かさなる

今週は荒れるな。そもそもスケジュールがぎっちり。
覚悟を決めて出勤した朝。
悪いことは重なるのだ。
出勤時間前に出勤し、いろいろ準備して朝から駆けずり回る。
ようやく、自分の部署に戻れるかと思えばクレームが入っていた。(わたしの部署の部下。先輩だけど。)
クレーム内容を聞き、部署に戻り経緯を聞く。
あるあるなクレーム内容。こちらも正しい事を言っている。ただ、言い方や些細な一言のニュアンスで人の心は良くも悪くも動くのだ。
数時間後、クレームの電話がかかってきたので対応する。長年女を相手にした仕事をし、女ばかりの職場で働いてきたので女の怒りの着火点は良く理解している。
ポイントは良く話を聞いてあげる事、大変さをわかってあげること、頑張っている事を認め、いつでもこちらはサポートしますよ、と言う事を丁寧に伝える事。
女の怒りのほとんどは「わたしのこと、全然わかってない。」根底はこれ。
電話である程度の怒りを鎮め、明日良く話を聞く事に。
役職だけどんどん上がり、部下がほとんど先輩なので
なんだかな、と思う。長年やってるんだから、うまくやってよというか。
人相手の仕事ってほんと感情が振り回される感がある。
今日は感情のスイッチオフと心で唱え仕事する。
夕方は夕方で流産。
流産ってある程度のパーセンテージで起こる珍しくない事で、赤ちゃん側の理由で起こるんだけど本人にしたら自分を責めてしまうのだよね。
わたしが初めて産科で働き流産した人で良く覚えているのが、ズルッと血液が出た。エコーで確認。全部出てた。
「今回は残念ですが…」
ここで泣く人は多い。当たり前だと思う。
「わたし、この前ズボンの試着しちゃったんです。それが原因ですか?」
自分を責めるという事はこう言う事なのだ。
もちろん試着したから流産したなんて事はない。
だけど、思うのだろう。
自分がした、何か良くなかった事を。
この患者さんはのちにまたご懐妊され無事出産まで行ったが非常にクレバーな理系の方で、流産のしくみくらいわかっていたのだと思う。
ただ、頭の理解と心の思いは違うのだ。

不妊治療をされている方も多く、不妊治療の末にやっとできた赤ちゃんを「貴重児」と呼ぶ。
貴重児ってどの赤ちゃんも貴重でしょうよ、と思ったが業界用語的にそういうのだ。

今日は暗澹たる思い。

なんとか無事に経過しますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?