【サウナ図解攻略】ウェルビー栄編
ウェルビーを愛し、ウェルビーに愛される男ことササウナです。迫る年の瀬を前に、出張にかこつけて異常な頻度で訪問するせいで名古屋に愛人がいると疑われる原因になっているウェルビーについて語り尽くしたいと思い立ちました。愛人はいません。
記念すべき第一回は、当時始まった「サウナシュラン2018」に選ばれた第一のサウナ、「ウェルビー栄」を語ろうと思います。つまり、昭和のジジイ用語で言うところの「サウナの一丁目一番地」。それが、ウェルビー栄です。
■ラップランド以前の思い出
ウェルビー栄といえば代名詞のようにセットで語られる、「気温-25℃」のイカれた設定(※褒めています)でフィンランドの冬を再現したラップランド、アイスサウナである。ちなみに水温は話題になってからずっと混んでいるのでいまは4℃くらいのことが多いと思うが、できた当初は普通に水面が凍っていることがあった。つまり0℃である。
しかしこのラップランドが完成したのは2017年の年末、それ以前のウェルビー栄について知る者はなにげに少ないのでは無いだろうか。私はジジイなので知っている。当時の印象から語りたい。
まず、ウェルビー栄といえば板東英二さんである。
ビルの2階からチェックインして、左手側の壁をつたいながらロッカーを進んでみると、あなたはそれに出会うだろう。
ここが大好き ここが大切な家 板東英二、とある。
そして私はこれを見るといつも思う。
「板東さん ここはあなたの家では無い」
不動産の登記簿を調べた訳では無いが、ここはたぶん板東英二さんの家では無い。会ったことも無い。でも、まあ、「大好き」その気持ちは分かるので、私は英二を咎めない。咎めないから、撮影禁止なロッカーで撮影してしまった私のことを皆さんも咎めないでほしい。マジカル頭脳パワー世代としてついテンションが上がってしまったのだ。
このペースで行くとなかなか入浴スペースに到達しないので、ロッカーの話はこのへんにしておく。
さて。浴室である。
ざっと記憶で図解したので見てみて欲しい。
Windowsのペイントで描いたのでクオリティは許して欲しいが、右手前が入り口、すぐ右の紫の四角がこれはこれでアイスサウナ(空調で寒くなっているところ)、水色の円は水風呂である。正面の緑色が一番大きい浴槽であり、右側の二重扉の先、オレンジ色がサウナ室である。このあたりはラップランド関係なくずっと変わっていない。
■サウナヨガ
ラップランド以前のウェルビー栄は、1時間ごとのイベントを売りにしていた。今と同じような熱波もあったが、特筆すべきは「サウナヨガ」である。
インストラクターのお姉さんが唐突にサウナに入ってきて、ヨガを教えてくれるのだ。
私はこれを初めて受けたとき、まったく心の準備が無かったのと、裸眼の視力が死んでいること、たまたまインストラクターのお姉さんがベージュ系の水着を着ていたこともあり裸だと錯覚、そして(名古屋以外の人にはわかりづらいかも知れないが)栄という繁華街であることもあり、「えっ、なんか、別料金が要るサービス始まっちゃった?」とめちゃくちゃ焦ったのをよく覚えている。
サウナヨガ、今もあるんでしょうか。肩こりにいいんですよね。
■ウェルビー栄の狂気
もう一度、図解を出す。
右下の入り口から入って正面奥、緑色の四角が浴槽である。時期によって薬湯だったり、柚子やら、晩白柚やらが浮かんでいたりする。
ところで皆さんお気づきだろうか、緑色の四角が、右側のオレンジ色のサウナ室に少し入り込んでいる。これは私がペイントをミスった訳では無い。
どうしてか分からないが、サウナ室と浴槽を隔てるガラス壁は、水中まで及んでおらず、つまりサウナ室にちょびっとだけ浴室がハミ出している。具体的には、サウナ室側から「足湯」ができる。
意味がわからない。
あるいは、マシンガンを持った銀行強盗ならぬサウナ強盗がウェルビー栄のサ室を占拠、ドア付近で睨みをきかすような極限状態において、ギリギリこの湯船のところから脱獄みたいなことが、たぶんできる。
意味がわからない。
なにこれ?
足湯?なんで?
皆さんはどうだろうか。「あー、サウナも最高だけど、同時に足湯もできたらもっと最高だよな!」と思うことがあるだろうか。
私は、無い。
いや、でも、自分には無かった発想だからって、頭ごなしに否定するのも良くない。こういう考えの人がいるから社会の断絶がなくならない。
百聞は一見にしかず、とにかく私はサウナ室から足湯に入ってみた。
サ室が100℃近く、足湯が40℃ちょっとである。入ってみた感想は「サウナに入りながら足湯に入ったらこんな感じやろな」という感じだった。それぞれの感触が全然マリアージュしない、なんなんだ、これは。この違和感は。
やってみたから、堂々と言える。
意味がわからない。
ウェルビー栄、イカれてるのか?(※褒めています)
ちなみに余談だが、この右手のサウナ室はテレビがあるのだが、指向性のスピーカーが内蔵されているそうでテレビを見たい人は見れるし、見たくない派の人は音も聞こえないようになっている。
この気遣いと足湯の両立でますますウェルビー栄がわからない。気配り上手な繊細な狂人。どこまでも一筋縄でいかない。
■そしてラップランド爆誕
もしかしてウェルビー栄は、あるいはウェルビーの米田社長はイカれていらっしゃるのかな?その疑問は、ラップランドの爆誕で確信に変わる。冒頭の通り、凍る水風呂。路面も凍っていて歩くだけで危ない。入ったら入ったで心臓も止まりそうだ。
イカれている(※略)。
ラップランド部分は、「日本にフィンランドを作ろう」という、米田社長の肝煎りのゾーンである。アイスサウナはもちろん、セルフロウリュができる森のサウナ、それから図に収まりきらなかったが左の方に横になれる整いスペースがあって、なんか鳥がチュンチュンしているのが聞こえる。私は行ったことが無いが、きっとフィンランドはチュンチュンしてるんだろうな。
あと、図の手前中央は25℃くらいの水?に、なぜかチェアが沈めてあって、水中で横になれる。「水中で横になれる」言い得て妙というか頭の悪い日本語だが、そうとしか言いようがない。意味がわからないが、もうツッコミが追いつかないので諦める。
■最後に:私のウェルビー栄の楽しみ方
今回は60分コース念頭で説明する。
まず、入館したら板東英二のロッカーにお参りをしてから、高速で服を脱ぐ。公式には、ロッカーから浴室まではサウナパンツを穿くなどして、つまり全裸は良く無いのだが徒歩5秒くらいで着くので、ハンドタオルがあればまあ十分である。60分は短い。少年老い易く学成り難し。
まず、体を洗う。歯ブラシも無料なのでついでに磨くと気持ち良い。
そして、向かって右の普通のサウナ、からの丸い水風呂。これが1セット目。
そこから間髪入れずに森のサウナに突撃し、できるのであればロウリュもたしなむ。
それから、例のアイスサウナである。昨今、ウェルビー栄は大人気なのでそんなに構えるほど冷たくは無い。と、私は思っているが悲鳴を上げて出ていく人も多いので私の耐性がバグったのかもしれない。普通に1分は入れる。これで2セット。足の感覚が無くなってコケそうになるのでマジで気をつけよう。
3セット目は、アウフグースがあればそれを受ける。無ければどっちのサウナでも良い。鳥チュンも楽しみたい。ここはまあ、好き好きで。
で。着替えたらだいたいちょうど60分である。ウェルビーはサ飯も美味いのだが、個人的には店を出て真っ直ぐ北上して、「すしざんまい」に行くのが好きである。
あとはプレミアルームの話とかもしたいが、もうキリがないのでこれで終わります。
次回、今池編に続く。
◼️2023年4月24日追加
あの板東英二ロッカーに衝撃の事実が!マジカル頭脳パワー世代、刮目せよ!