かされているのではないかと予測をしていたんだけれども……半分当たって半分外れていた。

彼が語ってくれた話は宇宙の歴史上重大な事で、彼の勇気ある行動が無かったら今の宇宙も主人公も何もかも無かった、確かに今まで判明していなかった重大な事実なんだけれども、あれ、それだけ?
その話は確かにそういや本編にあったけれども、映像を1回通しで見てハッとするほど重大な事だとは思っていなかったというか……。

それより、どうして君たちが超新星爆発の事まで知っていたのか、どうやってサーバー管理しているのか、夢世界や宇宙の眼に関する痕跡を消そうしたはずなのに中途半端に手がかりを残したままで逃避したのか、情報漏えいを防ぐためにリール焼いた割には重要情報は残したままな上にトラップを仕掛けたのか、どうやってリールを作成したのか(杖で記憶転写できるのかな?)、何で記録しなくていいような事まで記録が残っているのか、一人を罰するだけのためにここまで手間を掛けたのか。普通に考えて死刑で良かったはずなのに…死刑より終身刑の方が重いと判断した?それとも将来的には開放するつもりはあったんだろうか。鍵は全部なくなってたけど。
読めなかった所に何と書いてあったかも知りたいし、外に出るための宇宙船も用意してあったのに外へ出たような話もなかったし。それからそれから
とにかく、流れ者に対してあまりにも謎が残されてしまっている。

それらを全部放棄して、君の勇気ある行いが宇宙と各種族の未来を繋ぎました!感動的!おしまい!で終わってしまった。そんなことある?

囚人君との会話には万感が籠もっていて、邂逅と再開のシーンどちらもアリアリで否定しないんだけれども、大型DLCの終わりが本編と同じなんてあんまりだ。
途中から急に別の展開が起きるんじゃないかって期待をしていた。
けれども、そうはならなかった。


クリア後に振り返って

元々、本編自体はヒロイックな作品ではなく、主人公は宇宙の謎は解き明かしたけれども過去も変えられず現在も変えられず何も救えるわけではなく、ただ観測者として終わりを見届けるだけではあったけど、その本編の終わり方にはかなり納得していた。

今回は宇宙的に見れば、隠されていた真実を知っただけで何か影響を与えたわけではないんだから、結末が変わらないのは当然かもしれない。
でも、有料DLCでも同じ終わり方をするなんてアリなのか?有料だぞ?
少しだけ謎が明かされるとは言ったけどエンディングが追加されるなんて謳ってないんだから『コンテンツ不足』という怒りはお門違いなのかもしれないけど、風呂敷をたたむのにこれだけでは物足りない。

※流れ者で増えた隠しEDの存在は知っているけど、あれは対応する行動をした時の齟齬が起こさないためのおまけという認識
 そもそも日本語版だとまともに読めたものではない。はよ直せ
 しっかりとエンディングらしい描写があるならあれでも良かった

それと、最後の謎解きは集大成ではあったけれども、本編のラストミッションに相当するような何かが欲しかった……というと欲張りすぎだろうか。
ちゃんとロングミッションができるように色んな要素を把握しながら遊んでいたけど、あんまり役に立たなかった。

本編はラストでそれまでの苦労が報われる事を知っていたからDLCにはとても期待してたけど、想像していたよりはかなり尻すぼみな終わり方で本当に残念。というか囚人との邂逅が終わったらその後どうするの?という導線も欲しかった。どうして何も無いの?
てっきり、意志を継いで妨害装置を止めるのか!?とコンソール部屋と流れ者外部背面行ってもやっぱりなにもないし(既に何度か見に行ってた)。
Solanumも何もなかったでしょ?と言われたらそうなんだけど……。


ということで終盤に対しては文句ありまくりですが、クリア後は検索しまくって他の人のプレイ日記・感想文や、プレイ動画、隠し要素などずっと見てしまっています。まだまだ見る。
プロトタイプ遺物の事も隠しリールも知らなかったよ。

記憶に残るゲームなのは間違いなかった。それだけに本当に惜しい。もっとOuter Wilds世界のことを知りたかったのに謎が増えてしまい、もうこれ以上わからなくなってしまった。それが悲しい。



もうちょっとだけぐだぐだするところ

・プレイ中の感想はここから見れます(fusetter)
 もうちょっとうまく自分のfusetterつきTweetだけ検索する方法ないかな?
 シンボル室以降ぐらいからテンションがやや下がってるの面白い(面白くない)

・Outer Wildsは宇宙描写の解像度が異様に高いことを素晴らしく思っていたのですが

例えば、双子星プロジェクトへのワープは砂に妨害されることで有名だけれども、実は砂がない時間帯にずーっと上に立ってると吸い込まれることなくそのままワープができる。(配信で偶然ワープするシーンを見て知った)

流れ者は全部知った後に振り返ると納得できない点があまりにも多すぎる。恐怖で正常な判断ができなかったにしてもやはりおかしい。そういや誰が壁画前にランタン置いたの?
現実と異世界では基本干渉していないのに、隠れ道の明かりだけ影響するのも謎が残る。異世界の保管庫開けたら現実の保管庫も開いて良かったんじゃないかな。その中にある杖を持って何かしたら別エンディングだったら花丸してた。
とにかく、本編製作時に比べるとそこまでコストをかけた制作ができなかったのかなぁ……とか考えてしまう。

・恐怖緩和オンにしたら全員明かりつけっぱなしにしておいてよ。
 オンにすると足が遅くなって判定が弱くなるらしい。求めているのはそうではない。

・歴史リールの1枚目が記録されるから何かの謎解きに使うのかと思ったけど使わなかったな
 航行記録の表示がリールの並びと同じになってるのは好き


なんか書きたくなったらここにもうちょっと書くかも

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