拝啓。小久保柚乃様
春の麗らかな日の訪れと、冬の絶望的寒さの反復横跳びのような今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか。
花粉症にはかかっていないですか?
私はくしゃみが止まりません。目の痒みも止まりません。なんなら花粉で微熱が出るくらい花粉に対しての抵抗力がありません。
風が強く、冬に比べて雨の日が増え、翌日の快晴には花粉が飛び交う春。
桜の到来に気分を高揚させるも、忙しさに呑まれ散りきった桜の木を眺め、毎年寂しい気持ちになるため、私個人としては春はあまり好きではありません。
いいことといえば、桜味のポッキーが出ることくらいです。
はじめまして。
何度か特典会などに参加しておりますが、あなたの記憶の片隅にも置かれていないような、弱小オタクです。
普段は小林歌穂さんの推しをしています。
11推しです。
なので、普段は黄色を振らせていただいております。
他メンバー推しの私が、このように文章を書くのを余りよく思われないかも知れませんが、先日拝見した塩素。があまりにも刺さりすぎてしまったのでこの様にnoteに書かせていただいております。
改めて。
17歳のお誕生日おめでとうございます。
思えば、昨年見た水素。から1年が経ちます。
当たり前ですね。生誕祭なんですから。
とにかく、この1年で小久保さんの成長をまざまざと感じました。
それは、1曲目の『新未来センセーション』の歌唱から伝わってきました。
仰け反ってしまいそうなほど、歌が強くなっていました。安定したボーカルと余裕のある足運びで、ステージ上を闊歩し、上の階まで目線を配る姿の裏に、ステージで歌い続けた1年の背景を感じました。
どんどんメインパートや、落ちサビ、indigo hourのリード曲に至ってはサビのソロパート。
音源からはわかっていましたが、本当にとんでもない事になっています。あなたは。
君のとなりにゆのがいるよ
と変えられたパートは、現地のオタクに向けられた言葉とように聞こえますが、現地に来れなかったオタクに向けた言葉のようにも聞こえました。
画面の向こうにいる、様々な事情で来れなかったオタクたちは、グギり倒した後、その言葉に元気づけられると思います。
『自己紹介ってした方がいいですか?』
というマイペースな小久保さんの一言で、急に緩い空気にするのもずるいです。
マイペース故に何が起こるか分からない小久保さんの言動は、いつもオタクの想像を、水溜まりを飛び越えるみたいにとても軽やかに通り過ぎていきますね。
だからこそ、目も耳も集中させないといけないし、一言たりとも聴き逃してはならないという気持ちになります。
早口で歌が進む『おかしなわたしとはちみつのきみ』。
グミが好きな事を連想して、小久保さんの魅力を想像しながら聞いていました。
ねぇ、私今どんな顔してる?
なんて可愛いに決まってるじゃないですか。
ゆなちゃんをゲストに迎えての『まほろばアスタリスク』。完璧でした...。勘弁してください。
初めて聞いた曲ですが、まず曲が強かったです。
イントロ聞いた瞬間に『あ、名曲』って思うこと、あるじゃないですか。あれがありました。
2人でパートを回していく中、スタンドマイクで歌う表現の仕方が対局的で見応えがありました。
微動だにせずお人形さんのように歌い上げるゆなちゃんと、手足で表現を加えながら歌う小久保。
フリフリのスカート衣装のゆなちゃんと、ズボンスタイルスタイリッシュガールの小久保。
オタクはこういう対比構造が大好物です。
ルフィと黒ひげの対比構造○選
みたいな動画がYouTubeに溢れているのがその証です。
ワンピースが分からなければぜひ読んでください。面白いので。
アラバスタまでとか言わないでください。空島も面白いです。
写真集を一緒に見る時間で、初めて写真集を拝見しました。
びっくりしました。
常々、竹中夏海先生の『小久保柚乃ちゃんは、国民的お隣さん』という言葉に首が取れるほど頷いてしまいます。
小久保さんの魅力は、もしかしたら隣に住んでるかもしれないという身近さにあるのだと感じています。
しかしながら、写真集の中の小久保さんは『今』の中の輝きに満ちていて、目が潰されてしまいそうでした。スパンコールやミラーボールくらいの煌びやかさと、ハイビームくらい眩しさを兼ね備えています。
みんなのお隣さんだった小久保さんは、知らないうちに世界に飛び出してどんどん自分の世界に飛び出していくんだなと感じました。
それでも、随所でみれる『知った顔』も写真集の中に残っているので、いつかオタクの玄関チャイムを鳴らして、訳の分からない木彫りをお土産で渡しに来てくれるんじゃないかなと思います。
きっと、全国の14推しはその訳分からん木彫りを置くため、玄関の靴箱の上を少しだけ空けていてくれているでしょう。
その、全員知ったつもりでいるオタクに知らない顔を見せつけて、いつまでも手のひらで転がしてください。酔い止めは飲んでおきます。
本編ラストの『ちがうの』は昨年の武者修行を思い出しました。
現地には行けていないのですが、ずっと聞きたかった曲です。
昨年のエニエニで締めた本編とはまた違い、新しい可能性を感じられる本編でした。
ありがとうございました。
そして、特に書きたかった部分は70点です。
70点はほんとに救われる曲です。
仕事に全振りしてしまう私は、何かと上手くいかなかったところを見つけて、自分でチクチクつついてしまう癖があります。
そして、全振りしてる分あまり仕事以外の時間が割と疎かになってしまっています。バランス感が悪いです。
その、普段バランスを取るのが難しいなと感じる気持ちを和らげてくれるのが70点です。
昨年の生誕でもアンコールが70点で、『やっぱ締めはこの曲なんだよ』と言っていた小久保さんの言葉は、刺さらずに包み込むような感じで残っています。
サビの部分では楽しそうにステージを歩き、名残惜しそうな気配を微塵も出さず、その瞬間を全力で楽しんでいる姿は、昨年に続き訴えかけるものがありました。
過去、あの場所にいた、配信を見ていた人が漏れなくそうであったはずの
その時を楽しむだけ
可能性のドアを潜り続けるだけ時間
そこにフォーカスを当てて、自分自身の未来を見ながらシャッターを切っていた『青春』。
それを思い出し、少しだけ自由に生きていきたいと思いました。
さて、2500文字を越えそろそろ飽きてきているかもしれませんが、改めてお誕生日おめでとうございます。
17歳という青春ど真ん中の、小久保さんにかける言葉なんか本来はなく、あなたの姿から学ぶべき事、感じ取る事、心のゆとりを感じた為このような形で手紙を書きます。
どうか、この1年。
その先の未来に幸多からんことを。
またかきます。
またね。