
【サウナ図解攻略】サウナリウム高円寺
どうもササウナです。
サウナリウム高円寺。ですか。
また中央線で、ルーフトップとは別にオシャレなサウナがあるんだなとは思っていたけど、年初から忙しすぎてなかなか身動きが取れなかった。
身動きが取れないといえば…
ジョジョの奇妙な冒険、第3部主人公空条承太郎は、時を止めるという恐るべき能力を持つ宿敵DIOとの戦いの中で、同じく身動きが取れなかった。しかし恐るべき成長を遂げ、「止まった時間の中で自分も2秒だけ動ける」と気づいたとき、こう言った。
「もらった2秒という時間だけスタープラチナをブチかますだけだ」
なるほど、かっけぇ。
そして私ササウナも、唐突に2時間ほど空き時間ができた。なので、言わせてもらう。
「もらった2時間という時間で図解をブチかますだけだ」
■激戦区 高円寺、激戦区 中央線
舞浜駅を語るのにディズニーを避けて通れないように、高円寺を語るのに大競合「小杉湯」を避けて通れない。すぐ近くに「なみのゆ」もあるし、それらはサウナが無いとしても、駅近に古豪「サウナサンデッキ」がある。
そしてサウナリウム高円寺は、駅からまあまあ歩く。7分くらいだ。
ちなみに中央線でちょっと動けば、高円寺から6分の西荻窪にROOFTOP、5分で東中野の松本湯、4分荻窪のなごみの湯がある。ぜんぶ駅近だ。
文句を言いたいわけでは無い。私が言いたいのはこれだけだ。
「無茶しやがって」
むろん、褒め言葉である。
■ビル4階と屋上がサウナリウム高円寺
まず、ビルの説明をしたい。
向かって右下の階段からのぼって来て入口である。ファミマの隣から入っていきます。
エレベーターとかそういうのはない。
フィンランドのことわざに、「歩けるうちはサウナに入れ」というものがある。つまりそういうことだ。
細い階段を踏みしめながら登っていくと

3階に、ムムッてなる看板がある。
ここはまだゴールでは無い。トリキとかワタミとかのチェーン居酒屋で育った私には、このBar Loungeたるものがどういう業態・料金体系がなんなのかいまいち分からないが、トリキよりは高いということは分かる。
気にはなるが、図解で忙しいので見送らせてもらう。
この上4階からが、サウナリウム高円寺である。
気には、なる。
■図解 サウナリウム高円寺(4F部)

つい本気を出してしまったが、こんな感じである。
まず正面で受付である。各種電子マネーにも対応してくれる。ガッシリした体つきのお兄さんにお金を払う。
「雨ですけど、ポンチョが200円で貸し出せて屋上で外気浴もできる」そうだ。
雨ですけどと、とネガティブな情報をわざわざ言ってくれた優しさを汲んで、ポンチョに課金した。
ちなみに受付のカウンターで、先ほどの3階のお店の割引券を配っていた。
ああ。
気になる。
■シャワー
良い感じのシャンプーで頭を洗った。
■サウナはいいぞ
新しい。良い。ストーブの石も温度も充分だ。
そしてベンチ3段である。ベンチはドアと並行にあることがほとんどだが、ここは斜め45度になっていてなんかそれだけでスタイリッシュだ。
セルフロウリュもできるのだが、先ほど受付にいた身体の分厚いお兄さんがおもむろにアウフグースもしてくれた。最初はゆっくり、段々と強く。模範的な熱波であった。
■水風呂もいい
十分な広さがあって良い。15℃くらいだろうか。
それにしても、バーラウンジとは一体…。
■あたしはこの石の海から自由になる
これは、冒頭の空条承太郎の娘ことジョジョの奇妙な冒険第6部主人公、空条徐倫の名台詞である。石の海とは、冤罪でグリーンドルフィンストリート刑務所、別名「水族館」に収監されている自身の状況を表していて、自由になるというのはつまり脱獄である。
時に、ここはサウナリウムである。公式サイトを見るに、「アクアリウム」要素を備えているからこそのネーミングであるという。
そして、このサウナリウム高円寺を見渡す限り、アクアリウム、つまり水族館要素を醸しているのは整いスペース奥、私が図解で「水族館」と記した部分である。
これが何かというと、ズバリ「まあまあでっけぇテレビでお魚さんたちの映像がずっと流れている」。ついでにいうと、なんか海っぽい感じの、波っぽい感じのBGMが流れているのだ。
オシャレである。そこに異論はない。
だが、あえて言わせてもらうなら、「もっとでっけえテレビか、あるいはプロジェクタの方が良いのでは?」とちょっと思った。そして、「波のBGMより、反町隆史『Forever』の方が、個人的には海感が強くて好きだ」という、私からの忌憚のないご意見を申し上げたい。
だがまあ、私に合わせてテレビを大きくしたところで、「どっちみち裸眼の視力が死んでるから見えねえ」し、あと往年の名作月9ドラマ「ビーチボーイズ」の主題歌に反応するのは私のようなジジイだけなので無視してくれて構わない。
だったら最初から言うなよである。
だが、ついでに、まだ言う。
グリーンドルフィンストリート刑務所、別名「水族館」であるが、ついぞ作中で出てきた水棲生物は「ワニ」だけだったと思う。
荒木飛呂彦先生に文句を言うのはおこがましいが、ワニしかいないのであれば、それは私の感覚では「熱海バナナワニ園」の方が別名に相応しいと思う。
「あたしはこの熱海バナナワニ園から自由になるッ!」
うん。
めちゃくちゃだっせぇ。
■お客さんもオシャレな気がする
そういえば、旅行支援も始まったし、川本真琴さんが歌う通り、神様は何も禁止なんてしてないと思うが、なんか若くてオシャレなお客さんが多かった。ソロは私だけだったんじゃないか。みなさん、迷惑ということは全然ないが普通に世間話をしていた。
しかもなんか、サ室で聞いた「読んだ本の話」が知的だった。
「だからさ、結局、飲食店ていうのはさ、ここ30年は受付をする、サーブをする、その部分は構造が可視化されてない、だからずっと構造が変わってないのよ。そこを可視化していくことによってイノベーションが起こせるって、読んだ本に書いてあった」
いったいどんな本なのかと思ったが、また飲食店がどうこう言うので忘れかかっていたバーラウンジのことが、また気になり始めた。
■屋上外気浴もある
一回バーラウンジのことは忘れようと思って、ポンチョを着て屋上に出た。サウナ→水風呂、を経て、ロッカーでタオルで体拭く、ポンチョを着てメガネを装着、フロントを経由して一回店を出て屋上に行くのだ。
しかも雨である。
これはお兄さんの忠告を無視した私が悪かったのだが、めっちゃ雨だなと思ってテンサゲしたが、でも小雨の屋上には意外と人がいた。図解はごめん省くが、インフィニティチェアとかが結構ある感じ。そして、この屋上は貸切にしてBBQができるらしい。
それは良いことだなと思ったが、冬の雨は結構キツくてすぐにサウナに帰って、もうちょっとセットを決めてフィニッシュとした。
■飲食部分にもアートがある
飲食部分、お店の人は休憩スペースと呼んでいたと思うが、ビールとナッツかなんかを買って入ってみた。

これが自分の家だったらめちゃくちゃモテそうだなと思ったのだが、あいにくオシャレからもモテからも縁遠い青春だったので、ソワソワしてしまった。いつ、3代目Jソウル何某が躍り出てきてもおかしくないイキフンで、落ち着かない。やはり私は心の中ホームサウナ、ウェルビー名駅で横になりながら「築地魚河岸三代目」の方の三代目を漫画で読んでいる方が性に合っているな。そんなことを思いながら、ビールを飲み終えて、4階のサウナリウム高円寺を後にした。
3階を通る時、2秒だけ立ち止まった。