ちゅうおんカバー予想
エビ中にハマっている。
個人的に春ツを終え(TDC休みになったら行くかもだけど)次はファミえん。
今年は1日だけの参加の予定なのだが、早くも夏の気配が私の周りにも漂ってきた。
先日、掃除のため窓を開け風を通していたところ一瞬にしてクーラーの冷気を奪い去って行った外気。
地球ができてから時間が経つのだから、いい加減空調システムを地球に実装して欲しい。聞いてるか、創造主。お前に言ってるんだぞ。早くアプデしろ。
そんな今日この頃ですが、先日ちゅうおんが発表された。
生バンドで楽曲と歌声にフォーカスした最高イベント。昨年はオケラディスコに置きかわったが、今年はめでたくちゅうおん開催が宣言された。(オケラも好きだからそっちもやってくれ)
私個人として、ちゅうおんは参加したことがないのでとても楽しみである。
ちゅうおんの特別企画として、メンバーのカバーコーナーがある。最高カバーすぎるので定期的にライブ音源を聞くし、そのカバーの選曲が毎年良すぎるのだ。
小林歌穂さんに関しては、中島みゆきの糸や、大塚愛の黒毛和牛~を過去にカバーしていて、声質的にマイナスイオン垂れ流しの状態なのだが、2022年公演に関してはEGO-WRAPPIN'の『くちばしにチェリー』がカバーされ、その荒々しくも凛々しい歌声に脳が震えた。仰け反ったからね。マジで。音源だけで。
なので、『今年はなんの曲をカバーするのかな』という楽しみと同じタイミングで、『この曲をカバーして欲しい』と言う『俺の最強カバーソング』の予想がTwitterでたち始める。
そしてそれに公式も乗り、ハッシュタグで投稿企画などもしだしたのでファミリーの普段聴いてる曲なんかが垣間見えて面白かった。
さて、ご多分にもれず今年のちゅうおんが発表された瞬間から、自らのプレイリストを掘り返しメンバーに当てていく。歌って欲しい曲なんか山ほどあるのだ。
考えてみても欲しい、自分が大好きな曲を自分の推しが生バンドで歌うかもしれない。人生のご褒美でしかないじゃん...
エビ中は10人、それぞれの歌の上手さがある。
力強く歌う『説得力』的な上手さ。
まるで曲の主人公のような『表現力』的なうまさ。
曲を通して、自らの記憶や心のかさぶたをひっぺがしてしまいそうな『これ俺の曲じゃん...』的に聞かせる上手さ。
全員の歌のうまさのベクトルが違うので、カバー曲を決めるのもなかなか難しく、それでいて楽しいのである。
私はひとまず連想ゲームである程度のアーティストや方向性を絞りながら、カバーして欲しい曲を洗い出していく。
例えば、小久保。
彼女はヘローの歌い出しから感じる『今そこにある幸せ』感というか、とても身近だけどハッとさせられるような気づき的表現が魅力だと思っている。だから、身近な衝動や欲求を歌うくるりのワンダーフォーゲルがめちゃくちゃ良かった。
そして真山。
まやさんは、深い低音と色気がひとつの魅力だが、過去に真夜中のドアをカバーして、アダルト感溢れていて良いし、違う年にはシンデレラボーイが持つ愛憎を、しっかり大人バージョンとして昇華した。これはもう、真山に人生ダメにされたオタク以外でも狂うだろこんなの...
例にあげたように、魅力を爆発させる一面もあれば、小林歌穂さんが歌うくちばしにチェリーのような、エビ中楽曲とはまた違った方向性を見せてくれるのも楽しさの一つである。
『さて、今年は誰になんの曲を歌って欲しいかな』と、比較的知名度があり、その人たちの代表曲を探っていく。
その道中でたどり着いたのがストレイテナーだった。
4ピースバンドで日本を代表する重鎮である。
文学性も高ければ演奏もうまい。ベースがバカうまいひなっちがいるし、堀江テナーもめちゃくちゃ歌が上手い。
『歌うますぎ若手バンド10選』みたいなショート動画に出てくるボーカリストは、全員堀江テナーと飲みながら、低く安定しつつ内側に熱を込めた『生ひとつーーーーー』を聞き、『あ、実家に帰ろうかな....』とひっそりガッカリして欲しいくらい歌が上手い。
全曲聞き込むほどでは無いが、ベタにシーグラスのカバーを安本さんに歌って欲しいし、from noon till dawnのブラスバキバキイントロを生バンドに鳴らして欲しい。
とにかく楽曲としてのかっこよさがカンストしてるストレイテナーだが、サブスクで聞いていたら秦基博の『鱗』カバーを見つけた。
秦基博とはご存知、日本2大秦の1人である。
もう1人は元SKEの秦佐和子さんだということも含め、皆様ご存知だろう。ご存知でしょ?ご存知なんですよ。
彼はドラえもんの主題歌を手懸けたり、CMソングに抜擢されたりして、お茶の間に浸透し日本を代表するミュージシャンであるが、ひまわりの約束と肩を並べるくらい代表曲として語られるのが鱗である。
原曲はバラードで壮大な感じのアレンジだが、ストレイテナーは少しBPMを上げ、切なさの中に疾走感がありめちゃくちゃ良カバーだ。
繰り返し聞いているうちにふっとある感情が生まれた。
これ、アイドルがカバーする楽曲の正解なんじゃないか?
楽曲自体の知名度も高く、歌詞も『君に今会いたいんだ。会いに行くよ。』というストレートなもの。
軽やかなサウンドに力強くボーカルを載せられ、アイドルの歌のうまさも存分に込められる。
そういう視点で聞いていると、徐々にアイドル曲に聞こえてきた。
まずコールが打てる。
BメロでPPPHが打てる。
夏の風が《パンッパパン》 \ハイ!/
君をどこか《パンッパパン》 \ハイ!/
遠くへと《パンッパパン》 \ハイ!/
奪っていく《パンッパパン》 \ハイ!/
言い出せずに《パンッパパン》 \ハイ!/
いた思いを《パンッパパン》 \ハイ!/
ねぇ、届けなくちゃ《パンッパパン》 \ハイ!/
こうです。
オタクはすぐBメロで相槌を入れようとするのでこれは落涙物だ。
ライブとは生物であり、アイドルとオタクで作り上げる空間なので普段見ているばっかりのオタクは、ここぞとばかりにアイドルと共に楽曲を創るのである。
※ちゅうおんは静か鑑賞しましょう。
そして、Bメロ最後は
君を失いたくないんだ \オレモー!!/
でサビに突入できる最高構成。
君を失いたくないだろ?
そうでも無いオタクは黙っててもいいが、私は小林歌穂さんを失いたくないから喉を潰します。
次に歌詞がいい。
めちゃくちゃいい。
先程紹介したBメロの歌詞も良いが、出だしが先ずいい。
少し伸びた前髪を かきあげたその先に見えた
緑がかった君の眼に 映りこんだ僕は魚
まず、前髪をかきあげるアイドルは最高である。
なにかのライブ映像で前髪をかきあげる小林歌穂さんを見て、文字通り『ダメ』になってしまったことがある。
カッコよすぎる、ほんとにダメである。ダメとしか言いようがない。もっとやってくれ...
その先に潜む『緑がかった眼』。
目は口ほどに物を言うし、小林歌穂さんは目や手を使って全身で語る。
オタクがアイドルを見ている時、アイドルもまたオタクを見ているのだ。
確実なレスですよこれは。一生の宝物になっちゃう。
そしてサビである。
君に今会いたいんだ 会いに行くよ
例えどんなに痛みがほら 押し寄せても
鱗のように 身にまとった物は捨てて
泳いでいけ 君のもとへ 君のもとへ
それでいいはずなんだ
もうさ。オタクとアイドルじゃん...
仕事とか多少無理して、会いに行った先でこんなん歌われたらほんとに最高じゃん
しがらみを『鱗』って表現する感じのある種の『潔癖感』とか、『泳いでいく』という爽快感と苦しさが共存するワードとか、その先で待つ君に想いを馳せる感じとかさ。
客席とステージっていう限定的場所で生まれる、ボーイミーツガールじゃん。
『あー、この瞬間に出会うためにオタクしてるのかもしれない』っていう感情が生まれちゃうじゃん。
私はそう言う感情になった時に、1番泣いてしまうので絶対泣くし、音源で想像してもちょっと危ないよ。
絶対聞きたいので、今年の予想は
真山/鱗(ストレイテナー)
安本/鱗(ストレイテナー)
星名/鱗(ストレイテナー)
小林/鱗(ストレイテナー)
中山/鱗(ストレイテナー)
桜木/鱗(ストレイテナー)
小久保/鱗(ストレイテナー)
風見/鱗(ストレイテナー)
桜井/鱗(ストレイテナー)
仲村/鱗(ストレイテナー)
でお願いします。
そしてまだある。
なんとガチ恋口上が打てる。
間奏の部分でステージに声援を送れるのだ。
こうである。
言いたいことがあるんだよ!
やっぱり歌穂はかわいいよ!
なんなら堀江も可愛いよ!
言葉にできない言葉が奏でる!
拙いメロディ伝うストーリー!
今年最後の海に向かおう!
2人で1緒にシャツを染めよう!
シーグラスー!