バリ島サウナ建設の備忘録/次回失敗しないために覚えておきたいこと


こんにちは!
いよいよ10月13日にザSAUNA BALIがオープンすることになりました!


インスタグラムの自動DMマーケティングを組んでプロモコードを配る方法で
リールにコメントが付いたら自動でプロモコードを配信し、その後5日間に渡りセールスレターを送るようなプログラムにしています
この辺のやり方もどこかでまとめて記事にしますね!

今回の記事は完全に自分用です笑

サウナ建設にあたり
「知っておけばよかった〜!」
「これやっておけばよかった〜!」
という内容を書き出していきます笑

少ないとは思いますが、海外でサウナ建設を行う人のヒントになればと思います!

1.サウナは建設の最後に持ってくるべき

インドネシアの建設現場では作業員が現場に寝泊まりすることも少なくはありません。
なので屋根ができた場所を作業員は寝床や休憩所に利用する傾向があります。

うちの場合はサウナが割と早めにできてしまったので
サウナ室内が寝床として使われてしまっていました笑

流石にタバコをサウナ室内で吸われていた時は注意したのですが
サウナを知らない現場の人間からするとそんなことは日常茶飯事です。

なので
従業員の部屋→更衣室→サウナ室内
という順序で建設すると最初に従業員の部屋ができ作業員がそこに居付きます
するとそこで寝泊まりする事が習慣になるので他に住居を移しにくくなります笑

次からは絶対に建設順序を指定するようにします笑

2.サウナ室の取手は絶対に木製

これも日本ではあり得ない事なのですが
サウナ室内の取っ手が鉄の取手をつけられていました笑

外側はまだ良いのですが内側は殺人的です笑

うちの現場は、とりあえず現場監督に任せてみるスタイルなので
「この取手で大丈夫?」と聞いたら
「ティダアパアパ!」(大丈夫大丈夫!)
と返ってきたのでそのまま進めてみましたが
いざサウナストーブを入れて熱を持たせてみると取っ手が激アツでした笑

当たり前ですがそういう事もあるのがバリ島です笑

もちろん交換しました笑

3.エンジンルームは通気性重視で

チラーや給湯器を入れるエンジンルームは、日本のように屋内でなんとかなる事はあり得ません。

なぜならバリ島の気温は年間平均30度近くあり
空気から水を冷却するチラーはそもそも不利な条件にあります。
うちではチラーをエンジンルームに入れて管理しているのですが、まさかの吸気口が無く後で付け加えることになりました。

実際チラーは屋外でも機能するので屋外に設置するのがベストだと思います。

屋内で吸気口がない中チラーを回してしまうと
暑い空気が巻いてしまい、暑い空気で水を冷やすという悪循環になってしまいチラーの寿命を減らしてしまいます。

エアコンの室外機と同じような作りですので吸気と排気の設計は絶対に必要です。

4.サウナストーブの発注は3ヶ月前から

うちのサウナストーブはアリババで発注しました。

理由は「安いから」です。

こんな事を書くと「安物を使ってるのか!」と怒られそうですが、ちゃんと理由があります。

バリ島で10年間サウナ事業を続けているAMO SPAのオーナーとお話しさせていただいた事があり
バリ島サウナの失敗パターンを色々聞く事ができました。

その中で一番多かった失敗が
《サウナストーブが壊れて営業停止》
という失敗でした。

サウナストーブが壊れてしまったら営業ができません。

営業ができなくなるとお客さんは離れ、停止期間中に他のサウナの会員となってしまいます。
なのでサウナ事業において、ストーブの保持は絶対なのです。

うちのサウナストーブはリアルな値段で言うと500$弱です。

送料込みで700$ぐらいでした。

そのサウナストーブを2台購入して1つは予備として持っています。

某有名サウナストーブのハルビ◯などを使う案もありましたが
一台数十万円してしまうのと
インドネシアでは日本ほどサポートは手厚く無く(日本のサポートが手厚いとは言っていません笑)一度壊れてしまうと数十万の損失だけ残ってしまうからです。

そもそもハルビ○はフィンランドにおける家庭用サウナ機器という事もあり事業用に作られたものではないので
近年の日本のサウナブームでは………
おっと誰かが来たようですのでこの辺りで終わっておきます笑

そんなわけでウチではサウナストーブを使い捨て感覚で使っています。
今日サウナストーブが壊れても配線と石を換えれば明日から営業が再開できるメリットがあるからです。

もちろん、壊れないのが一番なんですけどね!


話を戻しますが、サウナストーブをアリババで発注した際
到着予定日は発注から丁度1ヶ月後でした。
しかし実際に届いたのは2ヶ月半後でした。

理由はインドネシアの税関です。
税関処理で1ヶ月止められてしまったのです。

税関処理で止められた後も倉庫に置かれたままにされており
流石にどうなってんだと思い、サプライヤーからインドネシアの配送業者の連絡先を聞き出し
すぐに電話して日本語でバチギレました笑

怒っている事を伝えるには、下手に英語では無く得意な言語で伝えた方が伝わります笑

電話をしてからすぐに発送してくれたのですが
電話をしなければ一週間は倉庫に置いたままにされていたと思います笑

次からはギリギリになって怒らないように少なくとも欲しい日程の3カ月前から発注するようにします笑

5.電気工事の人にはちゃんと指示を出す

サウナストーブの設置に当たり、配線設定は意外とシンプルです。

ブレーカー・コントロールパネル・サウナストーブ
を適切なケーブルで繋ぐだけです。

「流石に大丈夫だろう」
と思い出来上がりを待っていたのですが
実際に出来上がったのは

サウナストーブ・ブレーカー・コントロールパネル
全てがサウナ室に入っている設計でした笑

こんなの稼働させたら一日持たずに壊れます笑

むしろコントロールパネルが溶けます笑

次の工事の時はちゃんと
「ブレーカーはここ」
「コントロールパネルはここ」
コントロールパネルから温度計を伸ばす線を買ってきて「温度計はここ」
と全て指示しないといけないです…

6.電気容量は要確認

この確認をしていなかったことによりオープンが2週間伸びてしまいました…
うちのサウナストーブの電力消費は27KW
5m×3m×3mで約45m3の広さ
実際は空間体積を縮めるために椅子部分はコンクリートで作ったり
天井を湾曲させているので実際の体積としては32m3ほどかと思います。

その場合必要になるサウナストーブのW数は32KWと言われています。

しかし、バリ島の暑さを考慮すると27kwでも行けると踏んで27kwにしました。
実際その予測は当たり、27kwで十分な暑さになっています。

しかしここで電力供給の問題が出てきました。
現場監督には「27kwのサウナストーブは容量的に大丈夫?」
と聞いてはいたのですが
「大きい容量だから大丈夫だよ!」
と具体的な数字もなしに進めてしまっていました。

さながら不思議の島のフローネに出てくるタムタムのように
「1.2.3...いっぱい!」のような感覚です…

(不思議の島のフローネで漂流したのはオーストラリアへの航路の最中だったので漂流したのはホモフローレシエンス人がいたとされるジャワ島付近だったからフローネなのかな…?)

ともかく、数字ベースで確認を取ることの大事さを痛いほど学びました…笑

7.床の色は白に

床の色は絶対に白もしくは人工芝がいいです!

正直バリ島の直射日光を舐めてました…
白系の床だと汚れが目立つのでグレーの床を採用したのですが
直射日光で床がかなり熱くなります…

定期的に水を撒くことで解消できるのですが
やはり手間がかかります。

天然芝もありかとは思うのですが、バリ島で天然芝を採用しているサウナやビーチクラブを見ると
かなり禿げているのがよく見られます。

サウナだとその土がサウナ室内に持ち込まれて汚れてしまうので天然芝は避けたいところです。

次作るとしたら絶対に白か人工芝で床を作ります

7.サウナストーンは玄武岩一択

うちのサウナストーンは火山まで採りに行きました。

登山道も気合があれば登れます

ピンクのスクーピーで100kg近くの石を集めて時速20kmで往復4時間かけてバリ島の火山地帯まで行って集めてきました。

火山地帯にはラバーストーンが9割強
一部に玄武岩がある配分だったのですが

ラバーストーンは爆ぜます笑

試運転の時ラバーストーンがどんどん爆ぜていきました笑
なので今は撤去しています。

やはりサウナストーンには玄武岩がベストですね。

それも気泡が入っていない深成岩がベストです。

この辺りの知恵は同じくバリ島に移住している
北海道大学大学院で地質学を専攻していたジョナさんにテレビ電話で教えてもらいました笑

みなさんも火山に行く時は玄武岩一択で探してみてください!

まとめ

次のサウナを作る時に忘れないようにするために大事な事を書き残しました。
細かい事を言うとかなりいっぱいあるのですが、大きい失敗はこれぐらいだと思います。

海外でサウナを作る人の参考になればと思います!

では!

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