サウナ特異点 赤坂エリア図解攻略
どうも、ウェルビーを愛しウェルビーに愛される男、ササウナです。
まず、下記の地図をご覧いただけますでしょうか。
◾️赤坂 サウナマップ
縮尺がピンとこない方のために、ハイエロファント・グリーンの射程距離(約100m)を入れておきました。
ピンと来ましたか。それは良かったですね。
で、ですね。赤坂のサウナ事情ですよ。
「もともとはオリエンタル赤坂の一強だった」のは間違いありません。コーラを飲んだらゲップが出るくらい確実な情報です。それが…
2022年11月に「金の亀」
2023年4月「SPA:BLIC赤坂湯屋」、に続いて
2023年4月「サウナ東京」と増えました。
わずか、ここ1年の間に、こんなことありますでしょうか。
赤坂から赤坂見附なんて歩いて5分くらいなのに、この間に4つの温浴施設がひしめいています。
そして一つ一つがめちゃ良い施設です。4つとも未来永劫続いてくれ、と思ってますし、我々サウナ黙示録はこれらすべて図解してるんですわ。
なのでもう一度振り返ってみます。
◾️サウナ・リゾート オリエンタル赤坂
・赤坂サウナのスタンダード
ウェルビーを愛する私が名古屋を離れ、東京砂漠に漂着した2019年頃、赤坂は間違いなくオリエンタル一択でした。このエリアで唯一、本格的サウナ、水風呂、休憩の黄金のトライアングルが完璧にできる、稀有な施設でした。
そして今なおそれは変わらず、「シルクの強水風呂」「打たせ湯」などの異彩を放つ、今なお尖った温浴施設。今回紹介する4施設がすべてお安く入れるのは、オリエンタルが値上げしないからではないかと私は踏んでいます。そして…
・ゴールドエクスペリエンスレクイエム 井上勝正さん
「サウナそのもの」「皇帝」などの異名を持ち、熱波師の頂点に燦々と輝く井上勝正さんの定期巡回施設です。
終わりがないのが終わり、それがゴールド・エクスペリエンス・レクイエム… この話本気ですると2万字を超えるのでこんな雑解説でいいすか…
◾️金の亀
・生姜という新基軸、サ飯との掛け算の極地
飲み水から水風呂まで生姜、サウナでも生姜入りのロウリュが発され、階段には「生姜アロマ」が炊かれるという超徹底的な生姜プッシュ。水風呂には「生姜って、今、タダなんだっけ?」と思ってしまう量の生姜がネットに入って吊るされてます。
極め付けは併設食堂(というか飲食店として単体で入店可能)の「生姜焼き」が、「サウナ関係なくてもめちゃくちゃ美味い」のです。
・スターアウフギーサー 鮭ちゃん
そしてこちらはスターアウフギーサーの鮭ちゃんこと鮭山未菜美さんの定期訪問施設でもあります。会うと元気をもらえますよね。まさに天使。
◾️SPA:BLIC赤坂湯屋
・唯一無二の高級感
どこにも隙のない、高級感がヒシヒシとする内装。更衣スペースなどもゆとりがあり、浴室も湯船も外気浴もゆとりがあって、静か。心が安らぐ。それでいて「AIオートロウリュ」とか「3段タワーサウナ」とか尖った部分もある。
・尋常でない飲食スペース
入っただけでまともには食べてない(コーラは飲んだ)んですが、「これは良い店だ」と入店しただけで分かるその広い座敷に圧倒される。店員さんの接遇も洗練されていて、高級旅館のそれを思わせる物腰がすごい。
◾️サウナ東京
・今井健太郎建築設計事務所の「狂気」
都内のおしゃれ銭湯、「デザイナーズ銭湯」と呼ばれるところを紐解いてみるとだいたいは今井健太郎さんの設計である。私も好きで今井健太郎さん設計の銭湯は積極的に巡っている。
既存の設備の良さを残すところや、地域性などを考慮したコンセプト、光と水を生かしたデザインに注目してしまうが、個人的には「継戦能力」という視点に最も凄みを感じます。というのは、やはり温浴施設は何十年も続いて欲しいものですから、「掃除のしやすさ」「管理のしやすさ」という視点が必ず感じられ、それと高度なデザイン性、機能性との調和にいつも舌を巻くのです。
そんな今井健太郎さんが、全開の狂気を込めたのが当施設と思われます。だって、およそ3セットが標準と言われるサウナーに対して、5サウナ3水風呂という設計はそもそも過剰、狂気の沙汰としか思えない。コンセプトからして過剰なのだ。
・いまなお最速で進化を求めている
まだオープン間もないし、行く限りはいつも繁盛しているのですが、ちょくちょくリニューアル工事を重ねてブラッシュアップを重ねてます。それだけでなく、「サ飯東京」たる地下飲食スペースを開業し、特にラーメンに力を入れているというではないか。これは食わねば、である。
◾️サウナ特異点 赤坂
他にも個室サウナで「サウナタイガー」「アカサカサウナ」さんも赤坂エリアに、2022年、2023年と立て続けにオープンしている。
赤坂、すごい。こわい。住みたい。なりたい。
もはや、戦国時代、バトルロイヤル、蠱毒、死滅回遊、どんな言い回しをしても陳腐に思えるほどの極地戦。設備や売上や集客での戦いだけでもない、今井健太郎さんとそれ以外の建築士の戦いでもあり、熱波師とアウフギーサーの戦いでもあり、サ飯の戦いですらある。
いや、もはや戦いですらないのかもしれない。サウナ東京でキメてから生姜焼きを食べたって良いし、オリ赤で黄金体験してからSPA:BLICでゆっくりしてもいいのだ。
とにかくサウナが合理を超えて密集していて、重力さえ、宇宙の理さえ乱れた特異点、赤坂。
「天国に行く方法」さえ、ここにはあるかもしれない。答えを求めて、私はこれからも赤坂に行くだろう。
「『カブト虫』『ジョット』…あれ、『らせん階段』ってアスティルの螺旋階段か?じゃ、じゃあ『秘密の皇帝』って井上勝正さんのこと?」
赤坂で訳のわからないことをブツブツ言っている人がいたら、それがササウナですので通報せずにそっとしておいていただけると幸いです。カブト虫ッ!ドロローサへの道ッ!