いつも私の隣にいてくれた...今井湯♨️
タワマン並ぶ武蔵小杉。そんな武蔵小杉の中心から少し離れたところに、その銭湯はある。
その名は『今井湯』
サシミンクのメンタルが落ち込もうと、花粉症で苦しんでいても、仕事で帰りが遅くなろうとも、彼女に振られて1人になろうとも、いつでも隣にいてくれた。
あと何回今井湯にお世話になれるのか、分からないからこそ、今、今井湯の感謝の意味も込めて想いを綴りたいと思う。
『ああずっと、ずっと側にいてくれたのか...我が今井湯よ...』
◆いつでも行ける銭湯こと今井湯
今井湯はほぼ年中無休で営業している。年末年始もやってる。
2023年4月現在、平日は午前7時から10時と午後3時から午前0時まで、土日祝日は午前7時から午前0時までの営業。時々臨時休業はあるが、ほぼ開いてる。
その時点で神だ。
朝風呂できるし、夜もサウナ入れる。どんなに人生が辛くても『俺には今井湯があるぜ、へへっ』と支えてきてもらった。
人と関わりたくないくらいに疲弊した時も、今井湯なら行ける。番頭さんが物静かな感じな人が多いので、『サウナ、大人1人』という単語を発するだけで済む。
後は720円を渡すだけ。
あとは脱衣所で服を脱ぎ、風呂場に行くだけ。
その後は風呂入ってサウナ入って、出てくる頃には人間性を取り戻している感じになる。
◆3種類の湯船にサウナと水風呂、それで良い
今井湯は特段変わったところのない銭湯だ。
1.炭酸泉
2.ジェットバスが付いている熱めの湯船
3.シルク風呂
4.サウナ
5.水風呂
以上だ。
だが、それで良い。
いつも行く銭湯では、何をするか深く考える必要はない。
いつもの様に身体を洗い、炭酸泉で一息つく。身体が温まってきたら冷水機で水を飲み、タオルで身体の水を拭き取る。
サウナマットを手に取り、水で流したらサ室に入る。
上段に座ってテレビの音声を聞きながら、12分間じっくり過ごす。何も考えない。
12分間しっかり汗をかいたら外に出る。
かけ水をして水風呂に浸かる。水風呂は17℃前後。程よく冷たい。ゆっくりと身体を冷やす。水風呂の後ろにある窓が開いていて、風がちょうど良い強さで吹き込んでくる。
整い椅子は無いので、洗い場の椅子に座って一息つく。ぼーっと過ごす。
今井湯で過ごしている中で余計なことを考える様であれば、その日は余程疲れているということ。私自身の状態を測るのに、ちょうど良い。
一時期、仕事でしんどい時期があったが、その時はサウナに入って頭をまっさらにしているはずなのに、嫌なことがハッキリと思い浮かぶ。
後にも先にもサウナに入っているのにも関わらずしんどい気持ちになったのはその時だけであったが。
話は逸れたが、体調を可視化するのに役立つということだ。
さて、身体を冷ましたら次のセットに移る。
しっかり3セットする。
3セット後に、シルク風呂で足を伸ばす。マイクロバブルによって白く見える。これも無性に癖になっている。
締めはジェットバスで刺激をもらう。座るタイプとしゃがむタイプの2つがあるが、私の好みは座るタイプのほう。足裏にも刺激が来る様になっているからだ。
水風呂で締めたらそのまま出たほうが良い説もあるが、その形式にこだわっているわけではない。
これをこなすのが日常である。
◆サウナにテレビがあるということ
今井湯のサウナにはテレビがある。このテレビの存在が何故か嬉しい。普段テレビを見ない私としては、今井湯のテレビのみが日常的にテレビと触れる機会となっているのだ。
ベルサイユのばらの特集、健康、海外ドラマ、ニュースなどを雑多に見る。
へぇー、こういう感じなんだ。これ以上も、これ以下の感想もない。
サウナで、ものすごく興味があるわけではない話題に触れる。
この意味を成しているのかわからない時間。これが至福に感じられる。
ひたすら生産性を求めて動き続けなくてはいけなくてはいけない社会の中で、こうした深い意味のない時間を過ごせるのは贅沢なのではなかろうか。
ぼーっと温まって、雑多な情報が流れていく。それを深く考えずに楽しむ。
もちろん、テレビがなく、静かにサウナを楽しむのも好きだ。だが、今井湯の感じが疲れている私からしたらちょうど良いのだ。なんで良いかは分からないが。
テレビの流れているサウナのある今井湯無性に好きなのだ。
好きなものはしょうがない。
◆そして、また今井湯に行く
これを書いている時、また私は今井湯に行こうとしている。
何度でもいうが、いつでも受けて入れてくれる今井湯の存在に今後も救われることになるのだろう。
何気ない時間も、癒しを求めたい時も、どんな時でも今井湯はいてくれる。
武蔵小杉にある数少ない居場所の1つが今井湯なのだ。
私にとっての『ちょうど良い』がある。
背伸びしなくてもいける血があることの有り難さ、この感謝を忘れることはない。
もし、ちょっとした幸せや癒しを探しているのであれば、近くの銭湯に行ってみよう。
そこにしかないものがあるから。
今井湯ホームページは↓