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Punk of meー私の音楽遍歴 14

昨日ツイッターで何気なく、私が高校生の頃ディスカウントストアで買ったパンクのオムニバス/コンピレーションアルバムの話をしたら、予想以上に反応があって驚きでした。
以前、少しだけここでそのアルバムについて触れたこともあるのですが。

ヘッダー画像はそのアルバムです。Vol1ですが2もあり、いずれも2枚組です。
そしてこのアルバムの最大の特徴は、パンクと銘打っていてもニューウェイヴやパワーポップの曲の割合が多いことです。ほぼ77~79年の英米のバンドの曲で占められていて、それも激しい曲調のものは皆無、といってもこの手のジャンルを普段聴かない方からすればまた違った印象かと思われるのですが。

このアルバムは私の第二の原点みたいな位置づけでして、あの日あの時あの近所のディスカウントショップでこれを手に取らなければ今も愛してやまないバンドに出会わなかったかも知れないと思うと、なんか不思議な気持ちさえするのです。
なぜあの日、私はあの店に入ったのか全く覚えていないのです。
古い神奈川県民なら知っているであろう、ダイクマという店なのですが、高校生が行って楽しめるような店ではないんですよね。家電や日用品、ちょっとした衣類などが売られている小さいホームセンターみたいなところで。店内は狭く、暗くて寂れていてお客もまばら。本当に何を目的に入ったのか記憶にないのですが、入り口付近、サッカー台のそばの壁にCDやカセットが並べられている小さい棚があり、そこでこれを見つけたのです。これ、海賊盤じゃないの?みたいな演歌やクラシックのCDなんかに紛れていましてね。

当時私は中学生の頃から引き続き、ピストルズやラモーンズなどばかり、いわゆる王道のパンクばかり聴いていたのです(まぁ、デッド・ケネディーズとか少しハードコア寄りのものも……)尤も、今でもこれらのバンドは大好きなのですが。

家に帰ってさっそくこの2枚組CDを聴いたら、ポップで切なくてちょっぴり毒があって、浮遊感がある曲の洪水に衝撃を受けました。特に気に入ったのはBuzzcocks、Magazine、The only ones、Jilted John。どれも初めて名前を知ったバンドでした。
ネットのないあの時代、似た趣味の友達や知人もいないし、雑誌にこれらのバンドのことが載っていないか、CDはあるのかとレコード屋で探しまくりました……と言っても行動範囲が狭かったし、お金なんてあるわけでもなし。

けどそんな時こそ、こうした沢山色んなバンドの曲が入っている輸入コンピレーション盤はもってこいだったんですね。安かったし、ありがたい存在でした。

昨日予想外に皆さんから反応を頂いて、自分はこれが好きと紹介して下さったり。いや~。楽しい。そしてそれ以上に嬉しかったんです。自分の好きな音楽を熱く語れるなんてことはこれまでの人生になかったんですから。

で、早速みなさんが教えて下さったコンピレーション盤のいくつかを買ってしまいました 笑。
この一年くらい、今までの人生で一番音楽にお金を遣っているのは間違いない。いや、楽しい、マジで……。
そうして繋がれて、楽しく、仲良くしてくれる方には本当に感謝している。有難うございます。