赤ちゃんと一緒。

職場で、赤ちゃんにミルクをあげながらふと思う。
わたし、今までに何人の赤ちゃんにミルクをあげて来たのだろう?
赤ちゃんは生まれるっていうけど、わたしの体感としては「来る。」という感じがする。どこからか、わからないけどこの世に来ている、という感じ。
人が生まれる時の、しんとしたあの空気感と人が息を引き取る時のしんとした空気感は同じものだと感じる。
どこからなのか、天国からなのか、ただの動物の染色体の掛け合わせなのか
本当に不思議だなと思うけどどこからか来て、どこからかに行くのが生死という感じがする。

仕事でいろんなことがある。
もう、無理かもしれないと思うことも多々あるけど
ずっしりと生暖かい赤ちゃんを抱くとやっぱりわたし、この仕事やめられないなと思う。
風が吹けば飛ばされそうな、脆弱な気持ちの日も
小さな命、全然小さくない命だけど
その温かいずっしりとした生命は、ひたひたにわたしの中に満ちていく気がする。

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