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60分コースを極める

どうも、ウェルビーを愛しウェルビーに愛される男ササウナです。

今日はサウナの中でも、60分コースをいかに極めるか、を語ります。

▪️60分コースを勧めているわけではない

おいおいおいおいおいおいおいおい。タイトルと矛盾してないか、蹴り殺すぞ。そう思う方もいらっしゃるでしょうが、蹴り殺すのは少し待っていただけませんか。

ゆっくり入りたい方が居るのはよくわかります。

「仮眠を挟みたいので3時間は絶対要る」

そういうお考えも分かる。私だって時間があればフリーコースで入るし、宿泊できるなら宿泊する。

だが、多くのサウナ専門施設においてしばしば「60分コース」が存在する。そして60分コースは最安であることが多い。

つまり世の中にそういうニーズがあるという地平に、まず立っていただきたい。

▪️60分は捻出するものである

これを大っぴらにするのはカッコ悪いことだと思うのですが、正直に言います。

毎日、めっちゃ忙しい。

しかしどうだろか。この忙しさは「一日に60分も捻出できない」ほどだろうか。

たとえば昼食、1時間かけて食ってませんか?

なんなら15分くらいで食べ終わって、残りでスマホをダラダラいじってませんか?

45分くらいはどうにかなりません?

もっというと

「昼食、要りますか?」


夕飯まで我慢できませんか?

できますよね?

そしたらホラ、60分、時間できたでしょ?
世のサウナには、60分コース、あるでしょ?

そしたら、分かるよね?

行かねえわけにはいかねえだろう!

一瞬「えっ?行くの?行かないの?」となる名シーンを模写


▪️60分コース攻略法【基礎理論編】

いざ、60分でサウナするとなると、下準備が必要である。

仮にサウナで10分、水風呂2分、休憩3分とるとこれだけで3セットで45分もかかるのだ。

これらの時間はできるだけ削りたく無い。だから他のことに1分でも使わないような下準備が、努力が要るのだ。

・トイレに行かない

トイレはなんだかんだ数分のロスを生む。皆さん良い大人だろう。「急なおしっこしたくなっちゃった」とか、そういうのはなんとかコントロールして修正して欲しい。サウナに辿り着く前の駅のトイレとかコンビニとかで済ませて欲しい。

そういえば、サシミンクさんと出会って半年くらいした頃だろうか「こういう理由で、おれはサウナでトイレに行かない」と明かしたのだが、それを聞いたサシミンクさん

「一体いつから鏡花水月を使っていないと錯覚していた?」と藍染惣右介に言われた平子真子、ぐらいビックリしていた。

15分くらいビックリしていた。

そんなにビックリしなくてもよくない?

・着替えを短縮する

まず心がけたいのは「めんどくさい服を着ない」である。ここでいうめんどくさいとはつまり、「着脱に時間がかかる」ということだ。編上げのブーツとか、シャツにカフスをつけるとか、ごちゃごちゃブレスレットをつけるとかがこれにあたる。

私は仕事柄だいたいスーツだが、それでも商談が終わればさっさとネクタイを外しておくし、スーツもシャツも「シワにならない」ことを最優先に選んでいるので、超速で脱いでホイってロッカーにぶち込んでも大丈夫なのである。

才覚と時代が噛み合えさえすれば、私も「とにかく明るい安村」さんか「小島よしお」さんのように、海パンひとつで働きたかった。それなら着脱が劇的に楽になるのだが…こればかりは私の芸人としての才覚の無さを恨むしか無い。

・最後の休憩(外気浴)を短時間にするか、カットする

季節にもよるのだが、3セット目の水風呂の後の休憩。これはもう、短くするかカットしても良い。高速で着替えて精算して外に出れば、服を着ていようがこれも立派な「外気浴」である。

・髪の毛に時間をかけない

髪の毛をドライヤーする時間というのも結構ロスである。

本当は、それこそ「とにかく明るい安村」さんのように、坊主かそれに近い短髪にしてしまった方が良い。だがこればかりは似合う似合わないがある。私は似合わない。

しかも天パなので濡れたまま放っておくと漏れなく前髪がくるくるして、「白山と三田さん」の白山くんとちょうど同じになるので、せっせとドライヤーをしている。

こればかりは私の髪質の才覚の無さを恨むしか無い。

とにかく明るいササウナになりたい人生だったが、まあ、無い物ねだりしても仕方がない。私の場合はここがネックになるので他で調整するしかない。

皆様もどこは譲らずにどこが削れるか、まず基本ムーブを考えて欲しい。


▪️60分コース攻略法【実践編】

では具体的に、どうやって60分コースをこなしていけば良いのか。最近、図解攻略したサウナを例に説明しよう。

・初級編 サウナ道場@渋谷

サウナ道場。超頻回ロウリュによる常時アチアチサウナ、常時8℃くらいのシングルキンキン水風呂、無数のインフィニティチェアによる休憩スペース。これらがみっちりした導線に集まっていて「迷う必要がない」。

温度的に「サウナにも水風呂にも長時間入れない」ので60分に収めやすい。調整するのは「休憩」の時間だけなので、己の肉体と対話しながら60分の黄金パターンを見つけよう。

それにしても、「アチアチサウナ」「シングル水風呂」「インフィニティチェア」のトライアングルはすごい。

まるで、ジョジョ6部ストーンオーシャン、主任看守ミューミューのスタンド「ジェイル・ハウス・ロック」の攻撃を受けて、「新しいことを3つしか覚えられなくなった空条徐倫」のように、このトライアングルを回っているだけで他のことを何も考えられなくなる。

なので、うっかり手動のロウリュ、店員さんのウチワロウリュにぶつかった時「よくわかんないけど、いちばん強く、いちばんたくさんください」と何も考えずに答えてしまい、いちおうなんとか耐えたが内心では「う~~ううう あんまりだ…HE EEEYYYY あァァァんまりだァァアァ AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!おおおおおおれェェェェェのォォォォォ うでェェェェェがァァァァァ~~~!!」

と、泣いた。腕は、あまみに染まった。

・中級編 オアシスサウナ アスティル@新橋

ものすごく具体的に60分の使い方を書いたので読んでもらえると早いのだが、ま、かいつまんで言うと、湯船が2つ、サウナもスチームとドライとあるので、まずその選択を予め考えておくこと。そして、着替えや移動で迷ってロスしないことが大切である。
下調べと準備、そして自分自身のサウナ水風呂休憩のパターン熟知が勝利の鍵となる。

アスティルで60分に収めることができるようになれば、まあだいたい大丈夫ともいえよう。


・上級編 サウナ東京@赤坂

こちらは「サウナが5つある」。これら全てにしっかり入ろうと思ったら、どうやっても60分には収まらない。

60分コースを完遂するということは、「何かを捨てること」である。どれも魅力的なサウナのうち、多くても3つに絞ること。この難題に、サウナを愛する者ほど苦しむことになる。

ましてやできたばかりの人気施設である。「よっしゃ、今日は昭和遠赤、蒸気乱舞、瞑想の順でいこ!」と決心しても、アウフグースが始まるとか、瞑想がいっぱいだったりで予定通り行かないこともある。

自身の熟知、下調べに加えて、臨機応変さも必要になってくる難易度の高い施設である。

▪️60分コースのメリット

以上のような実践を経れば、60分コース攻略をモノにできるようになるだろう。たぶん。知らんけど。
60分コースを乗りこなせるようになれば、こんなにメリットがある。

・安い

だいたい3時間とかフリータイムが2,500-3,000円することに対して、60分コースは1,500円くらいのことが多い。上記で紹介した3サウナもだいたいそんな感じだ。余ったお金で別日にまた60分できる。最高。

・昼休みがサウナタイムに

これについては、就業場所の立地次第ではあるが、可能である。私は外回りの営業なので、割と自由自在に行きまくっている。ただ、腕にあまみを発し、顔色が異常に良くなっているのでバレるときはバレる。私はサウナ中にテレビの取材を受けて翌朝オンエアされバレるという派手な会社バレ、全社バレをしているが、クビにはなってない。
真似する場合は就業規則とかをよく確認しような!

・飲み会前の待ち時間に

飲み会の前に60分サウナをキメると、まず最初のビールがアホほど美味くなるのと、あとは余計なストレスが一度ゼロになった状態で飲み会が始まるので、最初から楽しくておすすめです。


▪️Ars longa, vita brevis.

Arsとは英語で言うところの「Arts」つまり、芸術とか技術のこと。何かを極めるのには果てしない時間がかかるのに、人生(vita)は短い。

私たちはこのnoteでサウナの神秘に迫り、技術を学び、愛を咆哮している。しかし、サウナの神秘を掴むことも、技術を体得することも、愛を正確に咆哮し切ることも、限りある人生の中で達成できる保証はない。あと、図解とか、カレー作るとかもあるし。やりたいこと多い。

ただ一つ確かなことは、私たちの目指すところに行くには、1度でも多くサウナに入るべきだ。そのために「60分コースを極めること」の努力は、これからも惜しまずにいきたい。人生は短い、迷ってる時間をかき集めて60分生み出してサウナに行こう。

言いたいことはだいたい言い切ったので、蹴り殺しご希望の方はご連絡ください。60分サウナで受けて立ちます。


模写したけど使いどころが分からなくなった承太郎。模写楽しい。





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