東京ゆらんミニ〜湯の楽 代田橋編〜
サシミンク視点
この日は朝から代田橋に行くのだと、心の中で繰り返していた。朝、仕事始めに代田橋、昼、ランチをしながら代田橋、夕方、あと1時間後には代田橋。代田橋、代田橋、代田橋と何度も何度も言い聞かせていた。
仕事も終わり代田橋に向けて出発。勿論電車で。自分で言うのもアレだが、駅の降り間違えというのはしない。寝過ごすことはあっても降り間違えることはない。そう、この日までは。
ようやく代田橋に着いて改札を出る。ふと違和感を感じる。なんか見たことある駅の改札じゃないか?とりあえず代田橋に着いたのでササウナさんに連絡する。どうやらササウナさんも改札を出たところにいるのいう。しかし、どんなに見渡してもいない。まさか、、と思い駅名を見に行く。『笹塚』。『松田ァァ、誰を撃ってるぅぅ、ふざけるなぁぁ』である。
頭の中がデスノートでいっぱいになったのも束の間、急いでササウナさんに駅を間違えたことを伝える。京王新線乗る用事なんてマルシンスパ行く時だけだったので完全に癖がついてしまっていたのだ。ササウナさんは『歩いて来れるし現地集合で!』と言ってくれたので、急いで向かう。
もちろん待たせるのは忍びないので走る。近くまで行くとササウナさんの姿が。『すいませんー』と開口一番伝えると、ササウナさんは笑ってくれた。救われた気持ちになった。
そんなやらかしはあったものの、しっかりと湯の楽に到着。広々としていて、一息つきたくなってしまうが、そうは問屋が卸さない。そう、サウナに入りたいのである。
汗を流し、我々はサウナに向かった。テレビ付きのサウナ、実家のような安心感。さっきのやらかしを癒してくれる空間。それが、湯の楽のサウナだ!
気持ちが疲れていたせいかいつもより汗が出る。(走ったからかもしれないが)
水風呂は比較的広めな感じ。のびのびも入れる。外気浴も天井が空いているタイプの場所で可能。
本当に良い施設だった。
もっとサウナの感想を書くべきだって?
この日は(駅間違えによって)感情的になり過ぎて記憶が混濁してるんだ。許してほしい。
ササウナ視点
京王新線、都内在住でも乗りそうでなかなか乗らない路線である。オペラが好きな人は初台で降りて、オペラシティとか行くんだろうか。残念ながら私はサウナが好きな人なので、乗るときはすなわち笹塚で降りてマルシンスパに行くときである。
その笹塚の隣駅、代田橋が今回の舞台「湯の楽 代田橋」である。銭湯の名前にも駅名が入っている。なるほどすげー分かりやすい。
と、私は思っていたが、サシミンクさんは見事誤って笹塚で降りたらしい。サウナーが京王新線に乗ったら笹塚で降りてしまう、これはもうあるあるなので私は何にも気にしてなかったのだが、100mくらい遠くから「すいませーん」と謝りながらダッシュしてきて笑ってしまった。
まあ、そんなアレコレは置いといて、湯の楽代田橋ね。
普通のお風呂に加えて露天風呂兼外気浴スペース、テレビ付きサウナ、水風呂と三拍子揃った文句なしの銭湯である。
特徴的なのは露天風呂だろうか、なんかこう、岩の途中のところからダバダバとお湯が落下してくる、人工滝のようなところがあって趣きがあって良い。とっても良いのだが、我々は銭湯経営を学びし者なので「あれ用のポンプってランニングコストどうかな」なんて無粋な話をしてしまった。そんな話をするのは、女の人と食べログとかミシュランとかで高評価の店に行くたびに「この立地でこの客数、この単価だと、原価がこれくらいで、利益率が…」とか言い出す意識高い系の有名私大卒業、28歳経営コンサルタントくらい無粋なことなので、「思っても言わない」が正しい態度である。
いま、唐突に脱線してかつ偏見を披露したことをお詫びする。
まあ話を戻すと。銭湯自体はすばらしかったし、たまたまサ室のテレビでやってたバナナマンとサンドウィッチマンの旅番組がめちゃくちゃ面白かった。